ベントレーの維持費はどれくらい?主要3モデル(コンチネンタルGT・ベンテイガ・フライングスパー)の年間維持費比較

ベントレー コンチネンタルGT 2代目

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高級車ブランドの代表格であるベントレーですが、その圧倒的な性能や豪華さに見合うだけ、維持費も相応に高額になります。

今回は日本国内で人気の主要モデル「コンチネンタルGT」「ベンテイガ」「フライングスパー」それぞれについて、年間の維持費を分かりやすく比較し、内訳を詳しく解説します。税金から燃料代、保険料、整備費、そして修理費まで、初心者にも丁寧にまとめました。

ベントレーの購入を検討している方は、ぜひ維持費の現実を把握して長期的な資金計画に役立ててください。

CARPRIME編集部

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Chapter
【早わかり表】ベントレー主要3モデルの年間維持費を徹底比較
ベントレーの税金負担|自動車税・重量税の最新目安
年間自動車税:排気量別の最新税額
車検時に必要な重量税:車両重量と加算のポイント
ガソリン代を左右する燃費|ベントレーのハイオク年間コスト
実燃費の傾向:モデル別平均km/L
年間ガソリン代:走行距離別の目安
車検・点検・消耗品|ベントレー維持費の中核となる整備費
ディーラー車検費:基本料金と法定費用
整備・消耗品:オイル・タイヤ・ブレーキの交換コスト
保険料のリアル|ベントレーにかかる自賠責&任意保険相場
自賠責保険:車検時に必ずかかる固定費
任意保険:車両保険付きプランの保険料相場
突発修理はいくら?故障リスクと予備費の確保術
故障リスク:電子制御トラブルの可能性
予備費の目安:突発修理に備える資金管理
駐車場・高速料金ほか|見落としがちな追加コスト
オーナー体験談から学ぶ|ベントレー維持費を抑えるコツ
試算例:年間維持費100万円オーバーの現実
支出バランス:維持費は年収の10%が目安
中古購入の落とし穴:安さの裏に潜むリスク
整備先の選び方:ディーラーvs専門工場
まとめ

【早わかり表】ベントレー主要3モデルの年間維持費を徹底比較

まず、ベントレーの代表的な3モデルについて、年間維持費の主な項目ごとに比較した一覧表を示します。各費用はあくまで概算で、使用状況や車の状態、オーナーの条件によって増減しますが、大まかな相場観として参考にしてください。


費用項目コンチネンタルGT (クーペ)ベンテイガ (SUV)
フライングスパー (セダン)
自動車税(年間) 約6.6万~8.7万円
約5.0万~8.7万円
約5.0万~8.7万円
自動車重量税
(車検時・2年分)
約41,000円約41,000円 約41,000円
燃費(参考値・WLTCモード) 約7~8 km/L
約7~8 km/L
約7~8 km/L
燃料代(年間)約15万~30万円
(年間5,000~10,000 km走行時)
約15万~30万円
(同上)
約15万~30万円
(同上)
車検・点検費用(年平均) 約10万~20万円
約10万~20万円
約10万~20万円
任意保険料(年間)約30万~80万円程度(補償内容・運転者次第)約40万~100万円程度(同上) 約30万~80万円程度(同上)
整備費用(年間)
※消耗品交換含む
約10万~20万円 約15万~30万円
約10万~20万円
修理費用(突発的)数十万~数百万円
(故障内容による)
数十万~数百万円
(同上)
数十万~数百万円
(同上)
年間維持費合計(目安)約50万~100万円超約55万~110万円超約50万~100万円超
※上記は駐車場代や高速料金等を除く車両関連コストの概算です。

  • 【税金について】自動車税はエンジン排気量によって異なります。V8モデル(4.0L)は65,500円、W12モデル(6.0L)は87,000円、ハイブリッドモデル(3.0L)は50,000円です。自動車重量税は、主要モデルの多くが2.5t以下のため41,000円(2年分)ですが、ベンテイガのロングホイールベース(EWB)など一部2.5tを超えるモデルは49,200円となります。
  • 【燃料代について】燃料代はV8モデルの燃費(WLTCモードで7~8km/L程度)を参考に、ハイオクガソリンを使用し、走行距離が少なければ下限寄り、多ければ上限寄りになります。
  • 【その他】任意保険料は年齢や等級、補償条件によって大きく異なります。修理費用は発生しない年もありますが、万一の重大な故障時には数百万円規模になる可能性もあります。表の「年間維持費合計」は、通常想定される範囲の目安とお考えください。
ポイント:
ベントレー各モデルとも、毎年数十万円〜百万円超の維持費が必要となる可能性があります
エンジン種別(V8、W12、ハイブリッド)によって自動車税が大きく異なるほか、ベンテイガはSUVのためタイヤなど消耗品が大型で高額になる分、整備費が他のモデルより嵩む傾向があります。

自動車重量税については、多くのモデルで税額に差はありません。同じW12エンジン(6.0L)モデルであれば税金や燃費面で大差はなく、維持費の水準は概ね近いといえます。

ただし、走行距離や運転者の条件によって各費用は上下するため、あくまで目安として参考にしてください。以下では費用項目ごとに詳細を解説し、各モデルの違いや注意点、オーナーの声も交えながら紹介します。

ベントレーの税金負担|自動車税・重量税の最新目安

年間自動車税:排気量別の最新税額

ベントレーの主要モデルは排気量が大きいため、自動車税は最高額クラスになります。

排気量によって課税額が決まりますが、2019年10月1日以降に新規登録された車両の場合、例えば排気量6.0LのW12エンジン搭載車(コンチネンタルGTやフライングスパー、ベンテイガW12)は年間87,000円の自動車税が課されます。
4.0L V8エンジン搭載のグレードの場合は一区分下がり、65,500円です。


いずれにせよ、国産大排気量車や他の高級輸入車と比べてもトップクラスの税額であり、毎年春にこの納税を忘れず行う必要があります。

車検時に必要な重量税:車両重量と加算のポイント

車両の重さに応じて2年ごとの車検時に支払うのが重量税です。

ベントレーは車体が大きく重量も重いため、この税金も高額です。例えばコンチネンタルGT(車両重量約2.3t)やフライングスパー(約2.4t)は区分「2.5t以下」に該当し、2年分で41,000円(新車初回車検時は3年分で61,500円)を納めます

一方、ベンテイガはモデルによって重量が異なり、V8モデルなどは他のモデルと同じ41,000円の区分ですが、一部のW12モデルやロングホイールベースモデル(車両重量2.5t超)では「2.5t超~3t以下」の区分となり、税額は49,200円とさらに負担が増えます。 重量税は車検ごとの支払いですが、年間あたりに均すと2万円台から2万円台後半となります。

このように排気量と車重が大きいベントレーは、税金面だけで年間約9万円から11万円以上がかかる計算です。

ガソリン代を左右する燃費|ベントレーのハイオク年間コスト

実燃費の傾向:モデル別平均km/L

ベントレーは高性能な大型エンジンを搭載しているため、燃費効率はどうしても低めです。「燃費(km/L)」の数値だけ見ると一般的な乗用車を大きく下回り、「リッターあたり5〜7km程度」と覚悟したほうが良いでしょう

実際、コンチネンタルGT W12やフライングスパー W12では市街地走行で約4〜5km/L、高速走行で7〜9km/L前後、平均すると6〜7km/L程度が目安です。

SUVのベンテイガは車重と空気抵抗が大きいためもう少し悪化し、W12モデルで平均5〜6km/L前後、V8モデルでも7〜8km/L前後が一般的です。

なお、近年ベンテイガやフライングスパーにはプラグインハイブリッド(3.0L V6ツインターボエンジン + モーター)搭載車も登場しています。日本の公式なカタログ燃費(WLTCモード)は8.6km/L(ベンテイガハイブリッドの場合)と、ガソリンモデルに比べて向上しています。これは外部充電した電力とエンジンを効率的に使うことで達成される数値です。

ただし、ハイブリッドとはいえ車重は2.5tを超えるため、充電状況や走行環境によって実燃費は変動し、ランニングコストが劇的に安くなるわけではない点に注意が必要です。

年間ガソリン代:走行距離別の目安

燃費が悪いぶん、ガソリン代も維持費の中で大きな割合を占めます。

ベントレーは全車ハイオクガソリン指定であり、レギュラーガソリンよりリッターあたり10数円割高です。ガソリン価格は変動しますが、例えばハイオク180円/Lと仮定すると、年間5,000km走行で約15万円前後10,000km走行では30万円以上の燃料費がかかる計算になります。

コンチネンタルGTやフライングスパーで年間1万km走行時約30万円、ベンテイガ W12では同約35万円(燃費がやや劣るため)を見込んでおきましょう。

実際の燃費や走行距離によって上下しますが、「年間数十万円単位」のガソリン代を負担する覚悟が必要です。走行距離が少なめ(例えば週末のみの利用など)ならもう少し抑えられますが、それでも普通車の数倍の燃料コストになる点に注意が必要です。

車検・点検・消耗品|ベントレー維持費の中核となる整備費

ディーラー車検費:基本料金と法定費用

ベントレーを安全に走らせるためには、1年ごとの法定点検と2年ごとの車検が欠かせません。正規ディーラーで車検を受ける場合、検査・登録手数料や基本点検整備だけで15万円前後(部品代別途)かかることが一般的です。
実際、正規ディーラーの一例としてコンチネンタルGTの車検基本整備料金は147,960円(部品代別)と案内されています。これに重量税や自賠責保険料(後述)、必要に応じて部品交換代が加算されます。

また、車検のない年でも12か月点検を公式に受けると8万円前後の費用がかかります。

したがって、車検のある年はトータル20万円以上、ない年でも10万円超の整備費用が発生するイメージです。なお、ディーラー以外の専門工場(輸入車整備に強い認証工場など)に依頼すれば多少費用を抑えられる場合もありますが、ベントレーは特殊な構造や電子制御も多いため信頼できる工場を選ぶことが重要です。

整備・消耗品:オイル・タイヤ・ブレーキの交換コスト

オイル交換やタイヤ・バッテリー交換などの消耗品交換費用も無視できません。

ベントレーはエンジンオイル容量も多く高性能オイルを使用するため、オイル交換1回で数万円かかります。実例ではベンテイガのオイル交換費用はディーラー5万円以上することもあります。

タイヤも非常に高価で、コンチネンタルGTやフライングスパーでは20インチ超のワイドな認証タイヤを履くため、4本交換で30万円〜50万円ほどになります。SUVのベンテイガでは22インチ級のタイヤを装着することもあり、4本で40万円〜60万円(場合によってはそれ以上)を見込んでおきましょう。

ブレーキパッドやブレーキディスクも摩耗すれば、国産車の数倍の費用(数十万円単位)で交換が必要になるケースがあります。

このように、定期メンテナンスや消耗品交換だけでも毎年20万円〜40万円程度は予算を見ておくのが無難です。しっかり整備を怠らなければ大きな故障を未然に防ぎ、結果的に維持費の増大を抑えられるという側面もあります。

保険料のリアル|ベントレーにかかる自賠責&任意保険相場

自賠責保険:車検時に必ずかかる固定費

自動車を所有する以上必ず加入が義務付けられているのが自賠責保険です。対人賠償のみを補償する政府の強制保険で、車検ごとにまとめて支払います。

保険料は車種によらず一律ですが、2023年4月に料金が改定されました。現在の自家用乗用車の保険料は、24か月で17,650円(新車時は37か月で24,690円)です(いずれも沖縄・離島を除く本土の料金)。この費用は先述の車検時に併せて必要となるため計画に入れておきましょう。

任意保険:車両保険付きプランの保険料相場

任意保険は加入が自由ですが、ベントレーのような高額車では万一の事故に備えて車両保険付きの手厚い補償を付けることが強く推奨されます。

しかしその保険料も高額で、車両価格に見合った補償額を設定すると年間保険料は数十万円〜100万円超になることも珍しくありません。保険料はオーナーの年齢や運転歴(等級)、使用目的、住んでいる地域、免責金額の設定などで大きく変動します。

例えば、補償内容を絞り事故時の自己負担を大きくすれば保険料を抑えることもできますが、反対に30代以下の方がフルカバーの車両保険を付けると年額80〜100万円前後請求されるケースもあります。一方、年齢が高くゴールド免許で等級も進んでいれば年額30〜50万円程度に収まることもあります。

以上から、ベントレーの任意保険料は「最低でも数十万円、充実補償では100万円近く」を見積もっておく必要があります。保険会社によっては高級車専門のプランを用意している場合もありますので、複数社で見積もり比較すると良いでしょう。

突発修理はいくら?故障リスクと予備費の確保術

故障リスク:電子制御トラブルの可能性

ベントレーは基本的に頑丈で信頼性も近年は向上していますが、それでも機械である以上、年式が古くなれば不具合が出る可能性はあります。電子制御デバイスが多数搭載されているため、電装系トラブルが起きることも考えられます。部品点数が多く複雑な構造ゆえ、ひとたび故障すると修理費が高額になりがちです。

例えばエアサスペンションやコンピュータ関係の修理では数十万円、エンジンやミッション関連の重整備ともなると場合によっては数百万円規模の費用が発生することもあります。過去には「ベントレーの維持費はセレブ級で、年間300万円は用意しておくべき」との声もあるほどで、オーナーの間でも故障時の出費には常に警戒が必要とされています。

予備費の目安:突発修理に備える資金管理

幸い「しょっちゅう壊れる車」ではありませんが、いざという時に備える資金的余裕は欠かせません。購入前から修理費の積立を意識しておくことをおすすめします。具体的には、普段の維持費とは別に数十万〜数百万円を緊急予備資金として確保しておけば安心です。

特に中古で購入する場合は、購入直後に想定外の不具合が見つかるケースもありますので、車両価格だけでなく「アフター整備費込み」で予算を組む発想が大切です。信頼できる販売店で保証を付けてもらう、延長保証サービスに加入するといった方法でリスクに備えるオーナーも多いです。

駐車場・高速料金ほか|見落としがちな追加コスト

上記以外にも、ベントレーのような車を所有するには駐車場代などの経費も考慮する必要があります。

特に都心部では、ベントレーのような大型車を駐車できる月極駐車場は非常に高額です。例えば東京都心部(港区、千代田区、渋谷区など)では、月額5万円を超えることも珍しくなく、セキュリティの整った屋内駐車場などでは8万円〜10万円以上(年間100万円超)になることもあります。

また車幅が広く重量もあるベントレーでは、高速道路料金区分が中型車以上になるのではと心配する声もありますが、日本の高速料金は乗用車であれば重量に関係なく普通車料金ですのでその点はご安心ください。

ただし、有料道路によっては車両サイズ(高さや長さ)で区分が変わる場合もありますので、立体駐車場の制限なども含め事前に確認したほうが良いでしょう。

オーナー体験談から学ぶ|ベントレー維持費を抑えるコツ

試算例:年間維持費100万円オーバーの現実

高級車専門誌の試算では、コンチネンタルGTを所有する場合、税金約9万円のほか保険料やメンテナンス費用を含めて「年間維持費は150万円は必要だろう」とされています。想定外のトラブルがなければ100万円台前半で収まるかもしれませんが、余裕をもって見積もるに越したことはありません。

支出バランス:維持費は年収の10%が目安

一般に維持費は年収の◯%以内が無理のないラインと言われますが、ベントレーのような高級車ではその割合がさらに高くなりがちです。ある専門家は「年間維持費が100万円かかるなら、年収1,000万円以上がひとつの目安」と述べています。

もちろん生活スタイルによって異なりますが、維持費が家計に占める負担が大きくなりすぎないよう、購入前にシミュレーションしておきましょう。

中古購入の落とし穴:安さの裏に潜むリスク

「新車時4,000万円のベントレーが中古で数百万円」という話は魅力的ですが、安価な中古車にはそれなりの理由があります。

過去の整備履歴が不明だったり、購入後すぐに数十万円規模のメンテナンスが必要になるケースも少なくありません。
実際に「買ってはいけない中古車もある」といわれるほどで、信頼できる販売店から整備済み・保証付きで購入することが望ましいです。

整備先の選び方:ディーラーvs専門工場

正規ディーラーでの整備は安心感がある反面、費用は割高です。一部のオーナーは車検や修理を実績豊富な輸入車専門工場に依頼し、費用を抑えています。例えばオイル交換やブレーキパッド交換程度なら専門工場で済ませ、大きなトラブルの診断や保証修理はディーラーに任せる、といった使い分けも一案でしょう。

ただし前述のように高度な電子制御の不具合などはディーラーでないと対応が難しい場合もあるため、信頼できる工場選びが重要です。

まとめ

以上、ベントレー「コンチネンタルGT」「ベンテイガ」「フライングスパー」の維持費について、項目ごとの解説と比較を行いました。

まとめると、どのモデルでも年間で最低50万円、多くの場合は100万円以上の維持費がかかると考えておくべきです。高額な税金や燃料代、保険料に加え、見えにくい整備費や万一の修理費まで含めると、まさに「維持費も超一流」と言えるでしょう。

憧れのベントレーライフを安心して楽しむために、ぜひ本記事の内容を参考に、維持費まで踏まえた計画的なカーライフ設計を心掛けてください。
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