2,000万超えのベントレー ベンテイガ！気になる維持費は？

高額なスーパースポーツモデル市場というのは実に活況で、限定モデルなどはあっという間に予約完売となってしまうほど。

そんな数千万もするモデルが…と私達庶民は思ってしまいますが、世界中でこうした豪奢なモデルを求める富裕層がいる、というのもまぎれもない事実なのです。

イギリスで生まれた高級車ブランド、ベントレーのSUVモデル、ベンテイガは、装備の豪奢さに驚きますが、むしろ「これを待っていた」という方も少なくないようです。

スペックも凄まじく、重量級SUVでありながら、0-100km/h加速は4.1秒、最高速度は301km/hと、スーパースポーツ並みの性能です。

■ベントレー ベンテイガ
エンジン：6L W12 DOHC 48バルブ ツインターボ
最高出力：447kW(608ps)/5,250-6,000rpm
最大トルク：91.8kgm(900Nm)/1,250-4,500rpm
トランスミッション：8速AT
0-100km/h加速：4.1秒
最高速：301km/h
車重：2,530kg

さて、こんなベンテイガのオーナーになったら年間維持費がどれほどかかるのでしょうか？

まずベンテイガを購入する財力があると仮定して、新車価格をチェックしてみましょう。

【ベンテイガ(MY18)】
車両本体価格…27,390,000円(税込、オプション設定なし)
自動車取得税…82,170円
重量税…45,000円(新車時)
自動車税…88,000円
自賠責保険…40,040円
合計…27,645,210円

オプション設定なしでこの価格です。これに、諸費用がかかりますから、ざっと2,800万円程度がスタートとなりますが、これにオプションを付けていけば約1,000万円、さらに話題の時計(トゥールビヨン=2,000万円！)を装備すれば、合計3,000万円のオプション価格、となってしまいますね。

それはともかく、エコカー減税がほぼ利かないこと、大排気量で車重も2.5t以上ということで各種税金も高額になっています。これはベンテイガだけでなく、大型SUVモデルを購入・維持するうえでのネックになるといえますね。

次に、1年間1万km走行での維持費を計算してみましょう。

まず気になるのがベンテイガの環境性能。メーカー発表ではEUドライブサイクルでの数値を示しています。

その内訳は、以下の通り。

市街地 19.0L/100 km (5.2 km/L)
郊外 9.6L/100 km(11.0 km/L)
混合 13.1L/100 km(7.8 km/L)

では、おおよそ7.8km/Lという計算で算出してみます。

使用燃料…10,000km÷7.8km/L＝1,282L
ガソリン代（ハイオク）…140円/L×1,282L＝179,480円
※実際にはもっと燃費が落ちる可能性がありますので、あくまで目安とご理解ください。

また、駐車場が自宅になければ月2〜3万円。任意保険もつけると相応の額になってきますから、このガソリン代約18万円に加えて30万円ほどかかる計算になります。さらに車両保険をフルに付けると、年齢や限定条件にもよりますが、100万円以上が必要になりそうです。

つまり、年間維持費は最低でも約48万円かかるということになります。またオイル交換やタイヤ交換も随時発生してきます。6.0L W12エンジンのベンテイガのオイル量は約13L。2,000円/Lのオイルだと、交換工賃を含めると3万円以上かかるようです。

またベンテイガのタイヤサイズは、前285/45R21、後285/45ZR21という特殊なもので、このサイズのタイヤは最低でも約60,000円/本するようです。大パワーな4WDなので、この点も考慮しなければなりません。

さらにモデルの特性からしてスタッドレスタイヤも欲しいところですから、オーナーは次々と出費に悩まされるのは間違いありません。

とはいえ、このベンテイガのオーナーになれる方は本当に限られた一部の方であるのが事実。こうした維持費を論ずるのも詮無きこと、かもしれませんね。