「空車」なのに空いてない!? 駐車場の「空車/満車」情報の仕組み

公共駐車場で入り口の表示が「空車」なのに、いざ入庫すると駐車スペースが1台も空いてなかった…なんてことってありませんか?どうして誤表示が起きてしまうのか、考えてみました。

Chapter
駐車場の入庫台数、どのようにカウントされているの?
なぜ「空車」なのに空いていない?

駐車場の入庫台数、どのようにカウントされているの?

駐車場の「空車」「満車」の情報を切り替えるには、駐車可能台数に対する入出庫台数を把握し、リアルタイムで計算すれば良いわけです。

入庫している台数が、駐車可能台数に足りなければ「空車」、台数を満たしていれば「満車」です。

では入庫台数、出庫台数を、どのような方法でカウントしているのでしょうか。

①係員によるカウント

古い駐車場では、入出庫機やセンサーなどはなく、入庫口に係員がいて手渡しでチケットを発行しています。

この発行チケット数と駐車可能台数を比較することで、空車か満車かがわかる仕組みです。

②入出庫機によるカウント

入出庫機によるカウントは、主にループコイル式のセンサーが車両を検知し、検知数で入出庫台数を把握しています。

さらに、ゲートが開いた回数、チケットの発行数、利用料金の精算数をカウントして、入庫台数の精度を向上させている場合もあります。

③駐車位置のセンサーによるカウント

駐車位置ではループコイルを埋設、または超音波センサーを設置。車両を検知し、実際の入庫台数を把握する駐車場もあります。

入出庫機で計算上、入庫台数を導き出し、その結果を駐車位置のセンサーで確認できるわけです。

なぜ「空車」なのに空いていない?

駐車場では先述したシステムで入出庫台数を把握し、駐車場管理を行っています。

しかし入口は「空車」なのに、実際は「満車」という場合があります。これは、どうしてなのでしょう。理由を考えてみました。

①係員によるカウント間違い

古い駐車場での手渡しチケットシステムでは、チケットは駐車可能台数以上には手渡されていないはず…でもないようです。実際には、破損や紛失用に予備のチケットもあります。こういった予備チケットを間違って渡していたら、実際には満車なのに、入口表示は「空車」となります。

とはいえ、このようなシステムは昭和時代のもの。現在では、ほぼ機械精算式に置き換わっており、ごくごく少数です。

②入出庫機によるカウント間違い

車両検知の主流は、ループコイルと車両感知センサーの組合せです。埋設位置は30~50cmと浅めです。金属にのみ反応し、ゴムや人間には反応しません。

昨今タイヤが幅広くなり、ボディ下面はディフューザーで覆われ、金属の露出が少ない車両もあります。このような車両にはループコイルが反応しないことも想定でき、カウント数に誤差が出ます。

さらに埋設位置が浅いので、ループコイルの損傷、車両感知センサーはゲート機に設置されている場合が多いので、雨などによる故障も考えられます。

またシステムに故障はなくても、入出庫口で何度もバックされると都度センサーが反応し、正確な入出庫数がわからなくなることも考えられます。

ゲートの開閉回数をカウントするセンサーや、チケット発行枚数をカウントするセンサーにも故障は想定でき、どれか1つでも故障すると、正確な入庫台数がわからなくなることがあるのです。

③駐車位置のセンサー故障

駐車位置のループコイルも、入出庫口と同じ埋設方法です。破損や故障は十分あり得ます。

入出庫口のセンサーと併用しているなら、まだ入庫台数はわかりそうなものですが、もしも駐車スペースのセンサーだけで入庫台数を把握していようものなら、満車なのに「空車」表示は十分考えられます。

④タイムラグやタイミングが悪い

係員に不備はなく、システムも正常。にも関わらず満車なのに「空車」表示。もしかしたら、あなたのタイミングが悪いだけかもしれません。

あなたが空きスペースを探している間に、他の車が駐車したり、あなたが空車表示を見て入庫したすぐ後で満車表示になったり…。この場合は、運が悪かったと諦めるしかないですね。