ポルシェの指定タイヤ「N指定」とは?他と何が違うのか

ポルシェ タイヤ

タイヤは、メーカーからさまざまな性格の商品が発売されていますが、基本的にサイズさえ合えばどれでも使えます。ランボルギーニや、パガーニ、ケーニッグセグのようなスーパーカーメーカーが作る車両の場合、そもそも選択肢がそれほど多くないし、ましてや「このメーカーのこのタイヤ!」と指定されるのは稀です。しかし、ポルシェにはメーカー認定のタイヤが存在します。それは、いかなるものなのでしょうか?

Chapter
ポルシェ純正承認の「N指定」タイヤ
必要なのは911のための性能
前後の外径を合わせるための微妙な違い
日本のあのスポーツカーもタイヤ指定?

ポルシェ純正承認の「N指定」タイヤ

ポルシェは、純正装着タイヤとして承認したタイヤに対して、Nから始まる認定コードを発給しています。これは、ポルシェの要求に合わせて製造されたタイヤであることを表しています。

このNが付いたタイヤは、古いモデルの時代には絶対で、ディーラーでは基本的にこの指定タイヤの装着を求めていたといいますし、ディーラー車検を行う場合などに関しても、指定タイヤでないと行わないというケースがあったようです。

もちろん、ポルシェという特殊性の高い車に対して、最大限の性能を発揮するための措置と思われますが、ここまで徹底しているのもなかなか珍しいですね。

ちなみに、一般的な車検は認定タイヤでなくても問題ありません。車検での検査項目はグリップなどは関係なく、トレッドの摩耗状態やはみ出しの有無、スピードメーターの誤差になりますので、当然といえば当然ですね。

必要なのは911のための性能

このN認定は、主に911系のタイヤにみられます。911は、AWDモデルも増えていますが、基本はRRレイアウトのスポーツカーです。

RRというレイアウトは、荷重のほとんどをリアタイヤで受け止める必要があります。911の場合、フル加速で荷重バランスは1:9にもなるのだとか。それほどリアタイヤの負担は大きいのですね。ちなみに、ブレーキングで5:5になるので、ブレーキング時のバランスに優れています。

つまり、フロントとリアの仕事量がときには極端に違ってしまうのが911であり、そのためリアはサイドウォールが強化されたり、前後のグリップ力をバランスさせたりということが必要なのです。

現在は、ランフラットタイヤやハイグリップな公道用タイヤも存在していますので、市販品でも十分なようにも思われますが、他にもタイヤを限定する理由があるようです。

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前後の外径を合わせるための微妙な違い
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