ディープな世界「デコトラ」を4選ご紹介!
更新日:2024.09.09
※この記事には広告が含まれます
日本の物流文化のなかで、異彩を放つ存在が「デコトラ」です。全盛期より、その数は減ってきたといわれていますが、現在でもデコトラを相棒にするトラックドライバーはいるわけです。そんなデコトラのベースとなるモデルを紹介しましょう。
日本の独自文化である「デコトラ」とは?
電飾やペイント、キラキラしたステンレスやメッキパーツで”盛られた”派手な大型トラックを目にしたことがあると思います。それらデコレーションされたトラックが、通称「デコトラ」と呼ばれるものです。
2000年以前は、もっと見かけた気もするのですが、近年減少しているようです。とはいえ、このデコトラ文化はしっかり生き残り、さらなる進化もしています。
デコトラの起源を簡単に説明すると、もともとのベースはオート3輪。当時、魚河岸や臨海部、また雪国で使われていたボディは、すぐに錆びてしまいました。その錆びによるダメージを補修するために、ステンレス板を打ち付けていったのが始まりで、そこにいつしかファッション性が加味されていったとされています。
ブームに追い打ちをかけたのが、1970年代にヒットを記録した映画『トラック野郎』でした。菅原文太主演のこのシリーズは、予想外のヒットを記録し、デコトラ文化の隆盛にひと役買いました。
しかし、エピソード中、菅原文太演じる星桃次郎の乗るトラック(一番星)が、パトカーの追跡を振り切ったり、同時にパトカーが横転するような描写が多かったことから、配給会社の東映に警視庁からクレームが入ったり、また電飾などの架装についての取り締まりも厳しくなるなど、映画とともにデコトラブームも終息していったとされています。
しかし、現在でも新技術であるLED等を活用した進化したデコトラが存在しているのも事実なのです。
さて、そんなデコトラのベース車両をチェックしてみましょう。
2000年以前は、もっと見かけた気もするのですが、近年減少しているようです。とはいえ、このデコトラ文化はしっかり生き残り、さらなる進化もしています。
デコトラの起源を簡単に説明すると、もともとのベースはオート3輪。当時、魚河岸や臨海部、また雪国で使われていたボディは、すぐに錆びてしまいました。その錆びによるダメージを補修するために、ステンレス板を打ち付けていったのが始まりで、そこにいつしかファッション性が加味されていったとされています。
ブームに追い打ちをかけたのが、1970年代にヒットを記録した映画『トラック野郎』でした。菅原文太主演のこのシリーズは、予想外のヒットを記録し、デコトラ文化の隆盛にひと役買いました。
しかし、エピソード中、菅原文太演じる星桃次郎の乗るトラック(一番星)が、パトカーの追跡を振り切ったり、同時にパトカーが横転するような描写が多かったことから、配給会社の東映に警視庁からクレームが入ったり、また電飾などの架装についての取り締まりも厳しくなるなど、映画とともにデコトラブームも終息していったとされています。
しかし、現在でも新技術であるLED等を活用した進化したデコトラが存在しているのも事実なのです。
さて、そんなデコトラのベース車両をチェックしてみましょう。
定番!三菱ふそう キャンターシリーズ
デコトラといえば三菱ふそう キャンターです。なぜならば、往年のトラック野郎で主人公や仲間たちが乗りこんでいたのが、当時のキャンター T200型(1975年式)だったのです。
星桃次郎の一番星が11トン車、松下金造(愛川欽也)の、やもめのジョナサン号が4トン車でした。
現在のキャンターは8代目。ディーゼルハイブリッドシステムを搭載した環境性能に優れたモデルもラインナップされています。
星桃次郎の一番星が11トン車、松下金造(愛川欽也)の、やもめのジョナサン号が4トン車でした。
現在のキャンターは8代目。ディーゼルハイブリッドシステムを搭載した環境性能に優れたモデルもラインナップされています。
日野 プロフィア
国産トラックメーカーの雄、日野はスーパードルフィンという大型モデルをリリースしており、デコトラベースとして人気のあったモデルでもありました。
1992年にスーパードルフィン プロフィアとなり、その後車名をプロフィアとして現在にいたります。現行モデルは、2017年4月にフルモデルチェンジを受けた3代目です。
その力強い走りで、2013年までダカールラリーに挑戦し続けてもいました。耐久性、走行性能も定評のあるモデルであり、デコトラベースには最適!? なのかもしれませんね。
1992年にスーパードルフィン プロフィアとなり、その後車名をプロフィアとして現在にいたります。現行モデルは、2017年4月にフルモデルチェンジを受けた3代目です。
その力強い走りで、2013年までダカールラリーに挑戦し続けてもいました。耐久性、走行性能も定評のあるモデルであり、デコトラベースには最適!? なのかもしれませんね。
日産ディーゼル ビッグサム
現在は、UDトラックスとなっていますが、日産ディーゼル時代にリリースしていたビッグサムもデコトラベースとして使用されています。
残念ながら2005年に生産中止となっていますが、中古車を購入し、仕上げるケースも多いデコトラオーナーには現在でも人気のあるモデルのようですね。
残念ながら2005年に生産中止となっていますが、中古車を購入し、仕上げるケースも多いデコトラオーナーには現在でも人気のあるモデルのようですね。
スバル サンバー
最後に紹介するのは少々意外?な軽トラです。維持費も低廉であることから、軽自動車をデコトラにするオーナーも多く存在するようです。
なかでも、スバル最後の軽自動車のひとつであるサンバーは人気車種。架装をしてもパワフルなスーパーチャージャー仕様がありますし、LED等電力消費の少ないカスタムパーツが増えたのも軽自動車をデコトラ化しやすくなった理由といえるかもしれませんね。
なかでも、スバル最後の軽自動車のひとつであるサンバーは人気車種。架装をしてもパワフルなスーパーチャージャー仕様がありますし、LED等電力消費の少ないカスタムパーツが増えたのも軽自動車をデコトラ化しやすくなった理由といえるかもしれませんね。
デコトラが減少している理由
デコトラブームは、80年代に入ると終焉を迎えます。理由は、前述のように警察の取り締まりによるところも大きかったでしょう。
また社会が成熟していくのにともない、デコトラ=反社会的というイメージを荷主が避ける傾向となっていったのも大きな理由。デコトラ入場禁止という市場や集荷場が増えています。あくまで仕事のツールであることを考えると、荷主(企業)サイドがこれを避けてしまうのは、仕方のないことかもしれません。
そのため、現在デコトラを使っているのは、個人事業主や、趣味で所有している方が多いようです。
デコトラには、独創的なアイデアと派手な電飾、”過剰であることのエキサイトメント”があります。日本のクルマ文化の一部でもあるデコトラですから、なんとか生き残って欲しい…とも思ってしまうのです。
また社会が成熟していくのにともない、デコトラ=反社会的というイメージを荷主が避ける傾向となっていったのも大きな理由。デコトラ入場禁止という市場や集荷場が増えています。あくまで仕事のツールであることを考えると、荷主(企業)サイドがこれを避けてしまうのは、仕方のないことかもしれません。
そのため、現在デコトラを使っているのは、個人事業主や、趣味で所有している方が多いようです。
デコトラには、独創的なアイデアと派手な電飾、”過剰であることのエキサイトメント”があります。日本のクルマ文化の一部でもあるデコトラですから、なんとか生き残って欲しい…とも思ってしまうのです。