ダブルタイヤのメリットとデメリットとは?

ダブルタイヤ

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道路を走行中、前を走るクルマのリアタイヤが2重になっているのを見たことはありませんか?ダブルタイヤと呼ばれるタイヤの装着方法のひとつで、おもにトラックやダンプでの採用されています。この方式のメリットやデメリット、さらに面白い機構も紹介します。


Chapter
なぜダブルタイヤに?
ダブルタイヤのメリットとは?
ダブルタイヤのデメリットとは?
ダブルタイヤ搭載車にこんなギミックが!

なぜダブルタイヤに?

トラックやダンプカーなどのリアタイヤが2重(ダブルタイヤ)になっているのは、おもにタイヤの耐荷重性能と安全性の確保が目的です。

タイヤには、耐荷重性能(ロードインデックス)というものが設定されており、それを超えればタイヤは簡単にトラブルを発生します。そのため、積載重量が大きいトラックやダンプでは、タイヤを2重にして、1輪あたりにかかる荷重を小さくなるよう設計しています。

ダブルタイヤのメリットとは?

一番大きなメリットは、1本パンクやバーストが発生しても、片側1本は残っているので、ある程度の走行を可能とすることです。トラックやダンプなどは荷物を運んで長距離を走ることが多いでしょうから、途中で止まってしまっては意味がありません。

また、ダブルタイヤと幅広のシングルタイヤをタイヤを比べた場合、タイヤ1本の単価が安く、費用が安く抑えられます。

では、反対にデメリットは何が挙げられるでしょうか?

ダブルタイヤのデメリットとは?

シングルタイヤが2つ付いている形状ですから、タイヤの交換費用は倍になります。

またタイヤとともにホイールも片側だけで2本分なので、バネ下重量が増え振動の面において不利といわれます。ちなみに、タイヤをシングル化できれば、その分を積載重量に振り分けることもできるので、荷物を運ぶ運送業にとっては十分なロードインデックスが確保されたシングルタイヤのほうが、有利なのかもしれません。

荷室のフラット化や低床化を実現したければ後輪を小さくする方向になりますが、この場合は前輪とは違うサイズになり利便性を失いがちです。

ダブルタイヤ搭載車にこんなギミックが!

高速道路を走っているとき、2つあるリアアクスルのひとつが持ち上がっているトレーラーを見かけたことがあると思います。

正式名称はリフトアクスル機構といって、荷物の量に応じてひとつのアクスルを上昇させます。

そうすることで、タイヤの抵抗を減らし燃費向上に役立つばかりか、高速道路の通行料金削減にも貢献します。これは、高速道路料金が3軸の場合は大型車、4軸以上は特大車に分類されるためで、約40%のコスト削減が可能になります。

明日、目の前を走るトレーラーが、リフトアクスル機構でタイヤ持ち上がってるかもしれません。確認してみてはいかがでしょう?

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