新型BMW M3と新型BMW M4、どう変わったの?

BMW M4 2017

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BMWのスポ―ツモデルとして登場して以来、常に評価の高いM3。今回、BMW 4シリーズのマイナーチェンジにともない、M3とM4がリニューアルされました。どのような仕様になっているのでしょうか。
Chapter
欧州スポーツモデルの血統…BMW M3、M4
まさにジャストフィットのレーシングマシン
気になるBMW M3・M4のスペック、価格は?

欧州スポーツモデルの血統…BMW M3、M4

メルセデスのAMG、フィアットのアバルト、ルノーのアルピーヌ…。欧州メーカーには、スポーツモデルを示すブランドが古くから存在しています。BMWでいえば、Mになるというのは周知のことでしょう。

BMWのM3は、1985年に初代モデルが発表されており、その生い立ちはやはり「レースで勝つ」ためのものでした。ドイツにおいては、DTM(ドイツツーリングカー選手権)が主戦場であり、そこでメルセデス、オペルなどと凌ぎを削ってきたことがM3のアイデンティティにもなっています。

2017年現在、5代目となったM3は、現行3シリーズのF80型をベースにチューニングされているモデルです。このF80型に刷新されたことで、クーペおよびカブリオレボディはM4に変更。とはいえ、同じシャシーをベースにしています。

そして2017年5月、4シリーズがマイナーチェンジを受けたことに連れ立ってともない、M3、M4のマイナーチェンジモデルが発表されました。

その変化は、エクステリアデザインに進化がみられ、象徴的なキドニーグリルとシームレスに存在するヘッドライトにはデイライト機能付きのアダプティブLEDヘッドライトが採用されています。

また、テールライトも同様にLED仕様(M4のみ。M3はすでに採用済み)となっており、エクステリアデザインだけでなく、視認性、耐久性が向上しています。

まさにジャストフィットのレーシングマシン

その出自からしてモータースポーツがバックボーンにあるM3、M4。コックピット、シートにもそうしたスポーツマインドをくすぐる演出がなされています。

象徴的なロゴが与えられたMシートは、サイドサポート、一体型ヘッドレスト、バックレストに加え、シートの軽量化、またボディの低重心化も行われています。昨今のBMWが、ボディの軽量化を重要視している証左でもありますね。

また、ダイレクトかつ直観的な操作を追求したマルチファンクション M スポーツ・レザーステアリングホイールには、“M Driveボタン”がセットされ、ここからダンパーの設定が変更可能となっています。もちろん、パドルシフトで7速 M DCT Drivelogicを操り、瞬時のシフトチェンジも可能。

また今回、ハイスペック仕様の「コンペティションパッケージ」もラインアップ。こちらはECUチューニング等で19psUPの450psを発生、そのパワーに見合った足回りが奢られています。

気になるBMW M3・M4のスペック、価格は?

400万円台のモデルもある3シリーズ、500万円台の4シリーズに対して、ハイスペック仕様といえる存在のM3、M4だけに、価格は推して知るべし…といったところです。

しかし、いずれもスーパースポーツに近い存在でありながら、普段使いのできる実用性を担保しているのも大きな競争力になっているともいえます。

■BMW M3・M4スペック
エンジン…3.0L 直列6気筒DOHCターボ
最高出力…317kW(431ps)/7,300rpm
最大トルク550Nm(56.1kgm)/1,850-5,500rpm

・コンペティションパッケージ スペック
最高出力…331kW(450ps)/7,000rpm
最大トルク…550Nm(56.1kgm)/2,350-5,500rpm

■グレード別価格
・BMW M3 ¥11,850,000
・BMW M3 コンペティション ¥12,560,000
・BMW M4(MT仕様) ¥11,570,000
・BMW M4 ¥12,080,000
・BMW M4 コンペティション ¥12,790,000
※M4クーペのみ6速MT仕様あり。他は7速M DCT

いずれも1千万円超えのモデルですが、完成度の高さに欧州のレースシーンで戦い抜いてきたMの誇りを感じます。その対価に見合うドライビングプレジャーを得られるモデル、といえるでしょうね。

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