唯一V8エンジンのBMW M3(E92型)!なぜエンジンは8,400回転も回るのか?
更新日:2024.09.09
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いつの時代も人気のBMWですが、そのなかでも『M』モデルといわれる特別なモデルが存在します。極限までエンジンはチューニングされ、サスペンション、ブレーキ、シャシーにまで手が加えられ、見た目は通常モデルとそれほど変わりませんが、中身は別物。まさに「羊の皮を被った狼」的なモデルです。今回は、そのなかでもレッドゾーンは8400回転からという超高回転エンジンを持つE92型のM3にスポットを当ててその秘密を探ってみたいと思います。
※2015年に公開。
※2015年に公開。
BMW Mシリーズとは
BMWの研究開発などを担当する関連会社、BMW M GmbH(ビーエムダブリュー・エム社)。
もともとはBMWのモータスポーツ関連の研究などの目的で設立されましたが、現在では特別仕様車や超高性能モデルである『M』モデルの開発も行っています。
通常のモデルとは一線を画するMモデルは、見た目こそエアロ等で少し戦闘的なデザインにはなっていますが、エンジンや足回り、シャシー、内装に至るまでかなりチューニングされています。メルセデスでいうところのAMGのようなものと考えて頂くとわかりやすいかもしれません。
現在、日本で買えるMモデルとしては
・M3セダン
・M4クーペ
・M5セダン
・M6クーペ
・M6グランクーペ
・M6カブリオレ
・X5M
・X6M
と8車種がラインアップされており、まもなくM2クーペがラインアップされると言われています。
もともとはBMWのモータスポーツ関連の研究などの目的で設立されましたが、現在では特別仕様車や超高性能モデルである『M』モデルの開発も行っています。
通常のモデルとは一線を画するMモデルは、見た目こそエアロ等で少し戦闘的なデザインにはなっていますが、エンジンや足回り、シャシー、内装に至るまでかなりチューニングされています。メルセデスでいうところのAMGのようなものと考えて頂くとわかりやすいかもしれません。
現在、日本で買えるMモデルとしては
・M3セダン
・M4クーペ
・M5セダン
・M6クーペ
・M6グランクーペ
・M6カブリオレ
・X5M
・X6M
と8車種がラインアップされており、まもなくM2クーペがラインアップされると言われています。
BMW M3
※写真はM3(F80型)
数あるMモデルのなかで、モータースポーツを出自とするM3は、もっとも人気のシリーズです。そんなM3のなかでE92型は、通常モデルに唯一V型8気筒エンジンを積んでいました。
サイズは全長4,620mm×全幅1,805mm×全高1,425mm。コンパクトなボディに、最高出力は420sp/8,300rpm、最大トルクは40.79kgm/3,900rpmを発生する4LのV8エンジンを押し込み、これに6速MTまたは7速DCTのトランスミッションが組み合わされます。
そのパフォーマンスは、0-100km加速は4.8秒、最高速度は250km/h以上。加えて、内装もM専用のパーツが惜しみなく奢られ、シートなども豪華で上質なデザインとなっています。
数あるMモデルのなかで、モータースポーツを出自とするM3は、もっとも人気のシリーズです。そんなM3のなかでE92型は、通常モデルに唯一V型8気筒エンジンを積んでいました。
サイズは全長4,620mm×全幅1,805mm×全高1,425mm。コンパクトなボディに、最高出力は420sp/8,300rpm、最大トルクは40.79kgm/3,900rpmを発生する4LのV8エンジンを押し込み、これに6速MTまたは7速DCTのトランスミッションが組み合わされます。
そのパフォーマンスは、0-100km加速は4.8秒、最高速度は250km/h以上。加えて、内装もM専用のパーツが惜しみなく奢られ、シートなども豪華で上質なデザインとなっています。
M3(E92) 画像ギャラリー
M3(E92型)のエンジン
このE92型のM3に搭載される90度V型8気筒エンジンは『S65B40型』。420psの最高出力を8,300rpmで発生するハイパフォーマンスユニットです。ちなみに、3L〜4Lクラスのインターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤーも2008年から5年連続で受賞している世界に誇る名機としても知られています。
とはいえ、このエンジンの驚くべきはその許容回転数で、レッドゾーンが8,400rpmから始まる超高回転型。通常の自然吸気エンジンのレッドゾーンは、6,000回転前後が多く、スポーツカーでも7000回転程度がほとんど。そのスペックの凄さがおわかりいただけるかと思います。
基本的なアーキテクチャーは、M5、M6用のV10エンジンと共有しており、92mmのボアと75.2mmのストロークも共通。これにダブルVANOS 可変バルブタイミングシステムと12.0:1 の圧縮比でハイパワーを生み出します。またエンジンは単体で202kgしかなく、先代の直6エンジンよりも15kgも軽量です。
8つの気筒ごとに独立したスロットルボディを持ち、エンジンブロックはアルミ鋳造、シリンダ壁は結晶化したシリコン粒で摩擦を減らし、スムーズな回転を実現。加速時はエンジンからオルタネーター(発電機)が切り離され、パワーを削がれないような配慮がされているなど、高回転を実現するためのさまざまな工夫が施されています。
とはいえ、このエンジンの驚くべきはその許容回転数で、レッドゾーンが8,400rpmから始まる超高回転型。通常の自然吸気エンジンのレッドゾーンは、6,000回転前後が多く、スポーツカーでも7000回転程度がほとんど。そのスペックの凄さがおわかりいただけるかと思います。
基本的なアーキテクチャーは、M5、M6用のV10エンジンと共有しており、92mmのボアと75.2mmのストロークも共通。これにダブルVANOS 可変バルブタイミングシステムと12.0:1 の圧縮比でハイパワーを生み出します。またエンジンは単体で202kgしかなく、先代の直6エンジンよりも15kgも軽量です。
8つの気筒ごとに独立したスロットルボディを持ち、エンジンブロックはアルミ鋳造、シリンダ壁は結晶化したシリコン粒で摩擦を減らし、スムーズな回転を実現。加速時はエンジンからオルタネーター(発電機)が切り離され、パワーを削がれないような配慮がされているなど、高回転を実現するためのさまざまな工夫が施されています。
M3のエンジンレスポンスを動画でチェック
いかがでしょうか?さすがはBMW Mのエンジンですね。
なかなかこのような名機は出てこないでしょう。すでに生産中止となっているので、オーナーの方はぜひ大切に乗っていただきたいと思います。