今さら聞けないBMWとMの関係って?
更新日:2024.09.09
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エコや自動運転ばかりがクルマ社会の明るい未来を担うかのように注目を集める一方で、ヨーロッパのプレミアムブランドはスポーツモデルの充実に積極的です。それらを求めるカスタマーの存在はもちろん、高性能=ハイクオリティといったブランドイメージの強化も欠かせないのでしょう。
プレミアムブランドにスポーツモデルは欠かせない
多彩なラインナップを用意するMercedes-AMGや、Audi Sportなるサブブランドを立ち上げたアウディの動向にも注目が集まりますが、“駆けぬける歓び”をクルマ好きに提供し続けてきたBMWにも、ご存じの通り「M」があります。
BMW直営のスペシャル集団「M」
M3やM5、M6といったハイパフォーマンスモデルは、長きにわたって高い評価を獲得してきましたが、最新のM2も卓越した走りと官能的なドライブフィールで多くのBMWファンのみならずスポーツカーファンにとって垂涎の的となっています。
そんなBMW Mモデルを手がけているのが、グループ・カンパニーのBMW M(BMW M GmbH)社です。
その前身となるBMWモータースポーツ社が誕生したのは1972年のことですが、当初は高性能プロダクションモデルを生産するためではなく、BMWのモータースポーツ部門として活動を開始しました。
レースやラリーに精通したスタッフばかりが集められたスペシャリスト集団は、手がけた3.0CSLがツーリングカーレースで大成功を収めたことで一躍脚光を浴びることになります。
その後も1980年代にはBMW F1エンジンの開発、初代M3によるツーリングカーレースの席巻など、幅広くモータースポーツと関わってきました。
そんなBMW Mモデルを手がけているのが、グループ・カンパニーのBMW M(BMW M GmbH)社です。
その前身となるBMWモータースポーツ社が誕生したのは1972年のことですが、当初は高性能プロダクションモデルを生産するためではなく、BMWのモータースポーツ部門として活動を開始しました。
レースやラリーに精通したスタッフばかりが集められたスペシャリスト集団は、手がけた3.0CSLがツーリングカーレースで大成功を収めたことで一躍脚光を浴びることになります。
その後も1980年代にはBMW F1エンジンの開発、初代M3によるツーリングカーレースの席巻など、幅広くモータースポーツと関わってきました。
レース仕込みのテクノロジーを実用車へ
こうしてさまざまなカテゴリーにおいて確かな実績を積み重ねていくのと並行して、1970年代半ばからBMWの量産車にもそのノウハウが注ぎ込まれるようになり、さらには高性能モデルの開発も担当。1978年に「M」のエンブレムを初めて冠したスーパースポーツBMW M1が誕生します。
M1に搭載されたM88 3.5リッター直6ユニットは、M635CSiクーペや5シリーズベースのM5にも搭載され、まったく新しい高性能車の世界を提示してみせました。
続いて登場したM3の成功によって、M=ハイパフォーマンスカーのイメージは確固たるものとなりますが、1992年には通常のオプション装備の範囲を超えたカスタムメイドに対応する“BMW individual”の業務を任されるなど、プロダクションモデルに関わる比重が増していきました。
1993年に社名をBMW M社に変更したのは、モータースポーツだけでなくBMWの幅広い魅力を提案する存在としての役割が大きくなったためなのです。
M1に搭載されたM88 3.5リッター直6ユニットは、M635CSiクーペや5シリーズベースのM5にも搭載され、まったく新しい高性能車の世界を提示してみせました。
続いて登場したM3の成功によって、M=ハイパフォーマンスカーのイメージは確固たるものとなりますが、1992年には通常のオプション装備の範囲を超えたカスタムメイドに対応する“BMW individual”の業務を任されるなど、プロダクションモデルに関わる比重が増していきました。
1993年に社名をBMW M社に変更したのは、モータースポーツだけでなくBMWの幅広い魅力を提案する存在としての役割が大きくなったためなのです。