ジムニー、ランクル…もっとも丈夫なクルマとは?

トヨタ ランドクルーザープラド 150系 TZ-G

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一番頑丈なクルマは、なんだろう?一番頑丈なエンジンは、なんだろう?車好きが集まると、そんな話になることがあります。多くの方はクルマの寿命がくる前に乗り換えるものですが、とにかく耐久性があって長持ちするクルマに乗りたいと考える方は少なくありません。今回は、あえて「どれが一番丈夫か」を考えてみましょう。
Chapter
クルマにおける「頑丈」とは何か?
最もタフな乗り物?「鬼戦車T-34」
国際的には日本車そのものの頑丈さが有名

クルマにおける「頑丈」とは何か?

そもそも「頑丈」とひと言でくくっても、その定義は人それぞれです。とにかく故障も無く何十万kmでも走るクルマが頑丈かといえば、そんなことはありません。機械というものはメンテナンスを繰り返して動かし続けるもので、クルマも例外ではありません。

それで何十万kmも走るとなれば、数え切れないほどのメンテナンスを繰り返し、そのなかで無数の部品を交換、気が付けば交換していないのはボディだけということすらありえます。そうすればどんなクルマだって、何十万kmでも走るでしょう。せめて毎年の車検だけでと言っても同じ話で、車検をきちんと受けていれば、そのクルマはきっと何十万kmでも走ります。

そうではなく無整備でどれだけ使えるか、それが頑丈ということかもしれません。世の中探せばあるもので、なかには数十年放ったらかしにしておきながら、普通に動いたというクルマがあります。

最もタフな乗り物?「鬼戦車T-34」

近代兵器に限らず、乗り物のなかでこれほどタフなものは無いのではないか、と言える代表車が、旧ソ連の生み出した史上最高の傑作戦車「T-34」です。

原型が作られて部隊配備が始まったのが1930年代末。1941年からの第二次世界大戦では、文字通り主力戦車として東西の戦場を駆け回り、戦後も長らく使われ、現在でも現役のT-34がメディアに登場したりもします。

攻防走のバランスが取れた非常に優れた戦車とはいえ、ドイツ軍の強力な戦車に撃破されたり、戦後対戦車ミサイルなどが登場すると歩兵にすらアッサリやられてしまったりもします。しかし、相手に強力な火器さえ無ければ、今でも重装甲の戦車として通用します。

また、なかには現役を退いてどこかのモニュメントとして、戦争の記憶を残したり、記念のために展示されているT-34もあります。

ちなみに、そういった車両がなんらかの事情で撤去を余儀なくされたとき、困ることがあります。その車重です。れっきとした主力戦車であるため、車重は数十トンもあります。レッカー車では運べず、クレーンで釣り上げるにも大事です。

ある国では、なるべくコストをかけず移動させるため、長年放置されていたT-34のバッテリーを繋いで、燃料を入れてエンジンをかけたそうです。するとなんと、1930年代のオールアルミ製ディーゼルエンジンは、一発で始動し、駆動系やサスペンションにも問題がありませんでした。

しかも、もとはソ連を構成していた共和国で行ったため、以前にT-34を操縦していたという人もすぐに見つかり、T-34はそのままスクラップヤードまで自走していったそうです。

こういった逸話は、さすがに自動車で耳にすることはありません。何もメンテナンスせずに数十年放置しても、動いたT-34戦車は”頑丈”の代表と言えるでしょう。

国際的には日本車そのものの頑丈さが有名

頑丈とはいえ、T-34はあくまで戦車ですし軍用車両です。現実的に”頑丈な車”を考えると、国際的には日本車そのものが、頑丈と言うよりかは”しぶといクルマ”と言われているようです。

なにしろ1年くらいそのまま放置しておいても、バッテリーが上がらない限りはエンジンが普通にかかって走ることができます。

寒暖の差が激しく、しかもジメジメして多湿な上に、海に囲まれていてサビや腐食も起こしやすいという環境にありながら、輸入車がバタバタと倒れて走らなくなる中、日本車は平然と毎日走っているのですから、それは頑丈と言われるのでしょう。

海外でも頑丈なクルマはありますが、どちらかというとミリタリースペック、つまり軍用車としても使われるほどのクルマに多くなっています。

敵味方双方がランドクルーザーやハイラックスを駆使していたことから、トヨタ戦争などと言われた戦争さえありますが、それ以外でもスズキ ジムニーなどはインド軍などで正式に採用されていますし、頑丈な日本車のなかでも、クロスオーバーSUV以外の本格クロカン4WDならば、過酷な戦争も生き残れるほどタフ、丈夫!と考えて良いでしょう。
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