なぜスカイラインにメルセデスのエンジンが搭載されたのか?その背景とは?

日産 スカイライン 200GT-t

誰もが知っていると言っても過言ではない日本の名車、日産 スカイライン。そのスカイラインに2014年6月、メルセデス・ベンツEクラスなどに搭載されているダイムラー製のダウンサイジングターボエンジン(274型)を搭載したモデルが追加されました。日産の車にメルセデスのエンジンが搭載された背景とは?

スカイラインにダイムラー製エンジンを搭載した理由

前述の通り、2010年にルノー・日産連合とダイムラーの提携が実現したのですが、同時にダイムラーからインフィニティ向けにガソリンエンジンとディーゼルエンジンを供給することも合意されました。スカイラインは、その第一歩というわけです。

それにしても、なぜスカイラインにダイムラー製エンジンが採用されたのでしょうか?

まず大きな理由として、コスト削減があげられます。日産もルノーも、今回採用されたクラスのFR用エンジンを自社ラインアップに持ち合わせていませんでした。

もし同等の性能を持った高効率エンジンを自社開発するとなると、莫大な費用と時間を要してしまいますし、その開発費は100億円程度とも言われます。しかも、他車に流用することが難しく、スケールメリットを見込むことができません。

そこで、ゴーン流の徹底的な合理主義「無いなら買ってきてしまえ」というわけです。

2つ目は、メルセデスというブランド力の利用です。昔からのファンも根強くいる日産の代表車種スカイラインに下手なエンジンを搭載したとあっては、反感を買うのは目に見えています。

ただ、それが歴史ある高級車ブランド「メルセデス・ベンツ」にも搭載されているエンジンとなれば、少なからず話は違います。

グローバルな観点からもメルセデスのブランド力があれば信頼感、安心感も違ってきますし、インフィニティ、メルセデスともに高級ブランドをうたっている以上、ターゲット層のマッチングもよいでしょう。

こうして、ダイムラー製のエンジンを搭載したスカイライン200GT-tは生まれたのです。

以上、簡単ではありますが、メルセデスと同じダイムラー製エンジンを搭載したスカイラインが生まれた背景について考えてみました。

すでにメルセデスとの協業車種インフィニティQX30や、ピックアップトラックの共同開発なども発表されていますが、今後もそのようなモデルがどんどん誕生するのか非常に気になるところです。

ただ、合理化だけを追い求めてそれぞれのメーカーの個性を失うようなことだけは避けて欲しいところですね。