新車価格3750万!? レクサス LFAの価格はなぜこんなに高額なのか?

レクサス LFA(CBA-LFA10)の価格がここまで高額な理由はどこにあるのでしょうか?
レクサス LFAは他の国産スポーツカーよりも値段が高く、その価格は海外スーパースポーツメーカーのランボルギーニやフェラーリの上位車種に匹敵するほどです。なぜこんなにも高額なのでしょうか? 今回は、レクサス LFAの価格設定の裏側について探っていきます。
レクサス LFAとはどんな車?
LFAとは、Lexus F Sport Apexの頭文字を取った車名で、その名の通りレクサスのプレミアムスポーツシリーズ「F」の頂点に立つスーパースポーツカーです。「世界超一級レベルの運動性能と超一流の感性と官能を持ち合わせるスーパースポーツカー」として開発されました。
世界でわずか500台の限定車で日本での販売台数は165台のみ。予約受付開始から注文が殺到しあっという間に165台に達したので予定よりかなり早く予約受付を終了しました。発売時の新車価格は3750万円でした。
フロントミッドシップに搭載されたV型10気筒4.8Lエンジンは、最高出力412kW(560PS)、最大トルク480Nm(48.9kgm)を発生。わずか1,480kgの車両重量とあいまって異次元の加速パフォーマンスを見せ、そして素晴らしいエンジンサウンドを奏でます。
ここでレクサス LFAのスペックを確認しておきましょう。
レクサスLFA スペック
寸法:全長4505mm×全幅1895mm×全高1220mm
ホイールベース:2605mm
最低地上高:115mm
車両重量:1480kg
エンジン:V型10気筒DOHC
総排気量:4.805L
最高出力(ネット):412kW(560PS)/8700rpm
最大トルク(ネット):480Nm(48.9kgm)/7000rpm
燃料供給装置:EFI
駆動方式:後輪駆動(FR)
トランスミッション:6速ASG(Automated Sequential Gearbox)
加速性能0~100km:3.7秒以下
最高速度:325km以上(日本国内車は180kmに制限)
前後重量配分:48:52
車の値段はどうやって決まる?
最近のクルマは量販車種であれば、その多くがプラットフォーム(クルマのベースボディー)やエンジンを共用しています。共用する理由はもちろんコストを低く抑えるためです。
エンジンやトランスミッションまで新規に開発し、プラットフォームも一から開発する新規投入車ともなると、かかる費用はざっと1000億円。エンジン、トランスミッションなどを流用する形でのフルモデルチェンジでも300億〜500億円と言われています。
それら開発費を販売台数(の予測)で割った数字がクルマ1台の価格の一部になるので、エンジンやシャーシを共用して、より多くのクルマを製作すればそれだけ価格が安く抑えられるというわけです。