レクサス LFAとLCの違いとは?スペックにはどれほどの差があるのか徹底解説
更新日:2024.09.09
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レクサスの誇るスーパーカーであるレクサス LFA。そして、LFAを引き継ぐようなエクステリアデザインをまとったレクサス LC。ともにレクサスが送り出した2ドアクーペとしてトップモデルに君臨していますが、そのスペックにはどれほどの差があるのでしょうか。LFAとLCの違いについてみていきましょう。
好調に発進したフラッグシップクーペ「レクサス LC」
LCシリーズは2017年に発売され、発売開始後1ヶ月で1,800台の受注され、登場当時から話題となりました。レクサスならではの信頼性、そしてブランドが認知されたことの証左であると言えるでしょう。
まずはレクサス LCのスペックと価格をチェックしてみましょう。
■LC500
ボディサイズ:全長4,770mm×全幅1,920mm×全高1,345mm
エンジン:5.0L V8 DOHC
最高出力:351kW(477PS)/7,100rpm
最大トルク:540Nm (55.1kgm)/4,800rpm
JC08モード走行燃料消費率:7.8km/L
まずはレクサス LCのスペックと価格をチェックしてみましょう。
■LC500
ボディサイズ:全長4,770mm×全幅1,920mm×全高1,345mm
エンジン:5.0L V8 DOHC
最高出力:351kW(477PS)/7,100rpm
最大トルク:540Nm (55.1kgm)/4,800rpm
JC08モード走行燃料消費率:7.8km/L
■LC500h
ボディサイズ:全長4,770mm×全幅1,920mm×全高1,345mm
エンジン:3.5L V型6気筒DOHC
最高出力:220kW(299PS)/6,600rpm
最大トルク:356Nm(36.3kg)/5,100rpm
モーター最高出力:132kW(180ps)
モーター最大トルク:300Nm(30.6kgm)
JC08モード走行燃料消費率:15.8km/L
LC500に搭載される5.0LのV型8気筒エンジンは、現在では珍しい自然吸気ハイパワーユニットとなっています。一方でLC500hには3.5LのV型6気筒エンジンにハイブリッドが組み合わされ、静粛性も備えるスマートなラグジュアリークーペに仕上がっています
ボディサイズ:全長4,770mm×全幅1,920mm×全高1,345mm
エンジン:3.5L V型6気筒DOHC
最高出力:220kW(299PS)/6,600rpm
最大トルク:356Nm(36.3kg)/5,100rpm
モーター最高出力:132kW(180ps)
モーター最大トルク:300Nm(30.6kgm)
JC08モード走行燃料消費率:15.8km/L
LC500に搭載される5.0LのV型8気筒エンジンは、現在では珍しい自然吸気ハイパワーユニットとなっています。一方でLC500hには3.5LのV型6気筒エンジンにハイブリッドが組み合わされ、静粛性も備えるスマートなラグジュアリークーペに仕上がっています
レクサス LCの価格は
上記のように、LCシリーズにはガソリンエンジンとハイブリッドモデルの2種類がありますが、価格はどちらも1000万円を超えています。
レクサス LC500
L パッケージ…1,350万円
S パッケージ…1,450万円
コンパーチブル…1,500万円
レクサス LC500h
L パッケージ…1,400万円
S パッケージ…1,500万円
ガソリンモデルの方がわずかに安いですが、ハイブリッドモデルを選んでも差額は50万円。一方、燃費はガソリンがJC08モードで7.8km/Lに対してハイブリッドは15.8km/Lと、この手のモデルとしては望外の数値になっているのもポイントです。受注ではハイブリッドが健闘しているとも言われていますが、こうした価格差と低燃費がハイブリッドの販売台数を後押ししているのかもしれませんね。
レクサス LC500
L パッケージ…1,350万円
S パッケージ…1,450万円
コンパーチブル…1,500万円
レクサス LC500h
L パッケージ…1,400万円
S パッケージ…1,500万円
ガソリンモデルの方がわずかに安いですが、ハイブリッドモデルを選んでも差額は50万円。一方、燃費はガソリンがJC08モードで7.8km/Lに対してハイブリッドは15.8km/Lと、この手のモデルとしては望外の数値になっているのもポイントです。受注ではハイブリッドが健闘しているとも言われていますが、こうした価格差と低燃費がハイブリッドの販売台数を後押ししているのかもしれませんね。
レクサス LCのインテリアは
LCシリーズは運転席と助手席とで異なる構造になっていることが特徴です。運転席側では、両サイドに立体部を設けることにより、身体を包み込むようにフィットする形状になっており、ドライバーとクルマとの一体感を生み出してくれます。シートは助手席、側運転席どちらもランバーサポーを備えたシートが採用されています。
スピードメーターやタコメーターは、TFT液晶式メーターになり、走行モードに応じてタコメーターの位置や色が変化するなどの演出もなされています。さらに、フロントガラスの運転席正面にはカラーヘッドアップディスプレイがオプション装備可能で、走行情報をドライバー正面のフロントガラスに表示することが可能となっています。
また、ステアリングホイールやシフトレバー、ドアトリムなどの各種車内パーツにはレクサス技能認定を受けたTAKUMI技術をふんだんに用い、走行性能と共に上質な車内空間を両立させています。
スピードメーターやタコメーターは、TFT液晶式メーターになり、走行モードに応じてタコメーターの位置や色が変化するなどの演出もなされています。さらに、フロントガラスの運転席正面にはカラーヘッドアップディスプレイがオプション装備可能で、走行情報をドライバー正面のフロントガラスに表示することが可能となっています。
また、ステアリングホイールやシフトレバー、ドアトリムなどの各種車内パーツにはレクサス技能認定を受けたTAKUMI技術をふんだんに用い、走行性能と共に上質な車内空間を両立させています。
LC登場後もフラッグシップスポーツであり続ける「レクサス LFA」
このように、レクサスのフラッグシープクーペとも言えるLCシリーズですが、エクステリアやメーターなどのデザインにはかつて限定販売されたレクサスのスーパーカー、レクサス LFAの面影が色濃く残っています、
LFAは、2009年~2012年の約2年間で世界500台生産されました。多くのスーパーカーがミドシップレイアウトを取るのに対し、ドライバビリティを重視してFRレイアウトを採用していました。そこにはかつてトヨタが発売していたスポーツカーである2000GTへのリスペクトや、フラッグシップスポーツとしてのこだわりも垣間見えます。
開発には2000GTと同様にヤマハが関わり、LFAのエンジンサウンドチューニングなどを手掛けています。エンジンメーカーとしてだけでなく、楽器・音響メーカーとしての技術を活かしているのも興味深い点です。そんなLFAのスペックはどのようなものなのでしょうか。
LFAは、2009年~2012年の約2年間で世界500台生産されました。多くのスーパーカーがミドシップレイアウトを取るのに対し、ドライバビリティを重視してFRレイアウトを採用していました。そこにはかつてトヨタが発売していたスポーツカーである2000GTへのリスペクトや、フラッグシップスポーツとしてのこだわりも垣間見えます。
開発には2000GTと同様にヤマハが関わり、LFAのエンジンサウンドチューニングなどを手掛けています。エンジンメーカーとしてだけでなく、楽器・音響メーカーとしての技術を活かしているのも興味深い点です。そんなLFAのスペックはどのようなものなのでしょうか。
■LFA
ボディサイズ:全長4,505mm×全幅1,895mm×全高1,220mm
エンジン:4.8L V10エンジン
最高出力:412kW(560PS)/8,700rpm※スペシャルエディション:419kW(570PS)
最大トルク:470Nm (48.9kgm)/6,800rpm
トランスミッション:6速セミAT(ASG)
0-100加速:3.7秒
パワー、加速力ともに国産車からかけ離れたスペックを持つLFAですが、販売価格も3,750万円からと国産車トップクラスとなっています。また生産中止となった現在では、中古市場においてプレミア価格で取引されているようです。
ボディサイズ:全長4,505mm×全幅1,895mm×全高1,220mm
エンジン:4.8L V10エンジン
最高出力:412kW(560PS)/8,700rpm※スペシャルエディション:419kW(570PS)
最大トルク:470Nm (48.9kgm)/6,800rpm
トランスミッション:6速セミAT(ASG)
0-100加速:3.7秒
パワー、加速力ともに国産車からかけ離れたスペックを持つLFAですが、販売価格も3,750万円からと国産車トップクラスとなっています。また生産中止となった現在では、中古市場においてプレミア価格で取引されているようです。
レクサス LFAのインテリアは
LFAは運転席と助手席を分けるようにセンターコンソールが高めにつくられています。そこには空調やインフォテインメント用コントロールなどのさまざまなスイッチ類が配置されています。またLFAには一般的なシフトレバーがセンターコンソール上に無く、ギアチェンジはステアリングコラムについているパドルスイッチで行えるようになっています。
運転席と助手席には世界でも珍しいシートベルトエアバッグを内蔵。シートは8ウェイ調整式のセミアニリン本革シートを標準装備としており、これはLCシリーズにも引き継がれている仕組みです。
スピードメーターやタコメーターなどのメーター類はTFT液晶式とされ、モーター作動の可動式リングを組み合わせたものを搭載しているなど、当時としては最新の技術が盛り込まれ、現代のクルマと比較しても遜色ない装備やメカニズムを採用しています。
運転席と助手席には世界でも珍しいシートベルトエアバッグを内蔵。シートは8ウェイ調整式のセミアニリン本革シートを標準装備としており、これはLCシリーズにも引き継がれている仕組みです。
スピードメーターやタコメーターなどのメーター類はTFT液晶式とされ、モーター作動の可動式リングを組み合わせたものを搭載しているなど、当時としては最新の技術が盛り込まれ、現代のクルマと比較しても遜色ない装備やメカニズムを採用しています。
LCとLFAの違い
ともにレクサスを代表するクーペですが、LCシリーズとLFAにはさまざまな違いがあります。
まず、ボディサイズでは、全長、全幅、全高、それぞれ少しずつLCのほうが大柄になっています。
パワーユニットは、ガソリンモデルのLC500が5.0L V8、LFAが4.8L V10と、排気量はLCの方が大きいものの、最高出力や最高回転数ではLFAがLC500を上回ります。
そして車重です。LFAはV型10気筒というエンジンを搭載しつつ、カーボンなどの軽量素材をふんだんに使用することで車重を1.5t弱に抑えています。一方でLCシリーズは2.0tを超えています。
これは、世界のスーパーカーをライバルと捉え、日本車史上最高のスーパースポーツとして生を受けたLFAに対して、ラグジュアリークーペとして開発されたLCシリーズの差と言え、そのためLCシリーズはLFAの半額以下で購入が可能となっています。
まず、ボディサイズでは、全長、全幅、全高、それぞれ少しずつLCのほうが大柄になっています。
パワーユニットは、ガソリンモデルのLC500が5.0L V8、LFAが4.8L V10と、排気量はLCの方が大きいものの、最高出力や最高回転数ではLFAがLC500を上回ります。
そして車重です。LFAはV型10気筒というエンジンを搭載しつつ、カーボンなどの軽量素材をふんだんに使用することで車重を1.5t弱に抑えています。一方でLCシリーズは2.0tを超えています。
これは、世界のスーパーカーをライバルと捉え、日本車史上最高のスーパースポーツとして生を受けたLFAに対して、ラグジュアリークーペとして開発されたLCシリーズの差と言え、そのためLCシリーズはLFAの半額以下で購入が可能となっています。
レクサス LCとLFAの中古価格
大手中古車情報サイトによれば、2020年8月現在、LCシリーズは約90台が掲載され、最低価格790万円台、最高価格は1700万円台となっています。ただ、ボリュームゾーンは900万円から1000万円台となり、走行距離も2万km以下のものが多いことから、中古車も有力な選択肢となるでしょう。
一方、LFAはすでに販売が終了していることから、入手するには中古車しか選択肢がありません。同じ大手中古車情報サイトに掲載されていたのは2台にとどまり、1台は6900万円、もう1台は応談として明確な価格提示を控えていますが、新車価格を大きく上回る価格で取引されていることがわかります。
生産台数が世界500台と限られていることから中古車市場に流通する台数は少なく、手に入れることはますます困難となっていくでしょう。今後は歴史に残るスーパーカーの1台として、プレミア価格で取引が行われるかもしれません。
一方、LFAはすでに販売が終了していることから、入手するには中古車しか選択肢がありません。同じ大手中古車情報サイトに掲載されていたのは2台にとどまり、1台は6900万円、もう1台は応談として明確な価格提示を控えていますが、新車価格を大きく上回る価格で取引されていることがわかります。
生産台数が世界500台と限られていることから中古車市場に流通する台数は少なく、手に入れることはますます困難となっていくでしょう。今後は歴史に残るスーパーカーの1台として、プレミア価格で取引が行われるかもしれません。
レクサスを代表するフラッグシップクーペとして、上質で贅沢な車内空間を兼ね備え、高い走行性能を備えるLCシリーズですが、そこにはかつて販売されていたスーパーカーであるLFAで開発された技術が注ぎ込まれています。
LCシリーズはLFAの存在があったからこそのクルマとも言え、レクサスのブランディング、そしてモノづくりのなかでLFAの存在は非常に大きなものであったと言えるでしょう。今後LCシリーズにスポーツモデル「F」が加われば、将来的にLFAのようなスーパーカーへと成長するかもしれません。
LCシリーズはLFAの存在があったからこそのクルマとも言え、レクサスのブランディング、そしてモノづくりのなかでLFAの存在は非常に大きなものであったと言えるでしょう。今後LCシリーズにスポーツモデル「F」が加われば、将来的にLFAのようなスーパーカーへと成長するかもしれません。