切削光輝ホイールとは?レクサス等で見かける!魅力・製法・選び方を徹底解説
更新日:2025.08.12

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ここ数年、アルミ削り出しのようなデザインにブラック塗装を組み合わせた「切削光輝ホイール」と呼ばれるホイールを街中でもよく見かけるようになりました。シルバーに輝く金属光沢と黒い塗装部分のコントラストが特徴で、高級車からスポーツカー、ミニバンに至るまで幅広い車種に採用されています。「一体どうやって作られているのだろう?」と疑問に思ったことはありませんか。本記事では切削光輝ホイールの製造方法や特徴、その魅力とメリット・デメリット、さらに選び方のポイントまで解説します。車好き・カスタム好きの方はぜひ参考にしてください。
アルミホイールの製造方法(鋳造と鍛造)
まず前提知識として、アルミホイールの主な製造方法には鋳造(ちゅうぞう)と鍛造(たんぞう)の2種類があります。
1. 鋳造ホイール
アルミ合金を高温で溶かし、鋳型(型)に流し込んで成形する製法です。複雑なデザインの造形がしやすく、一度に大量生産できるためコストを抑えやすいメリットがあります。一方で素材の密度が低く強度を出しにくいため、十分な強度を確保するには肉厚に作る必要があり、その分重量が増えてしまうデメリットがあります。
2. 鍛造ホイール
アルミ素材を加熱し、巨大なプレス機で高圧をかけながら成形する製法です。圧力をかけて金属組織を鍛えながら成形することで密度が増し、薄くても高強度・軽量なホイールが作れるのが利点です。その反面、デザイン重視の複雑な形状に対応しにくく、特殊設備が必要なため製造コストが高く大量生産に不向きという弱点もあります。
機能性(軽さ・剛性)を最優先する競技用や高性能車には鍛造ホイールが、デザイン性や価格重視のカスタムには鋳造ホイールが向いていると言われます。切削光輝ホイールも、この鋳造・鍛造いずれのホイールにも加工が施されており、ベースの製造法によって強度や重量の特性は異なる点は押さえておきましょう。アルミ合金を高温で溶かし、鋳型(型)に流し込んで成形する製法です。複雑なデザインの造形がしやすく、一度に大量生産できるためコストを抑えやすいメリットがあります。一方で素材の密度が低く強度を出しにくいため、十分な強度を確保するには肉厚に作る必要があり、その分重量が増えてしまうデメリットがあります。
2. 鍛造ホイール
アルミ素材を加熱し、巨大なプレス機で高圧をかけながら成形する製法です。圧力をかけて金属組織を鍛えながら成形することで密度が増し、薄くても高強度・軽量なホイールが作れるのが利点です。その反面、デザイン重視の複雑な形状に対応しにくく、特殊設備が必要なため製造コストが高く大量生産に不向きという弱点もあります。
切削光輝ホイールとは?その製法と特徴
まず知りたい、切削光輝の基本
アルミホイールの表面仕上げには、大きく分けて2つのタイプがあります。一つは、金属が持つ本来の輝きを活かし、クリア塗装で保護する「光輝仕様」。もう一つは、塗料で着色する「カラー塗装仕様」です。切削光輝ホイールは、この光輝仕様に分類されます。
その製法は、ホイール表面を機械で削ってアルミの金属光沢を露出させ、透明なクリア塗装でコーティングするというもの。この技術は英語で「ダイヤモンドカット」とも呼ばれ、加工面にはレコード盤を思わせる細かな同心円状のヘアライン模様が刻まれるのが特徴です。見た目は鏡のように光りますが、これはメッキによる人工的な輝きではなく、アルミ素材そのものが持つ自然な光沢なのです。
その製法は、ホイール表面を機械で削ってアルミの金属光沢を露出させ、透明なクリア塗装でコーティングするというもの。この技術は英語で「ダイヤモンドカット」とも呼ばれ、加工面にはレコード盤を思わせる細かな同心円状のヘアライン模様が刻まれるのが特徴です。見た目は鏡のように光りますが、これはメッキによる人工的な輝きではなく、アルミ素材そのものが持つ自然な光沢なのです。
美しいツートンカラーが生まれる製造プロセス
切削光輝ホイールの製造プロセスを簡単に説明すると、まずベースとなるアルミホイール(鋳造または鍛造)に下地の塗装を施します。そしてホイール表面のデザインに沿ってCNC旋盤などの機械で特定部分を薄く削り、アルミ地金の輝きを露出させます。削り出した部分以外(スポークの奥やリムの陰影部など)は黒やガンメタなどの塗装を残し、最後にホイール全体をクリア塗装して仕上げます。
こうすることで、削った部分は銀色に輝く金属光沢、その他の部分は塗装色というツートンカラーのコントラストが生まれます。近年はこの手法により「ブラックポリッシュ」とも呼ばれるブラック×シルバーの2色ホイールが増えています。
こうすることで、削った部分は銀色に輝く金属光沢、その他の部分は塗装色というツートンカラーのコントラストが生まれます。近年はこの手法により「ブラックポリッシュ」とも呼ばれるブラック×シルバーの2色ホイールが増えています。
豆知識:1970年代にもあったポリッシュホイールの流行
ちなみに現在ブームとなっている切削光輝仕上げですが、実は1970年代にも似たようなポリッシュホイールの流行がありました。当時は市販ホイールを買ってきて自分で紙やすりと研磨剤(ピカール)で磨き上げ、クリア塗装するという手法が一部で流行したそうです。その後しばらくはメッキホイールなどが主流になり下火になっていましたが、名称を「◯◯光輝」とプレミアム感を出して現代に復活・一般化したと言えるでしょう。
レクサスが火付け役?切削光輝ホイールの広まり
高級車への積極採用がトレンドを生んだ
切削光輝ホイールが市販車で一般的に広まったきっかけとしてよく挙げられるのがレクサス(Lexus)の採用です。レクサスは2000年代以降、「L-finesse(エル・フィネス)」というデザイン哲学のもと、先進性と日本伝統の美意識を融合させた挑戦的なスタイルを打ち出しました。そのコンセプトを具現化するアイテムの一つとして、ホイールにも切削光輝仕上げがいち早く取り入れられたのです。レクサスのスポーツクーペ「RC」や高級SUV「RX」の一部グレードでは、この切削光輝ホイールが標準装備となり注目を集めました。
製造を担う「BBSジャパン」の技術力
レクサス向けの切削光輝ホイールはBBSジャパンというメーカーが主に製造しています。BBSジャパン(旧称ワシマイヤー)は富山県高岡市に工場を持ち、1983年にドイツBBS社との提携で鍛造技術を確立した老舗ホイールメーカーです。高い鍛造技術で知られるBBSジャパンがレクサスの要求に応じて斬新な切削光輝デザインの鍛造アルミホイールを納入し、その高品質な仕上がりが評価されたことで、他メーカーにもこの潮流が広がったと言われます。
高級車から軽自動車まで:広範囲な普及
現在では国産・輸入車を問わずさまざまな車種に切削光輝ホイールが採用されています。例えば以下のような例があります。
さらにはミニバンの日産セレナや電気自動車のリーフ、軽自動車にまで純正装着例があるなど、今や高級車だけでなく幅広いカテゴリーで見られるデザインになりました。切削光輝ホイールは愛車に「他とは違う足元の個性」と新鮮さを与えてくれるものとして、今後もますます普及していくと考えられます。
- 国産車
- 輸入車
さらにはミニバンの日産セレナや電気自動車のリーフ、軽自動車にまで純正装着例があるなど、今や高級車だけでなく幅広いカテゴリーで見られるデザインになりました。切削光輝ホイールは愛車に「他とは違う足元の個性」と新鮮さを与えてくれるものとして、今後もますます普及していくと考えられます。
切削光輝ホイールの魅力とメリット
切削光輝ホイール最大の魅力は、何と言ってもその見た目の美しさと存在感でしょう。鏡のように光を反射するアルミ素地の輝きと、引き締め効果のあるブラック塗装部分とのコントラストが生み出す足元のデザインは、見る者に強い印象を与えます。ホイールが輝くことでボディ全体もワンランク上の高級感やスポーティさが演出され、オーナーの所有欲も満たしてくれます。
切削光輝ホイールのスポーク表面は金属的な光沢を放ち、陰影部のダーク塗装とのツートンコントラストが際立ちます。太陽光の下ではキラキラと輝き、夜間は街灯やブレーキランプの光を反射して足元を華やかに彩ります。こうした視覚効果により、車両全体のデザインに奥行きと立体感が生まれ、見る角度や光の加減で表情を変えるのも魅力です。
他にも切削光輝ホイールならではのメリットとして、以下の点が挙げられます。
切削光輝ホイールのスポーク表面は金属的な光沢を放ち、陰影部のダーク塗装とのツートンコントラストが際立ちます。太陽光の下ではキラキラと輝き、夜間は街灯やブレーキランプの光を反射して足元を華やかに彩ります。こうした視覚効果により、車両全体のデザインに奥行きと立体感が生まれ、見る角度や光の加減で表情を変えるのも魅力です。
他にも切削光輝ホイールならではのメリットとして、以下の点が挙げられます。
- 新鮮で個性的なデザイン
- アルミ素材の質感
- 意外とお手入れしやすい
切削光輝ホイールのデメリット・注意点
美しい切削光輝ホイールにも留意すべき弱点や注意点があります。デメリットを知った上で、うまく付き合うことが大切です。主なポイントを挙げます。
- 傷の修理費用が高い
- 腐食(白サビ)のリスク
- 日常使いで気を遣う
- 重量面でのハンデ
「かっこいいけど扱いに注意が必要なホイール」というのが切削光輝ホイールの実態です。ただし適切に扱えば長く美観を保てますし、細かな傷なら市販のアルミ用コンパウンドで磨いて多少目立たなくすることもできます(※完全に消すには再切削が必要です)。デメリットを補って余りある魅力があることも確かなので、慎重にケアしながら楽しみたいですね。
切削光輝ホイールの選び方・購入時のポイント
最後に、切削光輝ホイールを選ぶ際のポイントや購入時の注意点をまとめます。純正オプションで車種に装着する場合も、社外品に履き替える場合も、以下を参考に検討してみてください。
1. 目的に合わせて鋳造 or 鍛造を選ぶ
切削光輝という仕上げ自体は鋳造ホイールにも鍛造ホイールにも施されています。予算に余裕があり性能も重視するなら鍛造ホイール製の切削光輝タイプを選ぶとよいでしょう。例えばレクサス純正のようにBBS製鍛造ホイールなら軽さと強度を備えつつ、美しい切削光輝の見た目が手に入ります。
一方、「見た目重視でコストを抑えたい」場合は鋳造ホイール製でも十分です。有名アルミホイールメーカー(RAYS、Weds、WORKなど)からも鋳造で切削光輝仕上げの社外ホイールが多数発売されています。
2. サイズ・適合を確認
社外品に交換する場合は、自分の車に合ったサイズ(リム径・幅・オフセット)やPCD/ホール数を必ず確認しましょう。せっかく気に入ったデザインでも装着できなければ意味がありません。また、純正より大径ホイールにする場合は乗り心地やハンドリングへの影響も考慮してください。
3. 実物の仕上げをチェック
切削光輝ホイールは写真映えしますが、実物を見ると細部の仕上がりや輝き具合がメーカーによって微妙に異なります。可能であれば購入前に実物を展示しているショップ等で仕上げの質感を確認するとよいでしょう。切削面の光沢の濃淡やクリア塗装の透明感、エッジ部分の処理など、高品質なものほど滑らかで上質に見えます。ネット購入する場合も、ユーザーレビューや装着写真を参考にすると失敗が少ないです。
4. 中古購入時の注意
ヤフオクやフリマアプリなどで中古の純正切削光輝ホイールを手に入れる場合は、傷や腐食の有無に注意しましょう。軽度のガリ傷でも修理に高額な費用がかかるため、そのまま使うつもりなら傷なし品を選ぶのが無難です。画像ではわかりにくいクリア層下の白サビ(腐食)が発生していないかもチェックポイントです。出品者に状態をよく確認し、場合によっては専門業者でリペア済みのものを選ぶと安心です。
5. 日常ケアと保管
購入後は、美しい状態を長く保つための日常ケアも心がけましょう。洗車時は中性洗剤と柔らかいスポンジで優しく洗い、ブレーキダストなどの汚れをこまめに落とします。特に冬場に塩カリを踏んだ後は早めに洗い流すことで腐食を防げます。長期間使用しない際はしっかり洗浄・乾燥させ、できればホイールコーティング剤を施工して湿度の低い場所に保管すると安心です。
1. 目的に合わせて鋳造 or 鍛造を選ぶ
切削光輝という仕上げ自体は鋳造ホイールにも鍛造ホイールにも施されています。予算に余裕があり性能も重視するなら鍛造ホイール製の切削光輝タイプを選ぶとよいでしょう。例えばレクサス純正のようにBBS製鍛造ホイールなら軽さと強度を備えつつ、美しい切削光輝の見た目が手に入ります。
一方、「見た目重視でコストを抑えたい」場合は鋳造ホイール製でも十分です。有名アルミホイールメーカー(RAYS、Weds、WORKなど)からも鋳造で切削光輝仕上げの社外ホイールが多数発売されています。
2. サイズ・適合を確認
社外品に交換する場合は、自分の車に合ったサイズ(リム径・幅・オフセット)やPCD/ホール数を必ず確認しましょう。せっかく気に入ったデザインでも装着できなければ意味がありません。また、純正より大径ホイールにする場合は乗り心地やハンドリングへの影響も考慮してください。
3. 実物の仕上げをチェック
切削光輝ホイールは写真映えしますが、実物を見ると細部の仕上がりや輝き具合がメーカーによって微妙に異なります。可能であれば購入前に実物を展示しているショップ等で仕上げの質感を確認するとよいでしょう。切削面の光沢の濃淡やクリア塗装の透明感、エッジ部分の処理など、高品質なものほど滑らかで上質に見えます。ネット購入する場合も、ユーザーレビューや装着写真を参考にすると失敗が少ないです。
4. 中古購入時の注意
ヤフオクやフリマアプリなどで中古の純正切削光輝ホイールを手に入れる場合は、傷や腐食の有無に注意しましょう。軽度のガリ傷でも修理に高額な費用がかかるため、そのまま使うつもりなら傷なし品を選ぶのが無難です。画像ではわかりにくいクリア層下の白サビ(腐食)が発生していないかもチェックポイントです。出品者に状態をよく確認し、場合によっては専門業者でリペア済みのものを選ぶと安心です。
5. 日常ケアと保管
購入後は、美しい状態を長く保つための日常ケアも心がけましょう。洗車時は中性洗剤と柔らかいスポンジで優しく洗い、ブレーキダストなどの汚れをこまめに落とします。特に冬場に塩カリを踏んだ後は早めに洗い流すことで腐食を防げます。長期間使用しない際はしっかり洗浄・乾燥させ、できればホイールコーティング剤を施工して湿度の低い場所に保管すると安心です。
まとめ
切削光輝ホイールは、アルミホイールの新たなブームともいえる存在です。高度な加工技術によって生まれる金属ならではの輝きと斬新なデザインは、車好きの心を掴んで離しません。その一方で扱いに気を遣う面もありますが、メリット・デメリットを理解した上で正しく付き合えば、愛車の足元を長く美しく輝かせることができます。
デザインの魅力、性能面での選択肢、そしてケアのポイントまで押さえた本記事を参考に、ぜひ「切削光輝ホイールのあるカーライフ」を楽しんでみてください。あなたの愛車にもきっと唯一無二の存在感を与えてくれることでしょう!
デザインの魅力、性能面での選択肢、そしてケアのポイントまで押さえた本記事を参考に、ぜひ「切削光輝ホイールのあるカーライフ」を楽しんでみてください。あなたの愛車にもきっと唯一無二の存在感を与えてくれることでしょう!