日産 サクラをIMkと比較!コンセプトモデルはどのように市販化されたのか【プロ徹底解説】
更新日:2024.09.09
※この記事には広告が含まれます
2022年6月より発売開始となった日産の軽自動車のEVであるサクラ。
その元となったのは、2019年10月に開催された「第49回東京モーターショー2019」で、発表されたコンセプトカーの日産IMkでした。
そのコンセプトカーは、どのような車であったのでしょうか?また、量産モデルとなるサクラとの違いは何か?などを解説します。
文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK
その元となったのは、2019年10月に開催された「第49回東京モーターショー2019」で、発表されたコンセプトカーの日産IMkでした。
そのコンセプトカーは、どのような車であったのでしょうか?また、量産モデルとなるサクラとの違いは何か?などを解説します。
文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK
日産IMkのコンセプトは、日本の風景に溶け込むEV
日産の軽自動車のEVとなるサクラ。量産モデルとなるサクラの前に、そのコンセプトやデザインを先行して予告するモデルが存在しました。
それが2019年10月の「第49回東京モーターショー2019」で発表されたコンセプトカーの日産IMkです。
それが2019年10月の「第49回東京モーターショー2019」で発表されたコンセプトカーの日産IMkです。
日産IMkは、新開発されたEVプラットフォームを使った軽自動車クラスの小さなEVです。EVならではの力強くスムーズ、そして高い静粛性を備えた走りを実現。最新の運転支援技術やコネクテッド技術を搭載しているのが特徴です。
デザインは、洗練された都市部から、日本の伝統的な街並みにまで溶け込む上質でシックなものとし、新時代のEVの姿を提案しています。
デザインは、洗練された都市部から、日本の伝統的な街並みにまで溶け込む上質でシックなものとし、新時代のEVの姿を提案しています。
日産IMkに採用された新しい技術
日産IMkは、コンセプトカーですから、発表当時はまだ実用化されていない、未来の技術も数多く搭載されていました。
日産の運転支援システム「プロパイロット2.0」をさらに進化させた運転支援技術により、高速道路だけでなく、主要幹線道路にまで支援の利用領域が拡大されています。
日産の運転支援システム「プロパイロット2.0」をさらに進化させた運転支援技術により、高速道路だけでなく、主要幹線道路にまで支援の利用領域が拡大されています。
さらに、車が無人のまま、自ら駐車スペースを探して、自動で駐車し、必要な時にドライバーがスマートフォンで呼び出せるという、バレーパーキング機能を搭載します。
また、スマートフォンを使って車を自動で駐車することのできる「プロパイロット リモートパーキング」も搭載されています。
また、スマートフォンを使って車を自動で駐車することのできる「プロパイロット リモートパーキング」も搭載されています。
未来のコネクテッド機能としては、スマートフォンの連携も強化されています。ドライバーの持つスマートフォンを認証し、車に乗り込む前にエアコンなどを作動させて、快適な空間をあらかじめ作っておき、乗った後はシートポジションや好みの香りなどを、個々のドライバーにあわせて自動でセッティングします。
ドライバーのスケジュール管理ソフトとも連携しており、渋滞を含めた交通状況を考慮して、スケジュールに間に合うような出発時間をスマートフォン経由で知らせるなどの機能も持っています。
また、遠隔地にいる友人をアバターとして車内に出現させ、会話を楽しみながらドライブするなどの、新しい車の楽しみ方も提案しています。
ドライバーのスケジュール管理ソフトとも連携しており、渋滞を含めた交通状況を考慮して、スケジュールに間に合うような出発時間をスマートフォン経由で知らせるなどの機能も持っています。
また、遠隔地にいる友人をアバターとして車内に出現させ、会話を楽しみながらドライブするなどの、新しい車の楽しみ方も提案しています。
日産IMKのデザイン
エクステリアのデザインは、シンプル、そしてミニマル。フロントからサイド、そしてリヤにかけて、滑らかに面と線が流れてゆくのが特徴です。
ボディカラーは、日本古来より使われている金属の「アカガネ(銅)」色。バンパーから、ホイール、テールランプからルーフまでに採用されたスリットパターンは、日本伝統の水引模様からヒントを得たもの。フロントグリルやリヤコンビランプには、木組みを模したような格子パターンに。
これらは、すべて日本のDNAを取り込んで生まれたと日産は説明しています。
ボディカラーは、日本古来より使われている金属の「アカガネ(銅)」色。バンパーから、ホイール、テールランプからルーフまでに採用されたスリットパターンは、日本伝統の水引模様からヒントを得たもの。フロントグリルやリヤコンビランプには、木組みを模したような格子パターンに。
これらは、すべて日本のDNAを取り込んで生まれたと日産は説明しています。
インテリアは、エクステリアと同様にやはりシンプル&ミニマル。直線とシンプルな曲面によって構成され、クリーンでモダンな部屋のようになっています。スイッチ類は、物理的なものではなく、まるでダッシュボードにプリントされたようになっています。
ボディカラーであるアカガネ色をさし色に使うインテリアの雰囲気はとてもリラックスしたものとなっています。
ボディカラーであるアカガネ色をさし色に使うインテリアの雰囲気はとてもリラックスしたものとなっています。
日産IMkとサクラの違い
コンセプトカーの日産IMkから量産車であるサクラの変化は、どのようなものでしょうか。まず、エクステリアのデザインは、ディテールこそ変化はありますが、基本的な部分は、ほぼ、そのままと言っていいでしょう。
サイズで言えば、日産IMkは全長3,434×全幅1,512×全高1,644mmに対して、サクラは全長3,395×全幅1,475×1,655mm。コンセプトカーの方が、若干、長くて幅広いのは、ショーカーとしての見栄えを優先したからでしょう。
サイズで言えば、日産IMkは全長3,434×全幅1,512×全高1,644mmに対して、サクラは全長3,395×全幅1,475×1,655mm。コンセプトカーの方が、若干、長くて幅広いのは、ショーカーとしての見栄えを優先したからでしょう。
インテリアのデザインも、日産IMkとサクラは、基本部分を共有しています。
ステアリングの下を左右水平に直線が走り、その中にエアコンのアウトレットと大きなボタン(サクラではハザードランプのスイッチ)を配置。その下に逆にした台形のパネルがあり、そこにシフトノブなどが配置されています。このレイアウトも、日産IMkからサクラに受け継がれています。
また、パネルにファブリックが張られているところも同じ。デザイン面では、コンセプトカーから量産車へ、相当に大きなものが採用されていることが見てとれます。
ただし、先進装備として、主要幹線道路までカバーする「プロパイロット2.0」の進化版や、自動で駐車するバレーパーキング機能は実用化できていませんし、スマートフォンで車を外から操作できる「プロパイロット リモートパーキング」はサクラに採用されませんでした。
ステアリングの下を左右水平に直線が走り、その中にエアコンのアウトレットと大きなボタン(サクラではハザードランプのスイッチ)を配置。その下に逆にした台形のパネルがあり、そこにシフトノブなどが配置されています。このレイアウトも、日産IMkからサクラに受け継がれています。
また、パネルにファブリックが張られているところも同じ。デザイン面では、コンセプトカーから量産車へ、相当に大きなものが採用されていることが見てとれます。
ただし、先進装備として、主要幹線道路までカバーする「プロパイロット2.0」の進化版や、自動で駐車するバレーパーキング機能は実用化できていませんし、スマートフォンで車を外から操作できる「プロパイロット リモートパーキング」はサクラに採用されませんでした。
2019年に発表された日産IMkと、量産車であるサクラを今、見比べてみるとデザイン面では、多くの部分が継承されていることが分かります。
2019年の時点で、日産IMkを見たときは、いかにも未来の車という印象でしたが、わずか3年で、最小限度のデザインの変化で量産車が登場したことは驚くばかりです。
量産車のサクラは、内容だけでなく、デザイン面でも先進的であるということでしょう。
2019年の時点で、日産IMkを見たときは、いかにも未来の車という印象でしたが、わずか3年で、最小限度のデザインの変化で量産車が登場したことは驚くばかりです。
量産車のサクラは、内容だけでなく、デザイン面でも先進的であるということでしょう。