日産 アリアをコンセプトモデルと徹底比較!コンセプトカーから市販車への変化【プロ解説】
更新日:2024.09.09
※この記事には広告が含まれます
日産は、2019年10月に開催された第41回東京モーターショー2019で、ニッサン アリア コンセプトを発表しました。
そのコンセプトカーは2020年7月に市販車アリアへと発展します。
コンセプトカーから市販車への変化はどのようなものであったのでしょうか。
文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK
そのコンセプトカーは2020年7月に市販車アリアへと発展します。
コンセプトカーから市販車への変化はどのようなものであったのでしょうか。
文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK
日産の将来像を体現したEVのコンセプト
2019年の東京モーターショーで発表されたニッサン アリア コンセプトは、市販車に続くコンセプトカーです。
ただし、ただ1台の市販車アリアのコンセプトというだけでなく、日産が全体で目指す「ニッサン インテリジェント モビリティ」の新しい象徴であるとも説明されていました。
つまり、将来の日産の未来像をイメージさせることも狙いのひとつとなっていたのです。
ただし、ただ1台の市販車アリアのコンセプトというだけでなく、日産が全体で目指す「ニッサン インテリジェント モビリティ」の新しい象徴であるとも説明されていました。
つまり、将来の日産の未来像をイメージさせることも狙いのひとつとなっていたのです。
そのためニッサン アリア コンセプトには、新しいコンセプトやテクノロジーが採用されていました。
それが新しい日産のデザインランゲージとなる「タイムレス ジャパニーズ フューチャリズム」であり、ツインモーターのEVプラットフォーム、先進の運転支援システム「プロパイロット2.0」、そして新時代のHMIである「バーチャル パーソナル アシスタント」やコネクテッドなどの最先端の技術となります。
「もっと繋がり、もっとワクワクする、そしてより自信を持った運転を可能とする」という未来の日産車の価値を体現するコンセプトカーだったのです。
それが新しい日産のデザインランゲージとなる「タイムレス ジャパニーズ フューチャリズム」であり、ツインモーターのEVプラットフォーム、先進の運転支援システム「プロパイロット2.0」、そして新時代のHMIである「バーチャル パーソナル アシスタント」やコネクテッドなどの最先端の技術となります。
「もっと繋がり、もっとワクワクする、そしてより自信を持った運転を可能とする」という未来の日産車の価値を体現するコンセプトカーだったのです。
日本ならではのデザインをコンセプトに
ニッサン アリア コンセプトが採用した新しいデザインコンセプトが「タイムレス ジャパニーズ フューチャリズム」です。
これは日本古来の伝統美に着想を得たデザインであり、シンプルで力強く、モダンであることが特徴です。
日産のデザイナーは「日本らしい伝統的なテイストを新鮮な視点で新しい時代、そしてグローバルに通用するモダンなデザインに昇華させることです」と説明します。
これは日本古来の伝統美に着想を得たデザインであり、シンプルで力強く、モダンであることが特徴です。
日産のデザイナーは「日本らしい伝統的なテイストを新鮮な視点で新しい時代、そしてグローバルに通用するモダンなデザインに昇華させることです」と説明します。
EVプラットフォームの採用がもたらすプロポーション
ニッサン アリア コンセプトには新しいEV専用プラットフォームが採用されています。前後のタイヤより外側となるオーバーハングは短く、一方で乗員のためのキャビンが大きいのが特徴です。
また、21インチもの大径のタイヤと、ルーフとボディを別の色とした2トーンカラーがスポーティさとラグジュアリー感を生み出しています。
また、21インチもの大径のタイヤと、ルーフとボディを別の色とした2トーンカラーがスポーティさとラグジュアリー感を生み出しています。
その顔つきも個性的です。ヘッドライトは超薄型のLEDとなっており、グリルは日産が「シールド」と呼ぶ平滑なパネルとなっています。エンジン冷却の必要のないEVということで、空気を通す穴のあるグリルの代わりにパネルとし、埋め込まれたレーダーなどのセンサーを守る盾(シールド)と名付けられたというわけです。
エクステリアカラーには、見る距離によって見え方が変化する「彗星ブルー」が採用されました。遠くからは、深いマットのブルーに見えますが、近寄れば、塗装に含まれるガラスフレークによって無数の光の屈折がボディに映し出されます。まるで夜空に流れる彗星のような美しさを備えています。
エクステリアカラーには、見る距離によって見え方が変化する「彗星ブルー」が採用されました。遠くからは、深いマットのブルーに見えますが、近寄れば、塗装に含まれるガラスフレークによって無数の光の屈折がボディに映し出されます。まるで夜空に流れる彗星のような美しさを備えています。
コンセプトカーに搭載された最新のメカニズムとは
ニッサン アリア コンセプトにはEV専用プラットフォームが採用され、前後に高出力なモーターを配置するツインモーター4WDとなっています。
また、先進運転支援システムとしてレベル2の自動運転でのハンズオフを可能とする「プロパイロット2.0」や、スマートフォンなどの専用デバイスで車外から車を自動駐車させる「プロパイロット リモートパーキング」機能を装備しています。
また、先進運転支援システムとしてレベル2の自動運転でのハンズオフを可能とする「プロパイロット2.0」や、スマートフォンなどの専用デバイスで車外から車を自動駐車させる「プロパイロット リモートパーキング」機能を装備しています。
さらにニッサン アリア コンセプトは、日々の生活に溶け込むための新しい技術も搭載されました。たとえば「ドア ツー ドア ナビゲーション」は、スマートフォンを使い、車に乗る前から乗った後、降りた後の目的地までをシームレスに案内する機能です。
また、走行中は「バーチャル パーソナル アシスタント」が駐車場の位置や走行に必要な情報を提供しながらナビゲーションを実施。未来の新しい車との付き合い方が、数多く提案されていたのです。
また、走行中は「バーチャル パーソナル アシスタント」が駐車場の位置や走行に必要な情報を提供しながらナビゲーションを実施。未来の新しい車との付き合い方が、数多く提案されていたのです。
市販車との違いとは
では、そんなニッサン アリア コンセプトから、2020年に発売開始となった市販版アリアでは、どんな違いがあったのでしょうか。
はっきりしているのは印象的だった「彗星ブルー」の採用は見送られたことです。また、ホイールサイズは、コンセプトの21インチから、市販車となって19インチにサイズダウンしています。
ボディサイズは、コンセプトの全長4,600×全幅1,920×全高1,630mmから、市販車で全長4,595×全幅1,850×全高1,655mmに。少し幅が狭くなっています。ただし、印象的な顔つきなどのデザイン関係は、ほとんどコンセプトカーも市販車も変化はありませんでした。
はっきりしているのは印象的だった「彗星ブルー」の採用は見送られたことです。また、ホイールサイズは、コンセプトの21インチから、市販車となって19インチにサイズダウンしています。
ボディサイズは、コンセプトの全長4,600×全幅1,920×全高1,630mmから、市販車で全長4,595×全幅1,850×全高1,655mmに。少し幅が狭くなっています。ただし、印象的な顔つきなどのデザイン関係は、ほとんどコンセプトカーも市販車も変化はありませんでした。
また、市販車では4WDだけでなく、2WDモデルが用意されたのも変化のひとつ。
一方、「プロパイロット2.0」と「プロパイロット リモートパーキング」が採用されました。さらにスマートAI音声サービス「アマゾン・アレクサ」の対応もトピックです。
一方、「プロパイロット2.0」と「プロパイロット リモートパーキング」が採用されました。さらにスマートAI音声サービス「アマゾン・アレクサ」の対応もトピックです。
モーターショーで発表されたコンセプトカーから市販車へと進む中で、大抵の場合、デザインは多少なりとも変化するもの。
ところがアリアは、その変化が非常に小さくすみました。変化が少ないだけ、コンセプトカーの狙いが、よりダイレクトに市販モデルに投影されている。それがアリアの特徴ではないでしょうか。
ところがアリアは、その変化が非常に小さくすみました。変化が少ないだけ、コンセプトカーの狙いが、よりダイレクトに市販モデルに投影されている。それがアリアの特徴ではないでしょうか。