日産 サクラのグレード比較!グレードの差は安全装備にあり【プロ徹底解説】

サクラ

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日産の軽自動車初のEVとして発売されたサクラ。

いくつかのグレードが用意されていますが、それぞれの違いは、どのようになっているのでしょうか。

グレードごとの違いを紹介します。

文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK

鈴木 ケンイチ

モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)

鈴木 ケンイチ
Chapter
3グレードあるけれど一般向けには2グレード
基本性能に「X」と「G」の差はほとんどなし
ボディカラーでは「G」がより多くを選べる
エクステリア関係ではヘッドライトとグリルの違い
インテリアの違いは加飾とUSB電源
オーディオ&ナビでも上位「G」が優位
安全と運転支援システムの違い

3グレードあるけれど一般向けには2グレード

日産初の軽自動車のEVとして2022年5月に発表されたサクラ。日産が出したリリースには、サクラには3つのグレードが存在すると明記されています。

それが「S」「X」「G」。価格は、「S」が233万3,100円、「X」が239万9,100円、そして「G」が294万300円です。価格から、3グレードは、エントリーが「S」、ミドルが「X」、上位が「G」であることが判断できます。

ところが日産の公式サイトと見ると、表示されるのは「X」と「G」の2つだけ。どういうことかといえば、実は「S」は法人需要向けで、一般向けには「X」と「G」の2グレードとなっているのです。

そこで、ここでは「X」と「G」の違いを説明します。

基本性能に「X」と「G」の差はほとんどなし

価格的に中位のスタンダードモデルとなるのが「X」グレードで、上位が「G」グレードとなります。

ただし、モーターやバッテリー、パワーや電費、航続距離などの、車の基本性にあたる部分は、ほぼ同じ。ただ一つ、車両重量は異なっており、「X」グレードが10㎏軽い1,070㎏。「G」は1,080㎏となります。

ボディカラーでは「G」がより多くを選べる

ボディカラーの選択肢の多さは上位の「G」が勝ります。

「X」では、日本の四季を感じさせる2トーンのシーズンカラー4色と、単色が6色の合計10色。

一方、「G」では、「X」の10色に加えて、5色の2トーンカラーを用意。合計15色から選ぶことができるのです。

エクステリア関係ではヘッドライトとグリルの違い

エクステリア系の違いはヘッドライトです。どちらもLEDヘッドランプとなりますが、上位の「G」はオートレベライザー付きで、アダプティブLEDヘッドライトシステムが装備されています。「X」はマニュアルレベライザーでハイビームアシスト機能となります。
まだグリル部にあるシールドは「G」がクリアブラックシールド、「X」が通常のシールドとなります。「G」の方が、より上質感が高まっています。

インテリアの違いは加飾とUSB電源

インテリアでの大きな違いは、インストルメンタルパネルとドアのフィニッシャーに「G」だけにカッパー加飾が使われていることです。
一目で上位グレードであることがわかります。また、「G」にはタイプAとタイプCのUSB電源ソケットがそれぞれ1個ずつ標準装備。「X」ではオプションとなっています。

また、オプションのプレミアムインテリアパッケージは上位の「G」だけが選べるのも違いです。

オーディオ&ナビでも上位「G」が優位

オーディオとナビゲーションの内容も上位の「G」が充実しています。「X」グレードは、オーディオレスの2スピーカーが基本。一方、「G」では、EV専用Nissan ConnectナビゲーションシステムとNissan Connect専用車載通信ユニット、ETC2.0ユニットが標準装備となり、6スピーカーとなります。

安全と運転支援システムの違い

安全と運転支援に関係する装備も「X」と「G」の大きな違いとなります。

インテリジェントエマージェンシーブレーキなど、日産が360°セーフティアシストと呼ぶ機能のほとんどは、「X」と「G」の両方に標準装備とされていますが、運転支援の「プロパイロット」と「プロパイロット緊急停止支援システム(SOSコール機能付き)」「SOSコール」は、「G」のみが標準。

また、「SRSニーエアバッグ(運転席)」「ロードリミッター付きプリテンショナーシートベルト(後席)」「インテリジェントアラウンドビューモニター」も上位の「G」だけが標準となっています。
日産の軽自動車EVであるサクラ。

一般向けには2つのグレードが用意されています。

走行性能という面では、2グレードの差はほとんどありません。

大きく異なるのは、安全や運転支援システムの充実度の差と言っていいでしょう。

先進の運転支援システムに興味があるのであれば、迷わずに上位の「G」グレードを選ぶのが正解となります。
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