トヨタ プリウスPHVのグレード比較!グレードによる違いを細かく紹介【プロ徹底解説】

プリウスPHV

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プリウスPHVは、プリウスをベースに、バッテリーを大きく、外部からの充電を可能としたモデルです。

プリウスよりも、電動走行領域を拡大し、環境性能を高めたのが特徴です。そのプリウスPHVには、どのようなグレードが存在し、その違いは、どのようなものになるのでしょうか。

それぞれのグレードの特徴や違いを解説します。

文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK

鈴木 ケンイチ

モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)

鈴木 ケンイチ
Chapter
エントリーの「S」中位の「A」上位「Aプレミアム」の3グレードを基本
エントリーグレードの「S」
安全に関する装備を追加する「S“セーフティパッケージ”」
安全装備を充実させた中位グレード「A」
室内の豪華さが際立つ最上位の「Aプレミアム」
走りを突き詰めた「S“GR SPORT”」

エントリーの「S」中位の「A」上位「Aプレミアム」の3グレードを基本

プリウスPHVのグレード編成は、エントリーの「S」、中位の「A」、そして上位の「Aプレミアム」を基本とします。ただし、「S」には「S“セーフティパッケージ”」と、「S“GR SPORT”」の派生が存在します。その結果、3つの「S」と「A」、「Aプレミアム」の5グレード編成となっています。

グレードは5つありますが、パワートレイン関係はバッテリー容量もあわせて、すべて同じものとなっています。

エントリーグレードの「S」

※ 画像は「S“セーフティパッケージ”」

エントリーグレードとなるのが「S」です。価格は338万3,000円。外観上の特徴は、LEDフォグランプが装備されていないことです。また、フロントドアのグリーンガラスがUVカットのみ、ワイパーがウォッシャー連続時間調整式フロント間欠ワイパーになっています。

室内関係では、ステアリングがウレタンで、ステアリングヒーターの設定がありません。カラーヘッドアップディスプレイもありません。フロントコンソールトレインが、ただのブラックとなります。シートはファブリックの表皮で、運転席6ウェイ・助手席4ウェイ。

安全装備としては、「ブラインドスポットモニター」と「リヤクロストラフィックアラート」「シンプルインテリジェントパーキングアシスト(巻き込み警報機能付き)」「アダプティブハイビームシステム」の設定がありません。ライトは「オートマチックハイビーム」となります。

安全に関する装備を追加する「S“セーフティパッケージ”」

エントリーの「S」に対して、特に安全系の装備を追加しているのが「S“セーフティパッケージ”」です。価格は346万4,000円です。
外回りでの「S」との違いを挙げれば、LEDフロントフォグランプ、ドアミラーへのヒーター機能の標準装備となります。室内装備としては、ステアリングが合成皮革巻きになり、フロントコンソールがピアノブラック加飾となっています。

安全装備では、「ブラインドスポットモニター」と「リヤクロストラフィックアラート」を標準装備とするのが大きな違いとなります。

安全装備を充実させた中位グレード「A」

中位グレードとなるのが「A」グレードです。フロントドアのグリーンガラスが、「S」よりも高機能なスーパーUVカット・撥水機能付きになっています。ワイパーはオートワイパー(雨滴感応式)になり、防眩インナーミラーには自動防眩機能が追加されます。
ステアリングは本革巻きとなり、ヒーター機能が追加されています。カラーヘッドアップディスプレイの標準装備も違いのひとつ。シートはファブリックの表皮は、「S」と変わりませんが、運転席が6から8ウェイに増えて電動ランバーサポート機能を追加。前席は快適温熱シートになっています。

安全装備関係では、ヘッドライトがアダプティブハイビームシステムになり、ブランドスポットモニターとリヤクロストラフィックアラート、シンプルインテリジェントパーキングアシストまでが標準装備となっています。

室内の豪華さが際立つ最上位の「Aプレミアム」

最上位グレードとなるのが「Aプレミアム」で、価格は401万円となります。

「A」グレードとの違いは、フロントドアグリーンガラスが、スーパーUVカット機能付き・撥水機能付・高遮音性ガラスに。遮音性能が高まっているため、車内はより静かな空間になっているのです。
また、シートは本革表示になり、前席にシートベンチレーション機能が加わっています。フロントの大型コンソールボックスは、合成皮革巻き・ステッチ付きに。また、「Aプレミアム」だけに、JBLプレミアムサウンドシステムがオプションとして用意されています。

走りを突き詰めた「S“GR SPORT”」

プリウスPHVを、よりスポーティに仕立て直したのが「S“GR SPORT”」です。「S」をベースにエクステリアやインテリア、機能系など、数多くの専用パーツが装備されています。その価格は、384万2,000円です。

エクステリアには、専用フロントバンパー、専用アッパーグリル+大開口ロアグリル、スモーク加飾LEDヘッドランプ、大型フォグランプベゼル/LEDイルミネーションビーム、フロントコーナーベゼル、ブラックのドアミラーカバー、リヤピラーガーニッシュ、リヤコーンバーベゼル、スモーククリアレンズのLEDリヤコンビネーションランプ&ハイマウントストップランプ、専用リヤバンパー+リヤバンパーロアカバー、リヤフォグランプ、専用エンブレムなどを装備しています。

タイヤとホイールは、224/40R18のダンロップSP SPORT 2050と18インチアルミホイールに。
インテリアには、専用小径本革巻き3本スポークステアリングに専用スポーツシート、専用タコメーター、スモークブラック加飾のシフトノブ、専用スタートスイッチ、アルミペダル、スエード調ファブリック+ダブルステッチのメーターフード、ブラックのフロントピラー、ダークメッキ調のセンタークラスターモール、ダークアルマイト調塗装+ヘアライン加工のセンタークラスターパネル、ダークメッキ調のセンター&サイドレジスターノブ、スエード調ファブリック巻き+ダブルステッチのフロント大型コンソールボックスなどが採用されています。

そして、走行性能を高めるために、サスペンションは専用チューニング品になり、ブレーキキャリパーもホワイトに塗装された専用品になっています。また、2種のフロントセンターブレース、フロントサイドブレース、センターブレース、リヤブレース、リヤブレース一体フィン、リヤサスペンションアームブラケットなどが装備されています。
プリウスPHVには、合計で5種類のグレードが用意されています。

エントリーとなる「S」、安全装備を追加した「S“セーフティパッケージ”」、安全装備が充実するミドルグレードの「A」、豪華で快適なインテリアが特徴の「Aプレミアム」、そしてスポーティな「S“GR SPORT”」。

多彩なニーズに対応できるように、指向性がはっきりしたグレードが用意されているので、選ぶときは、それほど苦労しないことでしょう。
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