日産 3代目ノートのグレードを比較!

鈴木ケンイチ

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2020年にフルモデルチェンジされた新型3代目ノートでは、2WDと4WDで計5グレード、特別仕様車3グレードがラインアップされています。

エンジンスペックなどには違いはないものの、装備やオプションなどに差があります。各グレードで具体的にどのような差があるのかみていきましょう。

文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK

鈴木 ケンイチ

モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)

鈴木 ケンイチ
Chapter
3代目ノートのグレード比較表
ノートのグレードを紹介その①|【2WD】3グレード【4WD】2グレードの計5グレードを用意
ノートのグレードを紹介その②|各グレードの違いは?標準装備や付けられるオプションなどが異なる
エントリーグレードの「F」
S / S FOUR
X / X FOUR
ノートのグレードを紹介その③|3つの特別仕様車
エアリーグレーエディション
AUTECH
AUTECH CROSSOVER

3代目ノートのグレード比較表

型式 新車価格 中古車価格 販売開始年月 車両重量 乗車定員 ドア数 排気量 駆動方式 燃料 燃費 トランスミッション ハンドル 全長×全幅×全高 最小回転半径 前輪サイズ 後輪サイズ 福祉車両
1.2 S 6AA-E13 203万円 9.8〜339万円 2020年12月 1,220kg 5名 5ドア 1,198cc FF ガソリン(ハイブリッド) 28.4km/L CVTフロアシフト 4,045×1,695×1,505mm 4,900mm 185/65R15 88H 185/65R15 88H -
1.2 S FOUR 4WD 6AA-SNE13 228.8万円 9.8〜339万円 2021年2月 1,340kg 5名 5ドア 1,198cc F4 ガソリン(ハイブリッド) 23.8km/L CVTフロアシフト 4,045×1,695×1,505mm 4,900mm 185/65R15 88H 185/65R15 88H -
1.2 X 6AA-E13 229.9万円 9.8〜339万円 2024年1月 1,230kg 5名 5ドア 1,198cc FF ガソリン(ハイブリッド) 28.4km/L CVTフロアシフト 4,045×1,695×1,520mm 4,900mm 185/60R16 86H 185/60R16 86H -
1.2 X FOUR 4WD 6AA-SNE13 258.1万円 9.8〜339万円 2024年1月 1,350kg 5名 5ドア 1,198cc F4 ガソリン(ハイブリッド) 23.8km/L CVTフロアシフト 4,045×1,695×1,520mm 4,900mm 185/60R16 86H 185/60R16 86H -
1.2 X エアリーグレー エディション 6AA-E13 262.9万円 9.8〜339万円 2021年11月 1,220kg 5名 5ドア 1,198cc FF ガソリン(ハイブリッド) 28.4km/L CVTフロアシフト 4,045×1,695×1,520mm 4,900mm 185/60R16 86H 185/60R16 86H -
1.2 AUTECH 6AA-E13 259.3万円 9.8〜339万円 2023年5月 1,230kg 5名 5ドア 1,198cc FF ガソリン(ハイブリッド) - CVTフロアシフト 4,080×1,695×1,520mm 4,900mm 185/60R16 86H 185/60R16 86H -
1.2 AUTECH クロスオーバー 6AA-E13 275.7万円 9.8〜339万円 2024年9月 1,250kg 5名 5ドア 1,198cc FF ガソリン(ハイブリッド) - CVTフロアシフト 4,110×1,700×1,545mm 5,200mm 195/60R16 89H 195/60R16 89H -

ノートのグレードを紹介その①|【2WD】3グレード【4WD】2グレードの計5グレードを用意

新型3代目ノートでは、日産のシリーズ方式ハイブリッドシステム「e-POWER」が全グレードで標準装備されており、ハイブリッドカーのみのラインアップとなります。先代まであったガソリン車の設定は廃止されました。

2WDモデルとして「F」、「S」、「X」の3グレード、4WDモデルとして「S FOUR」、「X FOUR」の2グレード、計5グレードが用意されています。

エンジンは5グレードすべて共通となり、1.2リッターガソリンエンジン(HR12DE型)を搭載しています。

モーターは、2WDモデルにはEM47型フロントモーター(116馬力)が1基のみ搭載、4WDモデルにはEM47型フロントモーター+MM48型リアモーター(68馬力)の計2基が搭載されています。

カラーは、2トーン2色、モノトーン11色の全13色が用意されています。

ノートのグレードを紹介その②|各グレードの違いは?標準装備や付けられるオプションなどが異なる

どのグレードでも走行スペックに関する部分は基本的に同じですが、外装パーツや安全装備、また付けられるオプションの数などに差があります。各グレードの特徴を見ていきましょう。

エントリーグレードの「F」

「F」は、新型3代目ノートのエントリーグレードにあたります。リア間けつ式ワイパーを非装備とし、メーカーオプションについても設定範囲を狭めており、LEDヘッドランプしか追加オプションは付けられません。

その分、燃費は全グレードで最もよく、38.2 km/L(JC08モード)となります。車重も最も軽く、この「F」のみ1190kgとなります。

ただし燃料タンクが32リットルとやや小さめに設計されています。他グレードの燃料タンクは36リットルです。

S / S FOUR

「S」は、新型3代目ノートのスタンダードグレードです。価格的にはエントリーグレードである「F」よりも安く、全グレードの中で最安値となります。「F」では装備されているフロントドアのIRカット&スーパーUVカット断熱グリーンガラスが「S」では装備されていません。

「S」の特徴として、付けられるオプションが「F」よりも豊富です。インテリジェントアラウンドビューモニター、インテリジェントルームミラーなどの便利機能、インテリジェント BSI(後側方衝突防止支援システム)、BSW(後側方車両検知警報)、RCTA(後退時車両検知警報)などの安全機能もオプションで装着できます。

「S FOUR」はリアモーター+4WDシステムが追加され車重が120kgほど大きくなります。それ以外の部分は基本的に「S」と変わりません。

X / X FOUR

「X」は、新型3代目ノートのハイグレードです。インテリジェントキー、合皮アームレスト、日産オリジナルナビ取付パッケージ、シャークフィンアンテナ、後席リクライニング、16インチホイールなど、豪華装備を標準で装着してます。

また、「X」のみのオプションとして、日産独自の自動運転化技術「プロパイロット」が用意されているのも注目点です。

プロパイロットは、高速道路でステアリング、アクセルペダル、ブレーキペダルの操作をアシストしてくれる機能であり、ドライバーの負担を軽減してくれます。「標識検知」、「カーブ減速支援」、「停止後の追従再開」の3つの新機能も用意されています。

「X FOUR」はリアモーター+4WDシステムが追加され車重が120kgほど大きくなります。それ以外の部分は基本的に「X」と変わりません。

ノートのグレードを紹介その③|3つの特別仕様車

この他、特別仕様車として「エアリーグレーエディション」「AUTECH」「AUTECH CROSSOVER」の3つも用意されています。

エアリーグレーエディション

プロパイロット、NissanConnectナビゲーションシステムなどのアシスト機能、BSW (後側方車両検知警報)、インテリジェントBSI(後側方衝突防止支援システム)、RCTA(後退時車両検知警報)などの安全機能を標準装備した特別グレードです。内装をエアリーグレー色で統一しており、明るく解放感のあるインテリアにしているのも魅力です。

4WDモデルとして、「X FOUR エアリーグレーエディション」もラインアップされています。

AUTECH

エクステリアやインテリアを専用デザインにカスタマイズした特別仕様車です。

エクステリアは、専用フロントグリル、グリルフィニッシャー、フロントプロテクター、サイドシルフィニッシャー、リヤプロテクターなどを専用デザインのものに変更。

インテリアは、「AUTECH」刺繍の入ったレザレットシート、ダークウッド調フィニッシャー、専用本革巻ステアリングなどを装備。全体的に引き締まった内装となっています。

4WDモデルとして、「AUTECH FOUR」もラインアップされています。

AUTECH CROSSOVER

上記のAUTECHをベースとし、専用チューニングサスペンションを組んだクロスオーバー仕様車です。タイヤを16インチに大径化したことで車高が25mm高くなっています。車高アップに伴い、スプリング、ショックアブソーバー、パワーステアリング等にも専用チューニングを施しています。

インテリアはブラックをベースとした配色の専用デザインに変更。

4WDモデルとして、「AUTECH CROSSOVER」もラインアップされています。
3代目新型ノートではこのように豊富なグレードを用意しています。装備やオプションにそこまでこだわらないのであれば「F」や「S」も選択肢となりますが、注目の自動運転機能である「プロパイロット」などを装着したい場合は、上位グレードの「X」も検討したいところです。
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