トヨタ プリウスPHVの安全装備や先進装備をプロが紹介!

プリクラッシュセーフティ

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トヨタのプリウスPHVは、大容量バッテリーを搭載する先進性を特徴するモデルです。

安全に関わる先進装備も数多く採用されています。ここでは、プリウスPHVにどのような安全や運転を支援する装備が用意されているのかを解説します。

文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK

鈴木 ケンイチ

モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)

鈴木 ケンイチ
Chapter
プリウスPHVの安全装備について|トヨタ・セーフティ・センスを全車で標準装備
プリウスPHVの安全装備について|トヨタ・セーフティ・センスに備わるメイン機能
プリクラッシュセーフティ
レーントレーシングアシスト
レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)
アダプティブハイビームシステム/オートマチックハイビーム
ロードサインアシスト
プリウスPHVの安全装備について|予防安全を実現する、さらなる運転支援機能
パーキングサポートブレーキ(前後方静止物)
ドライブスタートコントロール
ブランドスポットモニター
リヤクロストラフィックアラート
シンプルインテリジェントパーキングアシスト(巻き込み警報機能付)
プラスサポート(急アクセル時加速抑制)

プリウスPHVの安全装備について|トヨタ・セーフティ・センスを全車で標準装備

プリウスPHVは、トヨタの先進運転支援システムである「トヨタ・セーフティ・センス(衝突回避支援パッケージ)」を全車で標準装備しています。

このシステムは、単眼のカメラとミリ波レーダーという2つのセンサーを組み合わせているのが特徴です。また、より多彩な機能を実現するために、超音波センサーと斜め後方を警戒するミリ波レーダー、車の周囲を監視するカメラなども搭載しています。
プリウスPHVに搭載される「トヨタ・セーフティ・センス(衝突回避支援パッケー)」は、「プリクラッシュセーフティ」「レーントレーシングアシスト」「レーダークルーズコントロール」「アダプティブハイビームシステム/オートマチックハイビーム」「ロードサインアシスト」の5つの機能となります。

また、他にも「パーキングサポートブレーキ(前後方静止物)」「ブランドスポットモニター」「リヤクロストラフィックアラート」などの安全機能も追加されています。
これらの機能を備えるプリウスPHVは、政府が交通事故防止対策の一環として進めるサポカー制度の中で、最も充実した装備となる「サポカーS<ワイド>」に該当します(S“GR SPORT”のみ、「サポカー」となります)。

また、JNCAP(予防安全性能評価)において、2016年度最高ランクの「ASV++」を獲得。同時に衝突安全性能評価でも最高ランクとなる「ファイブスター賞」を受賞しています。

プリウスPHVの安全装備について|トヨタ・セーフティ・センスに備わるメイン機能

プリクラッシュセーフティ

車の前方の他の車両や歩行者、自転車(昼)をミリ波レーダーと単眼カメラで検出。衝突の可能性をシステムが検知すると、警報ブザーとディスプレイ表示で危険を警告。ドライバーがブレーキを踏めたときはブレーキ操作をアシストし、ブレーキを踏めなかったときはブレーキを作動させ、衝突回避、または衝突被害軽減をサポートします。

レーントレーシングアシスト

約時速50㎞以上で走行しているとき、単眼カメラで走行車線の道路上の線を認識。車線から逸脱しそうなときは、警報ブザーとディスプレイ表示で警告を行い、ステアリングの操作を支援します。

レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)

高速道路などで走行中に、単眼カメラとミリ波レーダーを使って先行車を認識。車速に応じた車間距離を保ちながら追従走行する機能です。先行車が停止した場合、自車も停止します。

再発進は、ドライバーによるスイッチ操作、もしくはアクセル操作で行います。機能が働いているときは、レーントレーシングアシストによる車線維持に必要なステアリング操作のサポートも行われます。

アダプティブハイビームシステム/オートマチックハイビーム

夜間走行中にハイビームをなるべく多く使えるようにする機能で、夜間走行中の視界をより広く保つことをサポートします。

「A」「Aプレミアム」に標準装備となるのがLEDヘッドライトを使って先行車や対向車にあたる部分の光だけを遮光できる「アダプティブハイビームシステム」です。「S」「Sセーフティパッケージ」には、ハイビームとロービームを自動で切り替える「オートマチックハイビーム」が標準装備となります。

ロードサインアシスト

道路標識の見落としを減らす機能が「ロードサインアシスト」です。搭載された単眼カメラで、道路標識を認識し、車内のディスプレイ内に、その内容を表示するという機能です。

プリウスPHVの安全装備について|予防安全を実現する、さらなる運転支援機能

プリウスPHVには、トヨタ・セーフティ・センスだけでなく、さらなる予防安全のための先進運転支援システムが用意されています。
全グレードで標準装備となるのが「パーキングサポートブレーキ(前後方静止物)」「ドライブスタートコントロール」となり、グレードによってはオプションになるのが「ブランドスポットモニター」「リヤクロストラフィックアラート」「シンプルインテリジェントパーキングアシスト(巻き込み警報機能付)」「プラスサポート(急アクセル時加速抑制)」などがあります。

パーキングサポートブレーキ(前後方静止物)

超音波センサーで車の周囲を監視。車庫入れなどの低速走行時の衝突回避、または衝突被害軽減をサポートする機能です。

前後方向にある壁などの静止物を検知するとブザーと表示で警報し、アクセルを踏んだまま近づいて衝突しそうになると走行出力を抑制し、さらにぶつかりそうになるとブレーキをシステムが作動させます。

ドライブスタートコントロール

シフト操作での急発進・急加速を抑制する機能です。アクセルを踏み込んだまま、シフトを「R(後退)」から「D(ドライブ)」に変更したとき、表示で注意を促し、走行出力を抑制。もしも後退時に衝突してしまったようなときに、あわてて急加速しないように備えた機能です。

ブランドスポットモニター

走行中に、他の車両が左右斜め後方の死角エリアに入ると、ドアミラー鏡面にあるLEDインジケーターを点灯。他車両の存在をドライバーに知らせます。

リヤクロストラフィックアラート

駐車場などからバックで出るときに、後方左右から接近してくる他の車の存在を、ドアミラー内のインジケーターの点滅とブザーにより知らせてくれる機能です。

シンプルインテリジェントパーキングアシスト(巻き込み警報機能付)

駐車するときにステアリング操作をアシストしてくれる機能です。車の周囲に設置された12個の超音波センサーを使って、他車両の存在と駐車スペースを検出。

駐車したいスペースの前に停車してスイッチを押すだけで、適正な後退開始位置までの誘導と、後退駐車のためのステアリング操作をアシストしてくれます。

プラスサポート(急アクセル時加速抑制)

障害物のあるなしに関係なく、アクセルの踏み過ぎや踏み間違いを検知すると、警報ブザーとディスプレイの表示で注意喚起し、急加速を抑制します。

専用キーを使うときだけ始動する機能なので、作動しない標準キーと使い分けることが可能です。
先進性を売りにするプリウスPHVなだけに、安全に関する機能も非常に充実していることがわかります。ただし、機能は正しく理解しないと、逆に危険なこともあります。

しっかりと内容を把握することが、プリウスPHVでの安全な走行につながるのです。
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