シボレー ボルトとプリウスPHV、BMW i3…あなたはどれを選ぶ?

プリウスPHV

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近年、各メーカーはこぞって電気自動車に力を入れています。インフラがさらに充実すれば、電気自動車がメジャーになるのも時間の問題かもしれませんね。今回は、日本、アメリカ、ドイツ、各国のメーカーが作るPHVとEVを比較してみたいと思います。
Chapter
大幅進化!「新型プリウスPHV」
バッテリー充電25%以下でも120km以上走行可能!「BMW i3」
90マイルを30分で充電完了「シボレー ボルトEV」
あなたならどれを選ぶ?

大幅進化!「新型プリウスPHV」

まずは皆さんご存知のプリウス。そのなかで、今回取り上げるのは新型のPHVです。

価格は3,261,600円~と、標準のプリウスに比べればやや高めの設定ですが、まず注目すべきはEV走行が可能ということ。なんとモーターだけで最長68.2kmも走れてしまうのです。

通勤や日常の買い物などであれば、十分な航続距離ですよね。EV走行時はガソリンの消費がゼロなのはもちろん、エンジンで走ってもJC08モード燃費は37.2km/Lを実現。普通のハイブリッドを購入するよりも、あっという間にモトが取れてしまいそうです。

また充電は家庭用の100V電源でもOKで、コンセントのあるガレージをお持ちの方は、工事などの必要がなく、購入したその日から充電可能です。さらに、HV給電モードでは、家庭用の外部電源として使えることもポイントで、エンジンで発電しながら電源を供給することも可能。

ルーフにはソーラーパネルを装備して、停車中に充電を行なうなど、最新装備が充実しています。

バッテリー充電25%以下でも120km以上走行可能!「BMW i3」

BMWのi3には、完全電気自動車のモデルと、発電用エンジンを搭載したレンジエクステンダーモデルがありますが、今回は後者を取り上げたいと思います。

2016年に刷新された現行i3は、バッテリーのみで最大390kmの走行が可能です。なかなか優秀ですね。

i3レンジエクステンダーモデルでは、バッテリーの充電量が25%以下になると、リアに搭載された発電用エンジン(647cc直列2気筒)によって電力を供給、航続距離をさらに120km程度伸ばします。

レンジエクステンダーモデルの車両価格は、546万円~。プリウスに比べればずいぶんと高価な印象ですが、他車のパーツを流用していない唯一のモデルであることを考えれば、納得ですね。

90マイルを30分で充電完了「シボレー ボルトEV」

アメリカのシボレーには、ボルトとボルトEVという2種類のボルトが存在します。少しややこしいかもしれませんが、2009年発表のボルトはハイブリッドで、新しいボルトEVが完全なEVです。

ボルトEVの価格は37,495ドル(約390万円)と、プリウスPHVとBMW i3の中間の価格帯ですね。

ボディタイプはハッチバックで、どことなくi3っぽいのは気のせいでしょうか。

航続距離は、238マイル(383km)で、充電時間は約10時間(240V/32Aの場合)。急速充電では、90マイル(約145km)分を30分で完了するようです。


あなたならどれを選ぶ?

簡単に3車種をご紹介しました。

評判がイマイチだった新型プリウスですが、新型PHVではフロントマスクのデザインを大きく変え、スポーティな雰囲気をまとっています。どちらが好みか聞かれて、PHVを選択肢に挙げる人は、今後増えるのではないでしょうか?

今回の3台のなかでは、i3のみずんぐりしたスタイリングです。一見重心が高そうですが、重量のあるバッテリーを車体下部に置き、ボディはカーボンファイバー強化樹脂で形成することにより軽量化。さらに重量配分にもこだわっています。

EVにするにあたり既存のモデルを用いなかった点も、エンジニアリングに強いBMWの本領が発揮されています。品質、ブランド力が高いので、エコを意識しながら所有感も大切にしたいという方にはおすすめです。

ボルトはアメ車ながらマッスルカー的な要素はなく、北米ではプリウスPHVを脅かす存在になるかもしれません。日本導入は未定のようですが、国産以外のEVという選択であれば、今後は注目のモデルになるでしょう。

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