コンパクトカーながらの機能が豊富!日産 3代目ノートの安全装備や先進装備【プロ徹底解説】

日産3代目ノート

3代目ノートには、運転支援機能「プロパイロット」、全方位を守る安全システム「360°セーフティアシスト」など、高性能な先進装備が豊富に用意されています。

今回は、3代目ノートに採用されている安全装備や先進装備の仕組みや機能について一つずつ解説します。

文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK

Chapter
プロパイロット
ロードノイズに合わせた発電システム(e-POWER)
360°セーフティアシスト(全方位運転支援システム)

プロパイロット

「プロパイロット」とは、日産が開発した運転支援機能であり、高速道路やカーブなどでシステムが運転操作をアシストし、ドライバーの負担を軽減してくれます。たとえば、前を走行する車を検知し車間距離を調整する、中央白線からはみ出しそうになった際に補助するなどのアシストを行ってくれます。

自動運転技術としては「自動化レベル2」に該当します。

また3代目ノートに搭載されるプロパイロットには、「標識検知」、「カーブ減速支援」、「停止後の追従再開」の3つの新機能も追加されています。

さらに3代目ノートでは、プロパイロットとナビゲーションの連動機能となる「ナビリンク機能」を日産として初採用しているのも注目点。このナビリンク機能があると、ナビ情報からカーブ、下り坂、ジャンクションなどを把握し、その場所に応じて、車速調整などを行えます。

ドライバーが意識不明状態に陥った時などに、ハザードを点灯し徐々に減速し停止させる「プロパイロット緊急停止支援システム(SOSコール機能付)」もオプションで付けることができます。

「エアリーグレーエディション」のみ、このプロパイロットが標準装備されます。「X」、「X FOUR」、および特別仕様車「AUTECH」、「AUTECH CROSSOVER」ではプロパイロットをオプションとして追加できます。

ロードノイズに合わせた発電システム(e-POWER)

3代目ノートに搭載されるシリーズ式ハイブリッドシステム「e-POWER」では、路面のロードノイズに応じて発電量を調整するシステムを世界初採用しています。

たとえばロードノイズの少ない綺麗な舗装道路では、騒音を抑えるためにエンジンをあまり作動させないようにします。一方、荒れ道などのロードノイズの多い状況では、積極的にエンジンを作動させ発電を行います。

「チャージモード」や「マナーモード」を使い分けることで、発電するタイミングを手動調整することもできます。

360°セーフティアシスト(全方位運転支援システム)

「360°セーフティアシスト」は、全方向の安全をサポートする仕組みであり、いくつもの安全システムから成ります。一部オプション装備となる機能もあります。以下一つずつ紹介していきます。

インテリジェント エマージェンシーブレーキ

天候や周囲の明るさの影響を受けにくいミリ波レーダーと、フロントカメラを活用し、車両や歩行者を検知。たとえば夜間に歩行者にぶつかりそうになった場合などにはブザーで警告し、必要に応じてブレーキも作動させます。

インテリジェント FCW(前方衝突予測警報)

前の車に隠れて把握しにくい2台前の車の車間や相対速度を、ミリ波レーダーを使ってモニタリング。危険と判断するとディスプレイやブザーで警告し、玉突き事故などを予防します。

インテリジェント DA(ふらつき警報)

ドライバーの注意力をハンドル操作からモニタリングし、注意力低下が確認された場合、ディスプレイやブザーで休憩を促します。時速60㎞以上での走行時に作動します。

標識検知機能

「最高速度標識」、「一時停止標識」、「進入禁止標識」の3つの標識を検知すると、メーター内のディスプレイに警告情報を表示。進入禁止標識を無視して通過した際には、ドライバーに対してブザーで警告します。

インテリジェント LI(車線逸脱防止支援システム)+LDW(車線逸脱警報)

左右側面の車線をモニタリングし、車線からはみ出しそうになった場合、ブザーで警告します。さらにステアリング&ブレーキに介入して、車両をもとの線内に戻すアシストを行います。

踏み間違い衝突防止アシスト

アクセルとブレーキを間違えて踏むような操作があった場合、自動でモーターを抑制し、ブレーキを作動させ、周囲の人や物との衝突回避を支援する機能です。前進、後退の両方で機能します。

エマージェンシーストップシグナル

急ブレーキ時に、ストップランプを点滅させ、急ブレーキを掛けていることを後続車へ強くアピールする機能です。

オートブレーキホールド

ブレーキペダルから足を離してもブレーキ力がキープされ、ペダルを踏み続ける時間を減らし、足の疲れを和らげる機能です。

オプション装備:ハイビームアシスト/アダプティブLEDヘッドライトシステム

ハイビームアシストは周囲の明るさや対向車の状況を判断し、自動でハイビームの切り替えを行う機能です。アダプティブLEDヘッドライトシステムは、対向車や先行車を検知すると、ハイビーム同等の光量を維持したまま、他車が眩しくならないように照射パターンを変化させます。

オプション装備:インテリジェント BSI(後側方衝突防止支援システム)+BSW(後側方車両検知警報)

後側方を走行している車がいる場合、サイドミラーのインジケーターでドライバーに警告します。また、警告に気付かず車線変更を始めてしまった場合、ブザーとインジケーターで警告を続けつつ、元の車線に戻すアシストも行います。

オプション装備:インテリジェント アラウンドビューモニター(移動物 検知機能付)

車内モニターに自車周囲を真上から見下ろしたような映像を表示し、駐車などをサポートします。自転車や人など周囲に動くものがある場合、モニター内に表示し、ブザーでも警告します。

オプション装備:RCTA(後退時車両検知警報)

後退時に近づく車などがある場合、ブザーで警告を行う機能です。

オプション装備:インテリジェント ルームミラー

バックカメラの映像を映し出すルームミラーです。悪天候などでもクリアな映像として映し出します。

オプション装備:SOSコール

体調が急変した場合や、危険な状況に陥った場合などに、SOSコールスイッチを押すと、オペレータにつながり緊急対応やサポートをしてくれるシステム&サービスです。

以上のように3代目ノートはコンパクトカーにも関わらず、豊富な安全装備や先進装備が用意されます。

特に目玉となるのは冒頭で紹介した「プロパイロット」ですが、プロパイロットは「X」「Xエアリーグレーエディション」「AUTECH」「AUTECH CROSSOVER」という一部グレードでしか搭載できないため注意が必要です。プロパイロットをオプションとして付けたいために「X」グレードなどを選ぶ人も多いようです。

鈴木 ケンイチ

モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)

鈴木 ケンイチ