日産 3代目ノートは新車購入から初回車検までの維持費に総額いくらかかる?【プロ徹底解説】

日産3代目ノート

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新型日産3代目ノートは、全グレードで「e-POWER」を積むハイブリッドモデルであり燃費性能に優れますが、実際に購入すると維持費はどの程度かかるのでしょう。

今回は、3代目ノートを新車で購入し、初回車検までの3年のあいだに維持費がいくら発生するかについて解説します。

文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK

鈴木 ケンイチ

モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)

鈴木 ケンイチ
Chapter
3代目ノートの自動車税
3代目ノートの自動車重量税
3代目ノートの自賠責保険
3代目ノートの任意保険
3代目ノートのメンテナンス料、消耗品料
3代目ノートのガソリン代
維持費の総額はいくら?

3代目ノートの自動車税

「自動車税」は、毎年4月1日時点で車を所有していると発生する税金です。排気量に応じて税金額が決まります。

3代目ノートは、全グレードで1.2リッターのDOHC水冷直列3気筒のHR12DE型エンジンを搭載していますので、排気量「1リットル超~1.5リットル以下」に該当し、1年間の自動車税額は30,500円となります(2019年10月以降の新車登録車した場合の税額)。

新車購入から初回車検までの3年間で発生する自動車税は、91,500円です(30,500円×3年)。

3代目ノートの自動車重量税

「自動車重量税」は、車両重量に応じて発生する税金です。新車の場合、0.5トン毎に4,100円の自動車重量税が発生します(新車登録から12年まで)。新車購入時に、初回の車検までの3年分をまとめて支払うことになります。

3代目ノートの車両重量は1190kg~1340kgとなりますので、新車購入時に発生する自動車重量税は、3年分で36,900円となります(4,100円×3×3年)。

ここで、3代目ノートは、エコカー減税の「自動車重量税の特例措置」に該当する車となるため免税で税金は0円になります。

2WD車は「2030年度燃費基準達成車」、 4WD車は「2030年度燃費基準90%達成車」であり、いずれの場合も初回車検時まで100%免税が受けられるため、本来発生する36,900円の税金は0円となります。なお初回車検以降は免税措置がなくなり、通常通りの自動車重量税が発生します。

3代目ノートの自賠責保険

「自賠責保険」は、強制保険となり、車を所有する人すべてに加入義務があります。自家用自動車(普通車)、軽自動車、2輪車などで区分されます。車種は問わず保険料は一律です。自賠責保険の保険料は、「損害保険料率算出機構」によってその年毎に決められています。

自家用自動車の場合、2022年現在における新車購入から初回車検までの3年間で発生する自賠責保険料は、27,180円です(36か月契約)。

3代目ノートの任意保険

任意保険(自動車保険)は、保険会社、車両、年齢、等級、年間走行距離、車両保険有・無、オプションなどで細かく変わります。

そのためあくまで目安となりますが、例えば20等級、30歳以上、ブルー免許、年間走行距離1万キロ以下、車両保険なしの方の任意保険料は年間で3万円~4万円程度が目安です。車両保険ありだと年間で5万~6万円となります。

新車購入から初回車検までの3年間で発生する任意保険料は15万円です(車両保険あり年間5万円と想定した場合で3年分)。

3代目ノートのメンテナンス料、消耗品料

新車購入から初回車検までの3年間に交換が必要な消耗品はエンジンオイル、エンジンフィルターくらいです。ブレーキフルードやタイヤなどは、過度に車を走らせる人でもない限り、初回車検までの間に交換する人はあまりいません。

エンジンオイルの交換目安は、日産車の場合、走行距離1万5,000kmあるいは1年となります。1回のオイル交換の料金は5,000円程度です。

新車購入から初回車検までの3年間の費用は、1年に1回オイル交換をすると仮定して、15,000円(5,000円×3年)となります。エンジンフィルターは、オイル交換2回に1度を目安に交換する必要があり、1回のフィルター交換の料金は3,000円程度です。

3代目ノートのガソリン代

通勤で毎日のように車を使う人であれば、年間走行距離は1万km程度が目安になります。また、3代目ノートのスタンダードグレード「S」の燃費性能は、WLTCモードで28.4km/L です。

仮にこの「S」グレードで、年間走行距離1万km、レギュラーガソリンの価格が1Lあたり160円とした場合、1年間に掛かるガソリン代は56,338円となります。新車購入から初回車検までの3年間分で換算すると、169,014円になります。

ただし実際の燃費は、乗り方によってはカタログ値とかけ離れることもありますので、その点も考慮する必要はあります。

維持費の総額はいくら?

ここまでの内容をまとめると、新車購入から初回車検までの3年間で発生する維持費の総額は、455,694円となります。

【内訳】
自動車税:91,500円
自動車重量税:0円(免税)
自賠責保険:27,180円
任意保険:15万円
メンテナンス:エンジンオイル交換3年分15,000円+オイルフィルター交換1回3000円
ガソリン代:169,014円
計:455,694円

ちなみに、自動車重量税と自賠責保険は、新車購入時に支払います。そのため納車された後の維持費と考えた場合は、こちらの2つを抜いた、428,514円となります。

なお、任意保険やガソリン代については、人によって差が出やすい部分です。任意保険の補償内容や車両保険を高く設定すれば保険に必要な金額は大きくなります。一方、ガソリン代は使った分だけ必要になります。週末しか車に乗らない人などであれば、この半分以下の額に抑えられることもあります。
以上、3代目ノートの維持費についてとなります。3代目ノートはエンジン排気量が小さいため自動車税は安めです。またエコカー減税により初回の車検までは自動車重量税が0円にできることも嬉しい点です。ハイブリッドカーのためガソリン代の出費も少なく、普通車としては維持費が少ない分類に入るといっていいでしょう。
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