トヨタ 2代目アクア vs 日産 ノートを徹底比較!人気コンパクトカーの特徴や違いを解説【プロ徹底解説】
更新日:2024.09.09
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トヨタのアクアは、コンパクトカージャンルのベストセラーのひとつ。ライバルも多いこのジャンルで、2代目アクアはどのような個性を持っているのでしょうか。
そこで今回は、トヨタ 2代目アクアのライバル車として日産のノートを設定し、それぞれどのような違いがあるのか解説します。
文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK
そこで今回は、トヨタ 2代目アクアのライバル車として日産のノートを設定し、それぞれどのような違いがあるのか解説します。
文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK
トヨタ アクアと日産 ノートのプロフィール
トヨタのアクアは、2011年にデビューしたハイブリッド専用のコンパクトカーです。
プリウスをはじめとする量産型ハイブリッドカーで培ったノウハウを使い、システムの小型軽量化、高効率化を行うことにより、当時トヨタが世界トップを掲げた35.4km/L(JC08モード)の燃費性能を実現しました。
プリウスをはじめとする量産型ハイブリッドカーで培ったノウハウを使い、システムの小型軽量化、高効率化を行うことにより、当時トヨタが世界トップを掲げた35.4km/L(JC08モード)の燃費性能を実現しました。
車両本体価格が169万円からとリーズナブルであったこともあいまって、デビュー当初から一躍人気モデルとなり、2013年から2015年にかけて国内新車販売台数1位を記録したという経歴を持っています。
また、国内市場だけでなくデビューから10年でおよそ187万台もの販売実績をほこり、2021年7月には2代目モデルへとフルモデルチェンジを受けました。
また、国内市場だけでなくデビューから10年でおよそ187万台もの販売実績をほこり、2021年7月には2代目モデルへとフルモデルチェンジを受けました。
一方、日産 ノートは、2005年に初代モデルがデビューします。初代ノートにはハイブリッドの設定がありませんでしたが、優れた走行性能や充実した装備の存在により人気を獲得します。
2012年にフルモデルチェンジを受けて2代目となったノート。ただし、当初はガソリン車しかありませんでした。
2012年にフルモデルチェンジを受けて2代目となったノート。ただし、当初はガソリン車しかありませんでした。
その後、ノートは2016年にハイブリッドであるe-POWER仕様車を追加。
e-POWERならではの力強い加速や高い静粛性がユーザーから高い評価を受け、2018年には登録車販売台数の年間1位を獲得しています。
e-POWERならではの力強い加速や高い静粛性がユーザーから高い評価を受け、2018年には登録車販売台数の年間1位を獲得しています。
走行性能比較 燃費で選ぶならアクア!?
トヨタ アクアに採用されているハイブリッドシステムはTHS-Ⅱです。
基本的な構成はヤリスと同様のものですが、2代目アクアでは「X」以上のグレードに、バイポーラ型ニッケル水素電池を世界初採用しました。
先代モデルに採用されていたニッケル水素電池と比較すると、出力が2倍ほども向上。アクセルレスポンスの向上、停止状態からのスムーズな加速、モーターだけの加速領域拡大を実現しています。
搭載するエンジンは1.5Lの直列3気筒で、最高出力91PS/最大トルク120Nmを発揮し、モーターは最高出力80ps、最大トルク141Nmとなっています。
エンジンのみ、モーターのみ、エンジン+モーターというように、エンジンとモーターという2つの動力を巧みに使い分けるのが特徴です。
基本的な構成はヤリスと同様のものですが、2代目アクアでは「X」以上のグレードに、バイポーラ型ニッケル水素電池を世界初採用しました。
先代モデルに採用されていたニッケル水素電池と比較すると、出力が2倍ほども向上。アクセルレスポンスの向上、停止状態からのスムーズな加速、モーターだけの加速領域拡大を実現しています。
搭載するエンジンは1.5Lの直列3気筒で、最高出力91PS/最大トルク120Nmを発揮し、モーターは最高出力80ps、最大トルク141Nmとなっています。
エンジンのみ、モーターのみ、エンジン+モーターというように、エンジンとモーターという2つの動力を巧みに使い分けるのが特徴です。
一方のノートは、日産独自のハイブリッドシステムであるe-POWERを採用しています。
このシステムは、エンジンで発電し、モーターで駆動するシリーズ式と呼ばれるもの。現行モデルではシステムが第2世代へ進化し、モーターやインバーターも新しいものになっています。
モーターは、先代モデルと比較してトルクをおよそ10%、出力はおよそ6%向上しており、よりパワフルな走りを実現。よどみない発進加速と、中高速域でもストレスなく加速することで追い越しをするシーンなどで力を発揮します。
発電用のエンジンは、最高出力82PS/最大トルク103Nmを発揮する1.2Lの直列3気筒で、最高出力116PS/最大トルク280Nmを発生する駆動用モーターが組み合わせられます。
このシステムは、エンジンで発電し、モーターで駆動するシリーズ式と呼ばれるもの。現行モデルではシステムが第2世代へ進化し、モーターやインバーターも新しいものになっています。
モーターは、先代モデルと比較してトルクをおよそ10%、出力はおよそ6%向上しており、よりパワフルな走りを実現。よどみない発進加速と、中高速域でもストレスなく加速することで追い越しをするシーンなどで力を発揮します。
発電用のエンジンは、最高出力82PS/最大トルク103Nmを発揮する1.2Lの直列3気筒で、最高出力116PS/最大トルク280Nmを発生する駆動用モーターが組み合わせられます。
燃費性能は、2代目アクアがWLTCモードで33.6~35.8km/L、ノートが28.4~29.5km/Lであることから、カタログスペックでの燃費性能はアクアに軍配が上がります。
幅広いグレードに用意されたアクアの先進安全装備!
2代目アクアは、トヨタの先進安全装備であるトヨタセーフティセンスを、ノートも360°セーフティアシストをそれぞれ装備しています。
どちらとも衝突被害軽減ブレーキやペダルを踏み間違った時に作動する加速抑制装置、車線逸脱抑制サポートなど、多くの機能を持っています。
2代目アクアの安全装備で、トピックスとなる機能はオプションで用意されたトヨタチームメイト「アドバンストパーク(パノラミックビューモニター付き)」でしょう。この機能は、駐車時にアクセルやブレーキ、ハンドル操作などをサポートする機能です。
いわば、自動運転で行う駐車に近い機能となっており、トヨタのラインナップではヤリスに初採用された機能です。
このシステムが特に優れている部分として、駐車したい場所に枠線が引かれていなくても、メモリー機能で駐車位置を車両に記憶させておくことで、次に同じ場所に駐車する場合にほとんど自動で駐車できる点が挙げられます。
さらに、2代目アクアでは、前後の進行方向だけでなく側方の静止物も検知することができ、ブザー音を鳴らし、場合によってはブレーキを制御することで、車庫入れや出庫時の他車などとの接触回避を支援するパーキングサポートブレーキも採用しています。
どちらとも衝突被害軽減ブレーキやペダルを踏み間違った時に作動する加速抑制装置、車線逸脱抑制サポートなど、多くの機能を持っています。
2代目アクアの安全装備で、トピックスとなる機能はオプションで用意されたトヨタチームメイト「アドバンストパーク(パノラミックビューモニター付き)」でしょう。この機能は、駐車時にアクセルやブレーキ、ハンドル操作などをサポートする機能です。
いわば、自動運転で行う駐車に近い機能となっており、トヨタのラインナップではヤリスに初採用された機能です。
このシステムが特に優れている部分として、駐車したい場所に枠線が引かれていなくても、メモリー機能で駐車位置を車両に記憶させておくことで、次に同じ場所に駐車する場合にほとんど自動で駐車できる点が挙げられます。
さらに、2代目アクアでは、前後の進行方向だけでなく側方の静止物も検知することができ、ブザー音を鳴らし、場合によってはブレーキを制御することで、車庫入れや出庫時の他車などとの接触回避を支援するパーキングサポートブレーキも採用しています。
一方、ノートには、アクアが搭載しているトヨタチームメイト「アドバンストパーク(パノラミックビューモニター付き)」のような自動駐車に近い機能はありません。
しかし、車間距離と速度を自動で保ったまま前の車に追従するACCと呼ばれる機能(アクアではレーダークルーズコントロールと呼びます)については、日産がプロパイロットと呼ぶ機能によって利用することができます。
そして、ノートのプロパイロットはメーカーオプションによって、ナビリンク機能を付けることが可能です。ナビリンク機能とは、プロパイロットとナビゲーションシステムと連携することで、多くの運転操作でサポートが受けられるようになる機能のこと。
例えば、高速道路を走行中、制限速度が100km/hから80km/hに変わった場合、設定速度を自動で切り替えるほか、カーブの大きさに応じて減速をシステムが支援する機能などが盛り込まれています。
装備内容は2車とも近いものがありますが、アクアの場合、レーダークルーズコントロールはトヨタセーフティセンスに含まれているため標準装備であり、アドバンストパークといった新しい機能をほとんどのグレードで使うことが可能です。
しかし、車間距離と速度を自動で保ったまま前の車に追従するACCと呼ばれる機能(アクアではレーダークルーズコントロールと呼びます)については、日産がプロパイロットと呼ぶ機能によって利用することができます。
そして、ノートのプロパイロットはメーカーオプションによって、ナビリンク機能を付けることが可能です。ナビリンク機能とは、プロパイロットとナビゲーションシステムと連携することで、多くの運転操作でサポートが受けられるようになる機能のこと。
例えば、高速道路を走行中、制限速度が100km/hから80km/hに変わった場合、設定速度を自動で切り替えるほか、カーブの大きさに応じて減速をシステムが支援する機能などが盛り込まれています。
装備内容は2車とも近いものがありますが、アクアの場合、レーダークルーズコントロールはトヨタセーフティセンスに含まれているため標準装備であり、アドバンストパークといった新しい機能をほとんどのグレードで使うことが可能です。
ノートでは、ナビリング機能付きプロパイロットは最上級グレードである「X」で、しかもオプションでしか設定がありません。
そのため、注目の新機能をより幅広いグレードで選択できるという意味では、アクアのほうに軍配が上がるといえるのではないでしょうか。
そのため、注目の新機能をより幅広いグレードで選択できるという意味では、アクアのほうに軍配が上がるといえるのではないでしょうか。
アクアとノート、どちらも先進機能と実用性を両立させた充実の装備が特徴的なモデルです。
乗り味や走りの楽しさという面では、それぞれ違いがあるため、もしアクアとノートを選択肢とした場合には、一度試乗することで好みや使い方に合っているかを確かめたほうがよいでしょう。
乗り味や走りの楽しさという面では、それぞれ違いがあるため、もしアクアとノートを選択肢とした場合には、一度試乗することで好みや使い方に合っているかを確かめたほうがよいでしょう。