トヨタ 初代 アクア (NHP10/NHP10H) のグレードを徹底比較!

トヨタ・アクア

※この記事には広告が含まれます

トヨタ プリウスよりも小さなボディーにハイブリッドシステムを搭載し、扱いやすい大きさと優れた燃費性能で支持を集めているトヨタ 初代アクア(NHP10/NHP10H型)。

登場から約9年が経過していますが、2014年と2017年にはマイナーチェンジを受け、フロントマスクの変更をはじめとする改良が加えられ、現在もトヨタを代表する車種の1つとして販売され続けています。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
Chapter
初代 アクア L グレード
初代 アクア S グレード
初代 アクア G グレード
初代 アクア S"Business Package" グレード
初代 アクア S"Style Black" グレード
初代 アクア S"GLAMPER" グレード
初代 アクア Crossover"Glam" グレード
初代 アクア G"GR SPORT" グレード
初代 アクア G"GR SPORT 17インチパッケージ" グレード

初代 アクア L グレード

「L」は、トヨタ 初代アクアの最廉価グレードに位置づけられたモデルです。

最廉価グレードであるため快適装備は必要最低限にとどめられており、パワーウィンドウスイッチはフロントシート(前席)のみ、スピーカーも2個に省略され、法人の社用車として使われることが少なくないとされています。

一方でパワーユニットは他グレードと同じものが採用され、最高出力54kW(74PS)/4,800rpm、最大トルク111Nm(11.3kgm)/3,600~4,400rpmを発揮する排気量1.5L 直列4気筒の1NZ-FXE型エンジンに、最高出力45kW(61PS)、最大トルク169Nm(17.2kgm)に達するモーターを組み合わせ、システム最高出力99kW(135PS)、最大トルク280Nm(28.5kgm)を発生。

最廉価グレードであるものの性能は遜色がありません。

また、装備が少ないため軽い車体に仕上がり、実際の走行状況に近いとされるWLTCモード燃費で29.8km/Lを実現。最廉価グレードながら他グレードよりも良好な燃費性能を誇っています。

価格は181万8,300円と全グレード中もっとも低く、カスタムベースとしては魅力的と言えるでしょう。快適装備は少ないものの、車中泊をメインとするのであれば後席の装備も最低限で済むことからポテンシャルの高い1台ではないでしょうか。

初代 アクア S グレード

「S」は、トヨタ 初代アクアのスタンダードグレードに位置づけられています。

最廉価グレードの「L」では省略されていたリヤシートのパワーウィンドウスイッチや助手席背面のシートバックポケットが標準装備となり、運転席には座面の上下調整機能が追加されるなど乗用車としての実用性が高められています。
インテリア(内装)ではステアリングホイールにシルバー加飾、センタークラスターやサイドレジスター、パワーウィンドウスイッチベースにピアノブラック加飾が施され質感を向上。スペアタイヤがタイヤパンク修理キットに変わったことでトランクにも新たなスペースが確保され、より使い勝手の良い室内空間となっています。

価格は192万1,700円で、快適装備が増えた分「L」よりも10万3,400円高くなっています。一方で、「L」に比べて快適性や乗用車としての実用性が高められているため、買い物や長距離移動、後席に人を乗せたりする用途が多い場合は「S」の方が使い勝手に優れているかもしれません。

初代 アクア G グレード

トヨタ 初代アクアの上級グレードにあたるモデルが「G」です。上級グレードにふさわしく各種装備が充実し、サイドミラーにはリバース連動機能が奢られています。

ステアリングは本革巻きにシルバーステッチ加飾が施され、シート表皮もスエード調ファブリック素材に。インパネ(インストルメントパネル)も合成皮革巻きとなっています。運転席にはアームレストが装備され、フロントシートは高級感が演出されています。
さらに、「G」では下位グレードでは装備することができないオプション装備がラインナップされ、必要に応じてオートレベリング機能付きBi-Beam LEDヘッドランプLEDフォグランプなどを組み合わせた「LEDヘッドランプパッケージ」、ナノイー空調とシートヒーター機能を追加したフロントシート、赤外線カット機能付フロントドアグリーンガラスを組み合わせた「ビューティーパッケージ」、車体の俯瞰図を映し出すパノラミックビューモニターや6個のスピーカーと連携した「パノラミックビュー対応ナビレディパッケージ」などを装備することが可能です。

価格は212万6,300円と、「S」に比べて20万4,600円、最廉価グレードの「L」との比較では30万8,000円高くなっていますが、下位グレードにはない装備も多く魅力的な1台と言えるでしょう。

初代 アクア S"Business Package" グレード

トヨタ 初代アクアは、標準グレードの「L」「S」「G」に加えてさまざまな特別仕様車がラインナップされています。そのなかでもビジネスユース向けの特別仕様車として登場したモデルが「S"Business Package"」です。

スタンダードグレードの「S」をベースにビジネスユースを意識した数々の特別装備を備えている点が特徴で、「S」ではオプション装備とされるトヨタ独自の安全装備「Toyota Safety Sense」が標準装備となっています。

シート表皮は専用のナチュラルグレーが奢られ、ラゲッジスペース(荷室)はフルフラットデッキボードとなり、社用車にふさわしい落ち着いたイメージと実用性を兼ね備えた、まさしく「ビジネス・スペシャル」と言える1台となっています。

価格は195万2,500円と、ベースの「S」より3万800円の値上げ幅にとどめている点も魅力的ですね。

初代 アクア S"Style Black" グレード

「S"Style Black"」は、「S」をベースにスタイリッシュな装備をまとった特別仕様車です。

「Style Black」の名の通りブラックに統一された高級感あふれるインテリアが特徴的で、助手席側のインパネはブラックの合成皮革が奢られ、シフトノブや運転席のパワーウィンドウスイッチベースもピアノブラックに加飾。エクステリアでは「アクア」のロゴが入った専用LEDヘッドランプが装備され特別感を演出しています。

さらに、「S」ではオプション装備だったToyota Safety Senseや、インテリジェントクリアランスソナーが標準装備され、安全性能も向上しています。

価格は206万8,000円と、「S」に比べて14万6,300円高くなっていますが、充実した装備の数々はその差額を感じさせないものとなっています。

初代 アクア S"GLAMPER" グレード

「S"GLAMPER"」は、トヨタ 初代アクアのなかでもアウトドアを意識した特別仕様車です。

シートは琥珀色を採用しアウトドアのイメージを強調。一方で、エクステリアではドアミラーやドアハンドル、ホイールキャップなどがブラック加飾され、専用LEDヘッドランプとともに街中や都市部にも馴染むデザインとなっています。

また、他の特別仕様車と同様に「S」ではオプション装備となっていたToyota Safety Senseやインテリジェントクリアランスソナーが標準装備となり、安全性能を高めている点も見逃せません。

価格は208万3,400円で、「S」に比べて16万1,700円高くなっていますが、他にはない魅力的が詰まった1台と言えるでしょう。

初代 アクア Crossover"Glam" グレード

「Crossover"Glam"」は、SUVのような力強いエクステリアを備えたクロスオーバースタイルのグレードです。

「L」「S」「G」などの標準グレードに対して、SUVをイメージさせる形状のフロントグリル・フリントバンパー・フロントスキッドプレート・サイドマッドガード・フェンダーアーチモールなどタフな外観が特徴的ですが、インテリアはクロスオーバーSUVにふさわしい高級感のあふれる質感を備え、シートやインパネはダークブラウンの落ち着いたカラーリングとなっています。

専用装備として、ドアノブに触れることでドアロック解錠と施錠が可能なスマートエントリーシステムを搭載し、スムーズな使い心地を実現。さらにCrossover"Glam"ロゴが奢られたフロアマットなどの専用オプション装備もラインナップされています。

価格は219万8,900円で、価格的には上級グレード「G」の上位モデルとなっています。

初代 アクア G"GR SPORT" グレード

「G"GR SPORT"」は、トヨタの展開するスポーツカーブランド「GR」によるチューニングが行われたモデルです。

上級グレードの「G」をベースとしつつ、専用計上のフロントグリルやフロントバンパー、リヤバンパーなどを装着し、スポット溶接の打点を追加、専用の剛性アップパーツを装備。足回りには16インチアルミホイールを組み合わせることで走行性能を向上させており、トヨタがモータースポーツで培った技術が注ぎ込まれた1台となっています。

価格は244万900円と、上級グレードの「G」から31万4,600円高くなっています。

初代 アクア G"GR SPORT 17インチパッケージ" グレード

「G"GR SPORTS・17インチパッケージ"」は、下位グレードの「G"GR SPORT"」の走行性能をさらに磨き上げたモデルです。

GRエンブレムが施されたシルバーダブルステッチ付き専用フロントシートや、車体各部の外装パーツや剛性アップパーツなどは「G”GR SPORT”」と同様ですが、専用装備として17インチアルミホイールを装備し、走行性能を向上させるとともに迫力のあるエクステリアを演出しています。

価格は初代アクアのなかでもっとも高額な261万300円となり、最廉価グレード「L」との価格差は実に79万2,000円となっています。
初代アクアは充分な広さを持つ室内空間や優れた燃費性能から、車中泊でも活躍できるクルマとなっています。

最廉価グレードの「L」は装備が少なく価格が低いメリットを活かし、カスタマイズベースに最適な1台です。スタンダードグレードの「S」や上級グレードの「G」も快適装備の多さから、長距離移動での疲労を感じにくく、遠方での車中泊もこなせるクルマとなっています。

なかには「S"GLAMPER"」のようなアウトドア志向のグレードもあり、自分の用途とスタイリングに合わせたラインナップは初代アクアの魅力と言えるでしょう。

※ 2020年9月現在
【お得情報あり】CarMe & CARPRIMEのLINEに登録する

商品詳細