ホンダ6代目ステップワゴンの試乗レポート!パワフルかつ静粛性に優れた走りに注目【プロ徹底解説】

ステップワゴン

ホンダの人気ミニバンであるステップワゴンがフルモデルチェンジを実施し、第6世代となるモデルが登場しました。

新しくなったステップワゴンの走りは、どのようなものなのか? 実際に試乗した印象をレポートします。

文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK

Chapter
見た目だけでなく実際に大きくなったボディ
モダンで広々とした室内空間
パワフルかつ静粛性に優れたパワートレイン

見た目だけでなく実際に大きくなったボディ

新しい6代目のステップワゴンの特徴は、シンプルかつスクエアになった外観のデザインでしょう。ボンネットは高くなっており、ボディサイドの窓の下のベルトラインがまっすぐに車の後ろに伸びており、見たときの印象からして「大きい」と感じさせます。

また、実際の寸法でも全長で約10㎝、全幅で5.5㎝大きくなっています

ただし、最小回転半径は16インチのタイヤを装着した状態で5.4m、17インチで5.7mというのは先代と同じ。

ボディの側面が垂直に立っていてフラットな形状をしていることと、運転席からボンネットの先端が見えるため、取り回しの悪化は感じられませんでした。

モダンで広々とした室内空間

インテリアのデザインは、“とてもモダン!”という印象を抱きました。どこか、現行型の新しいシビックにも通じるような雰囲気があります。これが新世代のホンダのデザインということになるのでしょう。

室内空間の広さ自体は、先代とそれほど変わっていません。それでも、2列目シートに左右スライド機能が追加されていたり、3列目シートの座り心地が向上しているように、進化した部分を散見することができます。

実際に荷物を積んで1泊ほどの旅行に使ったところ、3列目シートが床下に収納でき、荷室を広く使えるのは、非常に便利だと感じました。

パワフルかつ静粛性に優れたパワートレイン

パワートレインは、1.5リッターのガソリン・ターボ・エンジンと、2.0リッターNAエンジンと2つのモーターを組み合わせたe:HEVと呼ぶハイブリッドの2つ。1.5リッターのエンジン車の最高出力は150PSあって、最大トルク203Nmが1,600~5,000回転で発揮されます。

そのためアクセルを踏み込めば、すぐに最大トルクを引き出せるということで、力不足を感じることは一切ありません。

しかし、余裕という意味ではe:HEVがさらに一歩上。こちらの走行は高速道路の巡航などのときにエンジン直結になりますが、ほとんどのシーンではモーターで駆動します。そのモーターが最高出力184PS、最大トルク315Nmもあります。

エンジン車に対して、馬力で1.2倍、トルクで1.5倍ほどもパワフルなのです。そのため、街中から高速道路まで、エンジン車よりも、さらに余裕をもって走ることができました。しかも、発電を行うエンジンの音と振動が非常に小さく抑えられており、全体として“非常に静か”という印象です。

エンジン車とe:HEVでも、車の動きは、基本部分はあまり変わりません。ロールの少ないフラットな乗り心地で、挙動は穏やか。家族を乗せて、ゆったりと走るのに向いた走り味でしょう。

ただし、エンジン車とe:HEVを比較試乗すると、若干、エンジン車の方が軽快な動きを見せます。また、ブレーキのフィーリングもエンジン車の方が分かりやすく好印象でした。

ファミリーと共にドライブを楽しむのがステップワゴンの本来の使い方です。ゆったりとした挙動とフラットな乗り心地は、そうした使い方にピッタリだと思います。

また、e:HEVは、パワフルかつ静粛性に優れているため、車内での会話もしやすく、カーオディオなどのエンターテインメントを楽しむのにも向いています。

ファミリーカーに求められる姿を実直に求めて実現化した、それが6代目となる最新ステップワゴンの走りと言っていいのではないでしょうか。

鈴木 ケンイチ

モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)

鈴木 ケンイチ
商品詳細