ホンダ ステップワゴンとトヨタ ノア/ヴォクシーがモデルチェンジ!両者の特徴や違いは?【プロ徹底解説】

ステップワゴン

現在、ファミリーカーの定番となっているのがミニバンです。

トヨタのノア/ヴォクシー、ホンダのステップワゴンが続けてフルモデルチェンジを実施しました。

両者は、ミニバンの売れ筋として知られていますが、それぞれどのような違いがあるのでしょうか。

文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK

鈴木 ケンイチ

モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)

鈴木 ケンイチ
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エクステリアデザインで比較
インテリアデザインで比較
パワートレインで比較
基本的な装備で比較

エクステリアデザインで比較

ノアのエクステリアデザインは、大型グリルやシャープなヘッドランプで精悍かつモダンなスタイルのフロントフェイスを形作っています。

エアロ装着モデルでは、メッキをあしらったグリルによってきらびやかさとアグレッシブさをフロントで演出。踏ん張り感のあるリアビューで、エアロスタイルらしいアグレッシブさを表現しています。

ヴォクシーのフロントフェイスは、薄型アッパー部と分厚くスクエアなロア部の組み合わせによりラインを際立たせ、ノアとの違いを感じさせる個性的なグラフィックを実現しています。特徴的な形状のヘッド/テールランプによって、夜でもその存在を感じられるでしょう。

一方、ステップワゴンのエクステリアデザインは、「エアー(AIR)」ではクリーンかつシンプルなデザインを採用。

「スパーダ(SPADA)」は、ワイドなフロントグリルとボディ下部にあしらったメッキの加飾によって、力強さを表現しています。

そして、上級仕様となる「スパーダプレミアムライン(SPADA PREMIUM LINE)」は、「スパーダ」のエクステリアデザインをベースとして、プラチナ調のクロームメッキ加飾を追加することで、高級感をプラスしています。

インテリアデザインで比較

ノアとヴォクシーのインテリアは、インパネ周辺からドアトリムに加え、アシストグリップやエアコン吹き出し口など、配置を工夫したルーフ周りによって、キャビンからの見晴らしの良さと、開放感を生み出しています。

ステップワゴンのインテリアは、水平基調なデザインを採用。視界が揺れるような悪路やコーナリング時でも、乗員の視野や視線を安定させることによって、乗り物酔いになりにくい配慮がなされています。

また、グレード間の違いでは、「エアー」は、温もりを感じるカラーを用いた明るい室内で、家のリビングにいるかのような安心感を演出。

「スパーダ」は、洗練された印象を与えるダークトーンを基調としたカラーコーディネイトで、上質なキャビンに仕立てています。

さらに、「スパーダプレミアムライン」は、スエード調の表皮とプライムスムースを用いたコンビシートなどを採用し、上級仕様に相応しい高い質感を獲得しています。

パワートレインで比較

ノアとヴォクシーに搭載されるパワートレインは2種類です。

最高出力170PS/最大トルク202Nmを発生する、高効率な2.0Lの直列4気筒ダイナミックフォースエンジンに、CVTを組み合わせます。

このCVTは、マニュアル操作に近い直感的なシフトチェンジを行うことができる10速のシーケンシャルシフトマチックが設定されています。

1.8Lエンジンにモーターを組み合わせるハイブリッドシステムは、すべての電動モジュールを刷新し、モーターおよびバッテリーの高出力化と高効率化を両立した新世代のハイブリッドシステムとなっています。

駆動方式として4WDをガソリン車だけでなく、ハイブリッド車にも設定。燃費性能はWLTCモードでガソリン車が14.3~15.1km/L、ハイブリッド車で22.0~23.4km/Lとクラストップの性能を誇っています。

また、ステップワゴンに採用されているパワートレインは、最高出力150PS/最大トルク203Nmを発揮する1.5Lの直列4気筒ターボにCVTを組み合わせた、いわゆるVTECターボエンジンです。

そしてハイブリッドは、2.0Lエンジンに、それぞれ駆動と発電を行う2つのモーターを組み合わせたホンダ独自のe:HEVと呼ばれるものです。

駆動方式はハイブリッド車の2WD(FF)を中心に、1.5Lターボ車のみ4WDを設定しています。燃費性能は、ガソリン車はWLTCモードで13.1~13.9km/L、ハイブリッド車は19.5~20.0km/Lです。

基本的な装備で比較

ノアとヴォクシーは、基本性能も充実しています。

7人乗り仕様の2列目シートには、キャプテンシートを採用。クラスでは初採用となるオットマン機構とシートヒーターだけでなく、折り畳み式の大型サイドテーブルなどを装備しました。

さらに、8人乗り仕様の2列目シートでは、3人掛けベンチシートタイプとなっている6:4分割のチップアップシートを採用しています。

そして、パワースライドドア装着車には、助手席側にユニバーサルステップを設定しました。

パワースライドドアの開閉に合わせ、自動でドア下部からステップを展開・格納します。このステップを地面より200mmと低く設置し、年齢問わず乗り降りしやすい乗降性を実現しています。

一方、ステップワゴンでは、パワースライドドアに従来のハンドル操作に加え、軽く触れるだけでドアの開閉を可能にする静電タッチセンサー式を世界で初採用しました。

また、先代モデルで採用されていたわくわくゲートが廃止となり、新たにパワーテールゲートが採用されました。

このパワーテールゲートは、開く角度をユーザーの好きな角度に設定できるメモリー機能が設定されており、使い勝手を向上させています。

そして、空調システムであるクリーンエアーを全車に標準装備しました。

大気中のPM2.5をはじめとする微小粒子物質を検知し、空調制御とフィルターの組み合わせによって、空気を浄化し快適な車内環境を生み出します。

ノア/ヴォクシー、ステップワゴンは両者ともにモデルチェンジは成功といえる仕上がりとなっており、優劣はつけ難いのが現状です。

違いがあるとするならば、先代のウィークポイントを潰すように改良したノア/ヴォクシー、より家族に優しい車として進化したのがステップワゴンだといえるでしょう。

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