交差点の赤信号で必ず停止!その理由と罰則、初心者向け安全運転ガイド

交差点

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交差点で赤信号を見たら、あなたはどうしますか? 

信号無視の罰則・違反点数、安全確認4ステップ、赤でも進める特例まで網羅し、初心者ドライバーでも今日から実践できる安全運転のコツをお届けします。

CARPRIME編集部

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Chapter
交差点の赤信号で停止すべき理由|事故防止と交通安全の基本
赤信号無視の罰則・違反点数|初心者が絶対知るべき交通違反リスク
交差点安全確認ガイド|赤信号前後に必ず行う4チェック
信号早期確認と減速タイミング
青信号でも左右安全確認を徹底
停止線を守るコツと違反防止
右折・左折時の巻き込み防止ポイント
赤信号でも進行できる例外|左折可・警察指示など特例を解説
警察官・誘導員の手信号が優先
交差点中央で信号が赤に変わった場合
矢印信号・左折可標識の読み取り方
まとめ|赤信号厳守で交通違反ゼロを実現しよう

交差点の赤信号で停止すべき理由|事故防止と交通安全の基本

交差点で赤信号を見たら、車は必ず停止線の手前で止まらなければなりません。

これは運転初心者にとっても基本中の基本の交通ルールです。赤信号で停止する一番の理由は、事故を未然に防ぎ交通の安全を確保するためです。信号機は道路交通の安全と円滑な流れのために設置されており、赤色の灯火は「車両等は、停止位置を越えて進行してはならない」という意味を持ちます(道路交通法施行令 第2条)。

もし赤信号を無視して進行すると、他の方向から進行してくる車両や横断歩道を渡る歩行者・自転車などと衝突するリスクが非常に高く、重大な事故につながりかねません。

実際、信号無視は交通事故の主要な原因の一つであり、極めて危険な違反行為とされています。

大切な命を守るため、そして他者に危害を加えないためにも、赤信号ではしっかりと停止し、青信号に変わるか、安全が確認された矢印信号などに従うまで待つようにしましょう。

赤信号無視の罰則・違反点数|初心者が絶対知るべき交通違反リスク

赤信号を無視して交差点に進入する行為は「信号無視」という交通違反です。当然ながら厳しい罰則が定められており、違反すると運転者には違反点数の加算と反則金の納付が求められます。

具体的には、赤信号無視(赤色の灯火の無視)の違反点数は2点です。免許取り立ての初心者ドライバーにとって2点は決して小さな数字ではありません。

例えば、過去に行政処分を受けた前歴がない場合、過去3年以内の違反行為による累計点数が6点以上になると免許停止処分(通常は30日間の停止)の対象となりますので、1回の信号無視でもその後の運転免許に大きく影響する可能性があります。


加えて、違反者には反則金の納付が必要です。反則金の額は車両の種類によって異なりますが、普通自動車の場合は9,000円となっています(大型車は12,000円、二輪車7,000円、原動機付自転車は6,000円。2025年6月現在)。決して安くない金額ですし、交通違反切符(いわゆる青切符)を交付されると精神的な負担も大きいものです。

反則金は、告知を受けた日の翌日から起算して7日以内(または指定された納付期限まで)に納付しない場合、通告センターから交通反則通告書と納付書が送付され、それでも納付しないと刑事手続に移行し、裁判の結果によっては罰金刑が科されることもありますので注意が必要です。


要するに、赤信号で止まらないという行為の代償はとても大きいのです。違反点数の加算で免許に影響が出るだけでなく、経済的な負担も伴います。

運転初心者の方は特に、「うっかり見落としてしまった」という言い訳が通用しない重大なルール違反であることを肝に銘じ、日頃から交差点手前での信号の確認、そして黄信号での無理な進入をしないなど、安全な運転習慣を身につけましょう。

交差点安全確認ガイド|赤信号前後に必ず行う4チェック

信号早期確認と減速タイミング

交差点に近づいたら、できるだけ遠くから信号機の色を確認し、もし黄信号に変わった、あるいは変わりそうだと予測できた場合は、無理に交差点へ進入しようとせず、安全に減速します。

黄色の灯火の基本的な意味は「停止位置を越えて進行してはならない(ただし、安全に停止できない場合を除く)」であり、「もうすぐ赤になるので注意」という合図と理解し、余裕を持って停止線の手前で止まれるようスピードを調整しましょう。

青信号でも左右安全確認を徹底

自分の対面する信号が青に変わって発進する場合でも、すぐに車を動かさず、一呼吸おいて左右の安全を必ず確認します。他の車が信号無視をして交差点に進入してくる可能性や、横断中の歩行者や自転車がまだ残っている可能性もゼロではありません。

特に交差点の先頭で停止している場合は、青信号になっても周囲の車両や歩行者、自転車の動きをしっかりと見てから、安全に発進するように心がけましょう

停止線を守るコツと違反防止

赤信号や黄信号(安全に停止できる場合)で停車するときは、必ず停止線の直前で止まりましょう。停止線を越えて交差点内に進入してしまうと「信号無視」と判断され、交通違反となります。

また、停止線を越えて横断歩道上に停車してしまうと、歩行者や自転車の通行を妨げることにもなります。車の先端が停止線を越えないよう、確実に手前で停車することを意識しましょう。

右折・左折時の巻き込み防止ポイント

交差点で右折または左折する際は、対向車だけでなく、横断歩道を渡ろうとする歩行者や自転車の有無を必ず確認します。

右折時は対向直進車の切れ間を慎重に見極め、左折時は特に左後方から進行してくるバイクや自転車がいないか(いわゆる巻き込み確認)、サイドミラーと目視でしっかりと確認します。

方向指示器(ウインカー)は、曲がる約30メートル手前(または3秒前)から早めに出し、周囲に自車の動きを知らせるとともに、死角の確認を徹底しましょう。

歩行者用信号が青の場合や、歩行者が横断している場合は、横断者を最優先とし、彼らが安全に渡り終えるまで待つことが法律で義務付けられています。

赤信号でも進行できる例外|左折可・警察指示など特例を解説

警察官・誘導員の手信号が優先

交通整理が行われている交差点で、警察官や交通巡視員が手信号や灯火による指示を出している場合は、設置されている信号機の表示よりも、その警察官などの指示が優先されます。

たとえ信号機が赤色の灯火を表示していても、警察官などが「進め」という合図をしていれば、周囲の安全を十分に確認しつつ、その指示に従って交差点を進行しなければなりません(道路交通法第4条第2項)。

逆に、信号機が青色の灯火でも、警察官などが停止を指示した場合は、その指示に従う必要があります。

交差点中央で信号が赤に変わった場合

青信号のときに交差点へ進入し、右折または左折しようとして交差点内で待機していたところ、対向車や横断中の歩行者が途切れず、その間に信号が赤色に変わってしまった――このような状況は時々発生します。

この場合、既に交差点内に進入している車両は、そのまま右左折を完了して交差点から速やかに出ることが認められています。これは道路交通法施行令第2条に規定されており、違反にはなりません。

ただし、この際も、交差する方向から青信号で発進してくる車両や、新たに横断を始める歩行者などの通行を妨害しないよう、最大限の注意を払い、安全かつ速やかに交差点を通過するようにしましょう。

矢印信号・左折可標識の読み取り方

交差点によっては、信号機に特定の進行方向を示す矢印式の信号(青色の灯火の矢印)が設置されていることがあります。例えば、対面する信号が赤色の灯火を表示している場合でも、左折方向を示す青色の矢印信号が点灯していれば、他の歩行者や車両などに注意しながら左折することができます。

また、信号機の近くに「左折可」を示す白地に青色の左向き矢印が描かれた標示板が設置されている交差点もあります。この場合、対面の信号機の灯火が赤色や黄色であっても、左折することができます。ただし、この場合であっても、以下の重要な注意点があります。

  • 赤信号で左折する場合:横断している、または横断しようとしている歩行者や自転車の通行を絶対に妨げてはなりません。周囲の安全を十分に確認し、歩行者等を最優先する必要があります(道路交通法第38条)。
  • 黄信号で左折する場合:黄信号の基本的な意味である「停止位置を越えて進行してはならない(安全に停止できない場合を除く)」という原則は適用されます。無理な進入は避け、安全が確認できる場合に限り、慎重に左折してください。 これらの特例は、あくまで標識や表示で指示された方向(上記の例では左折)に限って許可されるものであり、他の方向への進行はできませんので注意しましょう。

まとめ|赤信号厳守で交通違反ゼロを実現しよう

交差点の赤信号ではしっかり停止し、安全を最優先に行動することが運転の鉄則です。

信号無視をすれば、違反点数が加算され、反則金の納付が求められるといった交通違反のペナルティを受けるだけでなく、自分や他人の命を危険にさらす結果にもつながります。(もし、定められた期間内に反則金を納付しない場合は、刑事手続に移行し、裁判を経て罰金刑や懲役刑が科されることもあります。)初心者ドライバーの方は特に、「大丈夫だろう」という油断や焦りからルールを破らないよう注意しましょう。

日頃から安全運転の意識を高く持ち、交差点に差し掛かるときは余裕を持った行動を心掛けてください。信号の色を早めに確認し、黄色信号では無理に進行せず(安全に停止できない場合を除き)停止する、青信号でも左右の安全をしっかり確認してから慎重に発進する、といった基本的なルールを守れば、きっと交通違反や事故を防ぐことができます。

交通ルールを正しく遵守し、罰則とは無縁の安全なドライバーを目指しましょう。

そして何より、道路を利用する全ての人々の安全を守るためにも、赤信号ではためらわずに停止する習慣を徹底してください。
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