「天使の咆哮」と呼ばれる車たち

レクサス LFA

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日本には、その圧倒的なエンジンサウンドでファンを魅了した2台の車が存在しています。

それは、レクサスのLAFとマツダのレーシングカー 787Bです。

この2台は、どんな車だったのでしょうか。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
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圧倒的なエンジンサウンドを響かせる2台「レクサス LFA」「マツダ 787B」

圧倒的なエンジンサウンドを響かせる2台「レクサス LFA」「マツダ 787B」

1台目は、国産スーパーカーの頂点とも言われたレクサスのLFAです。

“Lexus F Sport Apex”の頭文字を取った車名が与えられたこの車は、世界限定500台で販売されました。

構想から完成まで10年かかったといわれているLFAは、量産車には決して真似できない専用設計の塊とされ、そもそもLFAに使うパーツの工法から設計が始まったといわれています。

そのため、LFAは4000万円にも届きそうな高額商品であったのも関わらず、生産コストの高さから1台売るごとにトヨタが赤字になるといわれたほどであり、正に採算を度外視した究極のピュアスポーツだったのです。

そんなLFAで、最も象徴的だとされているのが天使の咆哮とも称されるエンジンサウンドです。

LFAに搭載されているユニットは、4.8LのV型10気筒エンジンです。このエンジンは、ヤマハ発動機との共同開発によって生み出された、0-100km加速が3.7秒、レッドゾーンは9,000rpmという超高回転・超高性能エンジンでした。

ハイブリッドもターボも非採用ながら、F1マシンを連想させるハイトーンのエンジンサウンドは唯一無二であり、最高のエンジンである証として、エンジン1つ1つに、担当した職人の名を刻んだアルミ製プレートが装着されています。
2台目は、マツダ 787Bです。

マツダ 787Bは、1991年に開催されたル・マン24時間レースで初めて総合優勝を成し遂げた伝説のマシンとして知られています。

2018年に、トヨタが優勝するまで破られなかった偉業を成し遂げたマツダ 787Bに搭載されているエンジンは、R26Bロータリーエンジンです。

当時主流であったレシプロエンジン以外で、ル・マンを制した唯一無二のロータリーエンジンであり、その甲高いエンジンサウンドは"天使の絶叫"とも表現されます。

既に、公式レースで走るマツダ 787Bの活躍を見ることはできなくなっていますが、マツダが開催しているイベント Be a driver. Experienceなどでも度々デモランが行われ、そのエンジンサウンドでファンを魅了し続けています。
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