【過去の遺産】シガーソケットのライターと灰皿

シガーソケットと灰皿

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型が古い車には当たり前のように装備されていたシガーソケットのライターと灰皿ですが、近年では装備している車も珍しく、過去の遺産になりつつあります。

昔は一般的だったシガーソケットのライターと灰皿ですが、なぜ見かけなくなってしまっているのでしょうか。
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喫煙人口が車の装備にも影響を及ぼした

喫煙人口が車の装備にも影響を及ぼした

シガーソケットのライターとは、車の中でタバコを吸う際、ライターの代わりとしてタバコに火を付けることができる装置のことです。

この装置は、シガーライターとも呼ばれており、主に、センタークラスター下部やシフトノブの奥に設置されています。

タバコの絵がデザインされたボタンを押し込んで、一定時間経過すると跳ね上がって加熱が終わったことを知らせてくれる仕組みとなっており、渦状に巻かれた薄い金属が赤くなるほど熱を持った状態で、タバコを押し付けて点火するという使い方をするものです。

年式が古い車には標準装備となっているケースも多くありましたが、現在販売されているほとんどのモデルには一部の商用車を除いて標準装備されていないどころか、喫煙には欠かせない灰皿もオプション設定になっていることがほとんどなのです。
シガーソケットのライターと灰皿が過去の遺産になりつつあるのは、喫煙人口の減少が原因として挙げられます。

一般社団法人日本たばこ協会が公表している年度別の販売実績推移一覧によれば、1990年から2020年の間でたばこが最も売れたのは1996年の3,483億本がピークです。

それ以降は減少の一途を辿り、2020年には遂に988億本の販売となり、1,000億本すら割り込んでいるのです。

このことは、たばこ税の値上げによる販売価格の上昇や、加熱式の電子タバコがトレンドになったことなど、さまざまな要因が考えられます。

販売本数だけを見ても、従来の紙巻きタバコを吸う人は減少しているのが顕著に現れていることが分かります。

つまり、シガーソケットのライターと灰皿はユーザーにとっては不必要な装備となりつつあり、そのニーズに応えるためにメーカーはシガーソケットのライターと灰皿を標準装備から外したり、オプションにすら用意しなくなったと考えるのが妥当でしょう。
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