レクサスのFモデルとは?新車価格もチェック!
更新日:2024.09.09
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トヨタ自動車ゆかりの富士スピードウェイの頭文字を冠したレクサス”F"モデル。レクサスの豊富なラインナップのなかで、選ばれたスポーツモデルのみに設定される”F”とは、どんな車に仕上がっているのでしょうか?内容も価格もスペシャルな”F”を、ベースモデルと比較しながら解説します。
文・西山昭智
文・西山昭智
レクサスのFモデル①:IS F
かつてトヨタブランドで日本で展開されていたアルテッツァのレクサス版として、1999年にヨーロッパで発売されたモデルがISです。レクサスブランドで販売するため、内装などはアルテッツァよりも上質なものに改められていました。エンジンは直6エンジンのみで、直4エンジン(3S-GE)が搭載されたのは、アルテッツァだけでした。
そんなISが日本でデビューしたのは2005年のこと。レクサスブランドが日本展開を開始した1ヶ月後に、フルモデルチェンジを受けた2代目ISが発売されました。それと同時に、トヨタ アルテッツァは消滅します。
発売当初のISのラインナップは、3.5L V6エンジンを搭載したIS350と、2.5L V6エンジンを搭載したIS250の2モデルで、駆動方式はFRとフルタイム4WD(IS250のみ)を用意。ベーシックなIS250の車両本体価格は390万円で、最上級版のIS350 バージョンLは525万円という設定でした。
そんな2代目ISの登場から2年後の2007年に、初めて車名に”F"を関したIS Fが発売されます。当時の車両本体価格は、766万円とベースモデルに比べて圧倒的なプレミア価格でも話題を集めました。
IS Fは、富士スピードウェイでテスト走行を繰り返したハイパフォーマンスモデルで、最高出力311kW(423ps)/6,600rpm、最大トルク505Nm/5,200rpmを発生する5.0L V8エンジンを搭載。トランスミッションは、新開発された8-Speed SPDS(Sport Direct Shift)という8速ATが採用され、300km/hフルスケールのスピードメーターがセットされていました。
そんなISが日本でデビューしたのは2005年のこと。レクサスブランドが日本展開を開始した1ヶ月後に、フルモデルチェンジを受けた2代目ISが発売されました。それと同時に、トヨタ アルテッツァは消滅します。
発売当初のISのラインナップは、3.5L V6エンジンを搭載したIS350と、2.5L V6エンジンを搭載したIS250の2モデルで、駆動方式はFRとフルタイム4WD(IS250のみ)を用意。ベーシックなIS250の車両本体価格は390万円で、最上級版のIS350 バージョンLは525万円という設定でした。
そんな2代目ISの登場から2年後の2007年に、初めて車名に”F"を関したIS Fが発売されます。当時の車両本体価格は、766万円とベースモデルに比べて圧倒的なプレミア価格でも話題を集めました。
IS Fは、富士スピードウェイでテスト走行を繰り返したハイパフォーマンスモデルで、最高出力311kW(423ps)/6,600rpm、最大トルク505Nm/5,200rpmを発生する5.0L V8エンジンを搭載。トランスミッションは、新開発された8-Speed SPDS(Sport Direct Shift)という8速ATが採用され、300km/hフルスケールのスピードメーターがセットされていました。
また足まわりには、BBS製の鍛造19インチアルミホイール、ブレーキはトヨタの市販車では初のブレンボを採用。エンジン、ステアリング、ブレーキを統合制御するVDIMには、安全性を確保しつつ車両性能を最大限に引き出すスポーツモードを設定するなど、あらゆる点でスポーツ性が引き上げられていました。
スタイリングはベースグレードと同じに見えますが、グリルはF専用デザイン。フロントのオーバーハングが延伸され、エンジンフードもせり上がっています。
ほかにもフロントフェンダーにスリットが入ったり、専用リアスポイラーを装着したり、4本出しのマフラーエンドによるリアディフューザーを搭載したりと、ベースグレードよりも圧倒的に存在感が増しています。
内装は、全席独立シートとなり、乗車定員は5名から4名に変更。シートはシートポジションが10mmほど下げられたF専用スポーツシートを前後に装備します。またオーディオシステムには、マークレビンソン14スピーカーサラウンドシステムを採用するなど、快適装備にも抜かりはありません。
IS Fは、ISがフルモデルチェンジを行なった2013年以降も継続して販売されていましたが、翌年には販売が終了。現行型では”F"の用意はありません。
スタイリングはベースグレードと同じに見えますが、グリルはF専用デザイン。フロントのオーバーハングが延伸され、エンジンフードもせり上がっています。
ほかにもフロントフェンダーにスリットが入ったり、専用リアスポイラーを装着したり、4本出しのマフラーエンドによるリアディフューザーを搭載したりと、ベースグレードよりも圧倒的に存在感が増しています。
内装は、全席独立シートとなり、乗車定員は5名から4名に変更。シートはシートポジションが10mmほど下げられたF専用スポーツシートを前後に装備します。またオーディオシステムには、マークレビンソン14スピーカーサラウンドシステムを採用するなど、快適装備にも抜かりはありません。
IS Fは、ISがフルモデルチェンジを行なった2013年以降も継続して販売されていましたが、翌年には販売が終了。現行型では”F"の用意はありません。
レクサス IS F 画像
レクサスのFモデル②:RC F
RCは、2014年に発売された全長4.7mの、エレガントなクーペモデルです。発売時の価格は、ハイブリッドのRC300hが565〜629万円、3.5L V6のRC350が596〜678万円で、同日に発売されたRC Fは、953万円という設定でした。
RC Fに搭載されるのは、のちにGS Fも搭載することになる5.0L V8エンジン。これはIS F用エンジンの一部を刷新することで性能を引き上げたもので、最高出力351kW(477ps)/7,100rpm、最大トルク530Nm/4,800-5,600rpmを発生しています。
トランスミッションはIS Fと同様の8-Speed SPDS。駆動方式はFRのみで、後輪の左右の駆動力を電子制御する駆動力制御システムTVDを世界で初めて採用しています(メーカーオプション)。
ボディサイズはベースモデルよりも、全長と全幅を10mm拡大、全高は5mm低くなり安定感のある佇まいを実現。せり出したフロントフェンダーや専用デザインの前後バンパー、盛り上がったボンネットフードなどで精悍さを生み出しています。
RC Fに搭載されるのは、のちにGS Fも搭載することになる5.0L V8エンジン。これはIS F用エンジンの一部を刷新することで性能を引き上げたもので、最高出力351kW(477ps)/7,100rpm、最大トルク530Nm/4,800-5,600rpmを発生しています。
トランスミッションはIS Fと同様の8-Speed SPDS。駆動方式はFRのみで、後輪の左右の駆動力を電子制御する駆動力制御システムTVDを世界で初めて採用しています(メーカーオプション)。
ボディサイズはベースモデルよりも、全長と全幅を10mm拡大、全高は5mm低くなり安定感のある佇まいを実現。せり出したフロントフェンダーや専用デザインの前後バンパー、盛り上がったボンネットフードなどで精悍さを生み出しています。
さらにカーボン製のエンジンフードおよびルーフ、TRDによるカーボン製のアクティブリアウイングによって、10kgの軽量化に成功したカーボンエクステリアパッケージ(1,030万円)も用意されました。
このRC Fは、現在も販売が継続され、2018年5月にはFモデル誕生10周年を記念したスペシャルモデル(1,700万円)が発売されました。
このRC Fは、現在も販売が継続され、2018年5月にはFモデル誕生10周年を記念したスペシャルモデル(1,700万円)が発売されました。
レクサス RC F 画像
レクサスのFモデル③:GS F
GSは、IS同様、日本でレクサスブランドが展開されるまで、トヨタのアリストとして販売されていたモデルです。初代モデルは、1993年に発売され、レクサス GSとして日本で販売が開始されたのは、2005年デビューの3代目モデルからでした。
GS Fが追加されたのは、4代目の2015年のことでした。2012年にモデルチェンジを行ない4代目へと進化したGSは、当初、V6ガソリンエンジンとハイブリッドという2本立てで、V6エンジンは2.5Lと3.5Lの排気量が用意されました。
遅れて登場したGS Fは、RC Fと同じ5.0L V8エンジンを採用。トランスミッションも同じ8-Speed SPDSを搭載しています。
ボディには、サーキットでの走行に耐え得るべくレーザー溶接やスポット増し打ちが行なわれ、剛性を大幅に高めています。また、空力を高めるためにボディ裏には整流カバーが付けられ、リアのアンダーカバーも整流を促す専用デザインが奢られています。
GS Fが追加されたのは、4代目の2015年のことでした。2012年にモデルチェンジを行ない4代目へと進化したGSは、当初、V6ガソリンエンジンとハイブリッドという2本立てで、V6エンジンは2.5Lと3.5Lの排気量が用意されました。
遅れて登場したGS Fは、RC Fと同じ5.0L V8エンジンを採用。トランスミッションも同じ8-Speed SPDSを搭載しています。
ボディには、サーキットでの走行に耐え得るべくレーザー溶接やスポット増し打ちが行なわれ、剛性を大幅に高めています。また、空力を高めるためにボディ裏には整流カバーが付けられ、リアのアンダーカバーも整流を促す専用デザインが奢られています。
足まわりは、パーツが新設計されたサスペンションに、専用のブレーキセットが奢られるほか、2016年の改良で、ショックアブソーバーの減衰力を電気的に制御し操安性と快適性を追求したNAVI AI-AVSが標準装備されるようになりました。
スタイリングは、全長で35mm、全幅が15mmほど拡大したワイドボディを採用し、大型のエアダクトや迫力のあるフロントグリルによってモディファイドされ、カーボンを使ったリアスポイラーやエッジの効いた19インチ鍛造ホイールなど、ベースグレードは違った存在感を醸し出しています。
2015年登場時のGS Fの車両本体価格は1,100万円。ちなみに、前年に改良が行われたGS250の最廉価モデルが529.6万円、最上級モデルのGS450h Fスポーツでも827.9万円でした。
2018年2月にはFモデル誕生10周年を記念した特別モデルが発売されています。
スタイリングは、全長で35mm、全幅が15mmほど拡大したワイドボディを採用し、大型のエアダクトや迫力のあるフロントグリルによってモディファイドされ、カーボンを使ったリアスポイラーやエッジの効いた19インチ鍛造ホイールなど、ベースグレードは違った存在感を醸し出しています。
2015年登場時のGS Fの車両本体価格は1,100万円。ちなみに、前年に改良が行われたGS250の最廉価モデルが529.6万円、最上級モデルのGS450h Fスポーツでも827.9万円でした。
2018年2月にはFモデル誕生10周年を記念した特別モデルが発売されています。
レクサス GS F 画像
レクサスのFモデル④:LFA
2010年に世界限定500台で販売された、レクサスのスーパースポーツモデルが、LFAです。LEXUS FUTURE ADVANCEを意味するLFAは、2005年の北米国際オートショーにてコンセプトカーが公開され、2009年の東京モーターショーにて市販モデルがアンベールされました。
全長4,505mm×全幅1,895mm×全高1,220mm、ホイールベース2,605mmというボディのフロントに搭載されたのは、ヤマハが開発した4.8LのV10エンジン。最高出力412kW(560ps)/8,700rpm、最大トルク480Nm/7,000rpmのパワーをFRで路面に伝えます。
トランスミッションは、アイシン精機製の6速シーケンシャル ASGを採用。カーボンモノコックボディは、軽量化(車重1,480kg)と優れた剛性を両立しています。
独特のスタイリングは空力性能を考慮したもので、リアには格納式のリアウィングを搭載。なお2012年に限定生産されたニュルブルクリンクパッケージでは固定式のリアスポイラーが採用されました。もちろん内装もスペシャルで、メーターパネルはリングが可動して各種の情報を表示するというギミックが採用されています。
世界限定500台のうち日本への割り当ては200台で、3,750万円オーバーという高額ながらも応募が殺到し、購入者は抽選で選ばれました。
全長4,505mm×全幅1,895mm×全高1,220mm、ホイールベース2,605mmというボディのフロントに搭載されたのは、ヤマハが開発した4.8LのV10エンジン。最高出力412kW(560ps)/8,700rpm、最大トルク480Nm/7,000rpmのパワーをFRで路面に伝えます。
トランスミッションは、アイシン精機製の6速シーケンシャル ASGを採用。カーボンモノコックボディは、軽量化(車重1,480kg)と優れた剛性を両立しています。
独特のスタイリングは空力性能を考慮したもので、リアには格納式のリアウィングを搭載。なお2012年に限定生産されたニュルブルクリンクパッケージでは固定式のリアスポイラーが採用されました。もちろん内装もスペシャルで、メーターパネルはリングが可動して各種の情報を表示するというギミックが採用されています。
世界限定500台のうち日本への割り当ては200台で、3,750万円オーバーという高額ながらも応募が殺到し、購入者は抽選で選ばれました。
レクサス LFA
まとめ
トヨタのプレミアムブランド、レクサスのなかでも最高峰に君臨するのが、これら”F"モデルです。一見するとベースモデルに近しい出で立ちですが、その作り込みのこだわりぶりはベースモデルとは、まったくの別物。選ばれたオーナーのためのスペシャルモデルが、”F"モデルの正体なのです。
西山昭智
大学卒業後自動車雑誌の編集部へ入社。アメリカ車を皮切りに輸入中古車やスーパーカー専門誌の編集部を経て独立。現在も紙媒体の自動車雑誌で編集および執筆を行なっている。正規販売ディーラーや中古車専門店などに取材を行なうことが多く、現場でしか聞けない業界の裏話的なものも取り扱い中。好きな車はフランス車。