約2倍の価格に!? レクサスのハイパフォーマンスモデル”F”とは?
更新日:2019.12.26

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トヨタ自動車ゆかりの富士スピードウェイの頭文字を冠したレクサス”F"モデル。レクサスの豊富なラインナップのなかで、選ばれたスポーツモデルのみに設定される”F”とは、どんな車に仕上がっているのでしょうか?内容も価格もスペシャルな”F”を、ベースモデルと比較しながら解説します。
文・西山昭智
文・西山昭智
IS F
かつてトヨタブランドで日本で展開されていたアルテッツァのレクサス版として、1999年にヨーロッパで発売されたモデルがISです。レクサスブランドで販売するため、内装などはアルテッツァよりも上質なものに改められていました。エンジンは直6エンジンのみで、直4エンジン(3S-GE)が搭載されたのは、アルテッツァだけでした。
そんなISが日本でデビューしたのは2005年のこと。レクサスブランドが日本展開を開始した1ヶ月後に、フルモデルチェンジを受けた2代目ISが発売されました。それと同時に、トヨタ アルテッツァは消滅します。
発売当初のISのラインナップは、3.5L V6エンジンを搭載したIS350と、2.5L V6エンジンを搭載したIS250の2モデルで、駆動方式はFRとフルタイム4WD(IS250のみ)を用意。ベーシックなIS250の車両本体価格は390万円で、最上級版のIS350 バージョンLは525万円という設定でした。
そんな2代目ISの登場から2年後の2007年に、初めて車名に”F"を関したIS Fが発売されます。当時の車両本体価格は、766万円とベースモデルに比べて圧倒的なプレミア価格でも話題を集めました。
IS Fは、富士スピードウェイでテスト走行を繰り返したハイパフォーマンスモデルで、最高出力311kW(423ps)/6,600rpm、最大トルク505Nm/5,200rpmを発生する5.0L V8エンジンを搭載。トランスミッションは、新開発された8-Speed SPDS(Sport Direct Shift)という8速ATが採用され、300km/hフルスケールのスピードメーターがセットされていました。
そんなISが日本でデビューしたのは2005年のこと。レクサスブランドが日本展開を開始した1ヶ月後に、フルモデルチェンジを受けた2代目ISが発売されました。それと同時に、トヨタ アルテッツァは消滅します。
発売当初のISのラインナップは、3.5L V6エンジンを搭載したIS350と、2.5L V6エンジンを搭載したIS250の2モデルで、駆動方式はFRとフルタイム4WD(IS250のみ)を用意。ベーシックなIS250の車両本体価格は390万円で、最上級版のIS350 バージョンLは525万円という設定でした。
そんな2代目ISの登場から2年後の2007年に、初めて車名に”F"を関したIS Fが発売されます。当時の車両本体価格は、766万円とベースモデルに比べて圧倒的なプレミア価格でも話題を集めました。
IS Fは、富士スピードウェイでテスト走行を繰り返したハイパフォーマンスモデルで、最高出力311kW(423ps)/6,600rpm、最大トルク505Nm/5,200rpmを発生する5.0L V8エンジンを搭載。トランスミッションは、新開発された8-Speed SPDS(Sport Direct Shift)という8速ATが採用され、300km/hフルスケールのスピードメーターがセットされていました。
また足まわりには、BBS製の鍛造19インチアルミホイール、ブレーキはトヨタの市販車では初のブレンボを採用。エンジン、ステアリング、ブレーキを統合制御するVDIMには、安全性を確保しつつ車両性能を最大限に引き出すスポーツモードを設定するなど、あらゆる点でスポーツ性が引き上げられていました。
スタイリングはベースグレードと同じに見えますが、グリルはF専用デザイン。フロントのオーバーハングが延伸され、エンジンフードもせり上がっています。
ほかにもフロントフェンダーにスリットが入ったり、専用リアスポイラーを装着したり、4本出しのマフラーエンドによるリアディフューザーを搭載したりと、ベースグレードよりも圧倒的に存在感が増しています。
内装は、全席独立シートとなり、乗車定員は5名から4名に変更。シートはシートポジションが10mmほど下げられたF専用スポーツシートを前後に装備します。またオーディオシステムには、マークレビンソン14スピーカーサラウンドシステムを採用するなど、快適装備にも抜かりはありません。
IS Fは、ISがフルモデルチェンジを行なった2013年以降も継続して販売されていましたが、翌年には販売が終了。現行型では”F"の用意はありません。
スタイリングはベースグレードと同じに見えますが、グリルはF専用デザイン。フロントのオーバーハングが延伸され、エンジンフードもせり上がっています。
ほかにもフロントフェンダーにスリットが入ったり、専用リアスポイラーを装着したり、4本出しのマフラーエンドによるリアディフューザーを搭載したりと、ベースグレードよりも圧倒的に存在感が増しています。
内装は、全席独立シートとなり、乗車定員は5名から4名に変更。シートはシートポジションが10mmほど下げられたF専用スポーツシートを前後に装備します。またオーディオシステムには、マークレビンソン14スピーカーサラウンドシステムを採用するなど、快適装備にも抜かりはありません。
IS Fは、ISがフルモデルチェンジを行なった2013年以降も継続して販売されていましたが、翌年には販売が終了。現行型では”F"の用意はありません。
レクサス IS F 画像
RC F
RCは、2014年に発売された全長4.7mの、エレガントなクーペモデルです。発売時の価格は、ハイブリッドのRC300hが565〜629万円、3.5L V6のRC350が596〜678万円で、同日に発売されたRC Fは、953万円という設定でした。
RC Fに搭載されるのは、のちにGS Fも搭載することになる5.0L V8エンジン。これはIS F用エンジンの一部を刷新することで性能を引き上げたもので、最高出力351kW(477ps)/7,100rpm、最大トルク530Nm/4,800-5,600rpmを発生しています。
トランスミッションはIS Fと同様の8-Speed SPDS。駆動方式はFRのみで、後輪の左右の駆動力を電子制御する駆動力制御システムTVDを世界で初めて採用しています(メーカーオプション)。
ボディサイズはベースモデルよりも、全長と全幅を10mm拡大、全高は5mm低くなり安定感のある佇まいを実現。せり出したフロントフェンダーや専用デザインの前後バンパー、盛り上がったボンネットフードなどで精悍さを生み出しています。
RC Fに搭載されるのは、のちにGS Fも搭載することになる5.0L V8エンジン。これはIS F用エンジンの一部を刷新することで性能を引き上げたもので、最高出力351kW(477ps)/7,100rpm、最大トルク530Nm/4,800-5,600rpmを発生しています。
トランスミッションはIS Fと同様の8-Speed SPDS。駆動方式はFRのみで、後輪の左右の駆動力を電子制御する駆動力制御システムTVDを世界で初めて採用しています(メーカーオプション)。
ボディサイズはベースモデルよりも、全長と全幅を10mm拡大、全高は5mm低くなり安定感のある佇まいを実現。せり出したフロントフェンダーや専用デザインの前後バンパー、盛り上がったボンネットフードなどで精悍さを生み出しています。
さらにカーボン製のエンジンフードおよびルーフ、TRDによるカーボン製のアクティブリアウイングによって、10kgの軽量化に成功したカーボンエクステリアパッケージ(1,030万円)も用意されました。
このRC Fは、現在も販売が継続され、2018年5月にはFモデル誕生10周年を記念したスペシャルモデル(1,700万円)が発売されました。
このRC Fは、現在も販売が継続され、2018年5月にはFモデル誕生10周年を記念したスペシャルモデル(1,700万円)が発売されました。
レクサス RC F 画像
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