日産 セレナ(C27型)のエンジンやミッション、パワートレーン等を解説

日産セレナ 2016

2016年にデビューした日産 セレナの新型モデル(C27型)に搭載されたパワートレインは、当初2.0Lエンジンのスマートシンプルハイブリッドのみでした。

価格は安かったのですが、燃費性能がライバルのハイブリッドモデルに劣り販売が伸び悩んでいました。そんなセレナをいちやく人気モデルに押し上げたのは、2018年に追加されたe-POWERです。

ここでは、現行型セレナに搭載されたパワートレインを中心にプロが解説します。

文/萩原 文博

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パワートレインはスマートシンプルハイブリッドとe-POWERの2種類
スポーティなスマートシンプルハイブリッドのCVT
スマートシンプルハイブリッドにのみ用意の4WDモデル

パワートレインはスマートシンプルハイブリッドとe-POWERの2種類

現行型セレナは、2016年のデビュー時から用意されているスマートシンプルハイブリッドと、2018年に追加されたe-POWERという2つのパワートレインを用意しています。

まずスマートシンプルハイブリッドですが、こちらは2.0Lエンジンと小型モーターを組み合わせたマイルドハイブリッドです。マイルドハイブリッドの利点は、システムが簡単でコンパクトなため、室内の広さはもとより、車両自体にもおおきな改造をすることなく搭載できることです。

また日産のスマートシンプルハイブリッドは、減速時のエネルギーを利用して、バッテリーに蓄えた電力をECOモーターによる加速の際にエンジンの補助駆動力やアイドリングストップ、電装品などに再利用。エネルギーの使い方はクルマまかせにしていても、走るだけでエコドライブが可能です。

その核となるのが、MR20DD型2.0L直列4気筒ガソリンエンジンです。シリンダー内へ燃料を直接噴射する直噴化により熱効率を高め、低燃費と高トルクを両立したエンジンは、最高出力110kW(150ps)/6,000rpm、最大トルク200Nm/4,400rpmをそれぞれ発生。燃費性能はWLTCモードで11.8~13.2km/Lを実現しています。

いっぽう人気のe-POWERは、1.2L直3気筒ガソリンエンジンで発電し、その電力でモーターを駆動させる100%モータードライブです。

走行に使用するモーターは、最高出力100kW(136ps)、最大トルク320Nmというスペックで、燃費性能はWLTCモードで17.2~18.0km/Lを実現しています。車両重量の重いミニバンのセレナでもスムーズな発進加速を行えるだけでなく、高い静粛性も魅力のパワーユニットです。

スポーティなスマートシンプルハイブリッドのCVT

e-POWERにはミッションがありませんので、スマートシンプルハイブリッドだけ解説します。

スマートシンプルハイブリッドでは、2.0L直列4気筒エンジンにエクストロニックCVTが組み合わされています。このエクストロニックCVTはエンジンとの協調制御におり、優れた燃費性能とスムーズなレスポンスそして力強い走りを実現。アダプティブシフトコントロールによって、コーナーや坂道など運転状況に応じて最適なギヤを自動的に選択します。

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スマートシンプルハイブリッドにのみ用意の4WDモデル

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博