コンパクトSUVの注目株!ホンダ ヴェゼルを歴史とともにプロが解説

ホンダ ヴェゼル  e:HEV Z 2代目 2021

2013年12月に初登場したホンダ ヴェゼルは、3代目フィットをベースとした全長4,235mm×全幅1,770mm×全高1,605mmというコンパクトなボディと、センタータンクレイアウトによる広いキャビンスペースとラゲッジスペースが魅力となって、翌2014年から2016年まで、3年連続で国内のSUV販売台数No.1に輝きました。

新しい2代目は、それらの魅力をどのように高めてきたのでしょうか?

文・写真/萩原 文博

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SUV販売No.1にも輝いた初代ヴェゼル
正常進化で魅力アップ!新型ヴェゼル

SUV販売No.1にも輝いた初代ヴェゼル

2013年12月に初登場したホンダ ヴェゼルは、翌2014年から2016年まで、3年連続で国内のSUV販売台数No.1に輝いたクルマです。

3代目フィットをベースとした初代ヴェゼルは、全長4,235mm×全幅1,770mm×全高1,605mmというコンパクトボディながら、ホンダ独自のセンタータンクレイアウトによる広いキャビンスペースが特徴でした。

くわえてラゲッジスペースは、リアシート使用時でも393Lというひとクラス上の容量を確保。さらにリアシートは、この手のSUVでは珍しいダイブダウン&チップアップが可能で、多彩なシートアレンジが可能でした。

搭載されたパワートレインは、最高出力96kW(131ps)/6,600rpm、最大トルク155Nm/4,600rpmを発生する1.5L直列4気筒 i-VTECエンジン+CVTと、最高出力97kW(132ps)/6,600rpm、最大トルク156Nm/4,600rpmを発生する1.5Lガソリンエンジンに1モーター+7速DCTを組み合わせたスポーツハイブリッドi-DCDの2種類。

駆動方式はガソリン車、ハイブリッドともに2WD(FF)と4WDを設定。ハイブリッドの4WD車を設定したことにより降雪地で爆発的なヒットに繋がりました。

燃費性能は、ガソリンが19.0〜20.6km/L、ハイブリッド21.6~27.0km/Lという優れた数値(いずれもJC08モード)でした。

2013年以降の改良は、まず2016年2月にすべてのグレードで運転支援システムのHonda SENSING(ホンダセンシング)を選べるようにするとともに、専用フロントグリルやドアミラー、専用のスウェード調インテリア、パフォーマンスダンパー、可変ステアリングギアレシオ、18インチアルミホイールを装着した走りのグレード『RS』を追加。

2018年2月にはマイナーチェンジを行い、内外装の変更、加速フィールの向上とともに全モデルHonda SENSINGを標準装備とし、商品力に磨きをかけました。

モデル末期の2019年1月には、最高出力127kW(172ps)/5,500rpm、最大トルク220Nm/1,700-5,500rpmをそれぞれ発生する1.5L直列4気筒ガソリンターボを搭載した『ツーリング』を追加。

さらに同年11月には純正アクセサリーを開発するホンダアクセスが開発した専用のカスタマイズパーツを装着したモデューロXをリリースしました。

正常進化で魅力アップ!新型ヴェゼル

2代目ヴェゼルは、AMP UP YOUR LIFE(アンプ アップ ユア ライフ)をグランドコンセプトに、2021年4月に登場しました。

日々の生活の愉しさをAMP UP(増幅)させるため、エンジニアは新型ヴェゼルに性能や実用性だけでなく、「信頼」「美しさ」「気軽な愉しさ」というプラスアルファの価値を高次元で融合させています。

ゼロから考え直されたというエクステリア(外観)は、SUVの力強さとクリーンさに、活力に満ちた印象を与えることで、生活のパートナーに相応しいデザインとし、ボディとの一体感を高めたインテグレーテッドグリルを採用する特徴的なフロントマスクは、スマートで愛着の持てる表情と、存在感、精悍さをあわせ持っています。

サイドビューは、クーペライクな美しいプロポーションと、全席で爽快な視界を提供する“スリーク&ロングキャビン”を描き、前後に一気通貫した水平基調のベルトラインによってサイドセクションの量感を増幅。

プレミアムなロングノーズ感と前傾したクーペスタイルのリアエンドの対比は、強さと美しさが融合し、ワンランク上の車格を感じるものとなっています。

芯の通った“かたまり感”のあるフォルムを重視したインテリアは、SUVの力強さを表現するいっぽうで、乗員の身体が触れる部分には柔らかい触感と形状のパッドを採用し、強さと優しさを兼ね備えた印象です。

操作系はヒューマン・マシン・インターフェースの考え方に基づき、視線移動の軽減や導線に沿った配置とし、ドライバーや助手席からの操作性を高めています

搭載されたパワートレインは1.5L直列4気筒ガソリンエンジン+CVTに加えて、ホンダ独自の2モーターハイブリッドシステムのe:HEVを用意。

駆動方式は2WD(FF)と4WDを設定し、4WD車には悪天候や雪上走行において安定した走行性能を発揮するリニアタイムAWDを採用してます。

WLTCモードにおける燃費は、ガソリン車が15.6~17.0km/L。ハイブリッドは22.0~25.0km/Lです。

安全装備は、最新の安全運転支援システムHonda SENSINGを搭載。渋滞追従機能付きのアダプティブクルーズコントロールをはじめ、後方誤発進抑制機能、近距離衝突軽減ブレーキ、オートハイビームなど、新しい機能が追加されています。

またコネクテッドサービスに対応するほか、スマートフォンがキー代わりになるホンダデジタルキーを、ホンダの量販車として初めて採用しました。

現在は、ハイブリッド車に3つ、ガソリン車にひとつというグレード展開となっていますが、今後は先代のRSのような走りに磨きを掛けたグレードや、ホンダアクセスが手がけたコンプリートカーなども追加されるでしょう。

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萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博