ほぼ新車のトヨタ ハリアーか、手頃な中古のレクサス NXか?ほぼ同じ価格のプレミアムSUVを比較!

ハリアー NX フロント

トヨタ ハリアーレクサス NX。いずれもDセグメントサイズのクロスオーバーSUVとして人気の車種ですが、この2台がライバルに相当するといえば意外に感じる人も多いことでしょう。

なぜなら新車価格はNXが約455~570万円なのに対して、ハリアーは300~500万円ほどと差があるのですから。

しかし、中古車になると話は別。年式やグレードによっては、ほぼ同じ価格で店頭に並んでいることもあります

この記事では、そんな2台にはどのような差があるのか徹底的に比較します。

Chapter
今回見つけたトヨタ ハリアーとレクサス NXはほぼ同じ価格
トヨタ ハリアーとレクサス NXは、実は姉妹のような関係にある
ハリアーも十分ラグジュアリーだが、NXはそれ以上の豪華装備を備える
荷室容量はハリアーよりもNXの方が広い
パワーユニットはNXの方がハリアーよりもはるかにパワフル

今回見つけたトヨタ ハリアーとレクサス NXはほぼ同じ価格

今回、ネクステージ幕張店で見つけたハリアーは登録を済ませただけの“ほぼ新車”で約370万円。パワートレインは排気量2.0Lの自然吸気で、グレードは最上級の「Z」です。

いっぽうNXは2018年登録ながら、なんと同じ価格。グレードはベーシックな「NX300(NX200t)」ですが、こちらは2.0Lのターボエンジンを搭載するのでパワフルだし、レクサスだけに豪華装備が充実しています。なんとも悩ましい選択ですね。

トヨタ ハリアーとレクサス NXは、実は姉妹のような関係にある

初代ハリアーがデビューしたのは1997年。乗用車系の車体設計で作られた快適でラグジュアリーなSUVは今でこそ一般的ですが、当時は皆無。ハリアーはそのパイオニアとして、海外向けの「レクサスRX」も含めて大ヒットしました。

2020年に登場した現行モデルは、そんな初代から数えて4代目です。ハリアーの特徴と言えば流麗なフォルムと上質なインテリアですが、そこはしっかり守り、より際立たせたモデルへと進化しています。

なにより重視されたのはエレガントなこと。それを具現化しているのはまずスタイリングで、艶っぽいフロントから流行のクーペスタイルとしたリヤまで美しくまとめています

2018年式のレクサスNXは、年式でいえば3年落ちとなりますが、現時点(2021年6月末)ではまだ現行モデルです。デビューは2014年7月なので約7年が経過し、年内に新型が登場する予定とはなっていますが、まだまだ古さは感じさせません。

そんなNXは実は、車体の基本設計は先代ハリアーと共通(次期型NXでは現行型ハリアーと共通になる予定)。つまり親戚のような関係です。

デザインは、エレガントなハリアーに対してシャープで精悍なテイスト。こちらもクーペに近いスポーティなフォルムで、都会的な奮起を持っています。

ハリアーも十分ラグジュアリーだが、NXはそれ以上の豪華装備を備える

ハリアーのボディサイズは全長4,740mm × 全幅1,855mm × 全高1660mm

インテリアは、レザー調(上級仕様では場所により本革も使用)で仕立てたインパネ、センターコンソール、ドアトリムなどでプレミアムブランドのようにラグジュアリーな雰囲気。

ハリアーという名前からイメージする期待を裏切りません。

NXのボディサイズは、全長4,640mm x 全幅1,845mm x 全高1,645mm。

室内は、さすがレクサスといえる上級装備が備わっています。それはリヤシートのリクライニング。なんと電動で行えるのです。ここまでのおもてなしは、このクラスでは他では見かけません。

荷室容量はハリアーよりもNXの方が広い

ハリアーの荷室容量は409L。トレーを上に剥がすとさらに収納スペースが現れ、ジャッキ等の工具や洗車道具等を積載することができます

さらに、この床下の収納スペースの蓋となるトレーには遮音材が貼られており、中で荷物が暴れても車内に騒音が入るのを防いでくれるのです。

分割可倒式のリアシートを倒すと床は完全にフラットになります。

一方、レクサス NXの荷室容量は475Lとハリアーよりも66Lも大きくなっています。

さらに、上述したリアシートの電動リクライニングはここでも利便性を発揮。トランク内に設置されているボタンを押すだけで、自動的にリアシートが倒れてくれるのです。

パワーユニットはNXの方がハリアーよりもはるかにパワフル

現行型ハリアーのパワートレインはガソリン自然吸気エンジンハイブリッドの2タイプ。

リーズナブルに買えるのは前者ですが、後者には燃費がいいのに加え、低速域はエンジンを止めて走る状況も多いので静粛性も高く、さらにはモーターの活用により発進などの走りがスムーズというメリットもあります。


レクサス NXのパワートレインはハリアーとはちょっと違います。

ガソリンもしくはハイブリッドという構成は同じですが、ガソリンエンジンは自然吸気ではなくターボ付きでパワーが大きく、走りに余裕が増しているのです。最高出力はハリアーのガソリン車の171psに対して238ps。トルクは207Nmに対して約1.5倍の350Nm。

そのうえトランスミッションは、CVTを採用するハリアーに対して6速ATだからアクセル操作に対する加速のダイレクト感が高く、キビキビと走ることができます。

最新のハリアーと、最新世代ながらわずかに時間が経過しているレクサス NX。

新車同様の新しさや最新の雰囲気を味わえるのはハリアーですが、レクサス NXなら豪華装備を搭載しているだけでなく動力性能に優れ、荷室も広くて実用的

それぞれに魅力があって、どちらにしようか悩んでしまいます。


今回取材させていただいたトヨタ ハリアーとレクサス NXの解説動画が、Youtube「コレデチャンネル」と「CARPRIME」で公開されています。

ほぼ同じボディサイズ、ほぼ同じ価格の両車にはどのような違いがあるのか、ジャーナリストの工藤貴宏伊藤梓藤木由貴が迫ります。

さらに特別ゲストとして、ネクステージ幕張店のスタッフもご出演。両車の雰囲気が気になるという方におすすめの動画です。

工藤 貴宏|くどう たかひろ

1976年生まれの自動車ライター。クルマ好きが高じて大学在学中から自動車雑誌編集部でアルバイトを開始。卒業後に自動車専門誌編集部や編集プロダクションを経て、フリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジン搭載のマツダCX-5。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。

工藤 貴宏

伊藤 梓|いとう あずさ

クルマ好きが高じて、グラフィックデザイナーからカーグラフィックの編集者へと転身。より幅広くクルマの魅力を伝えるため、2018年に独立してフリーランスに。現在は自動車ライターのほか、クルマを題材にしたイラストレーターとしても活動中。FMヨコハマで放送中の「The Motor Weekly」では、番組パーソナリティも務め、その経験を活かし、自動車関係の動画やトークショーなどにも出演している。

伊藤 梓