ホンダ オデッセイ(5代目)の安全装備を徹底解説

ホンダ オデッセイ アブソルート EX  2020年

現行型となる5代目オデッセイは、ハイブリッドを追加した2016年2月に安全運転システム「Honda SENSING(ホンダ・センシング)」を全グレード標準装備として、安全性能を向上。その後も機能を追加し、一段と高い安全性を実現しています。

ここでは、2020年にマイナーチェンジを受けた現行型を題材に、現行型オデッセイに採用されている注目の安全装備をプロが解説します。

文・写真/萩原 文博

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ドライビングをサポートする先進技術「Honda SENSING」
安全性を高める高度な運転支援技術の数々

ドライビングをサポートする先進技術「Honda SENSING」

衝突軽減ブレーキ(CMBS)

前走車、対向車、歩行者との衝突回避を支援するのが、衝突軽減ブレーキ(CMBS)です。

この機能は、約5km/h以上で走行中に自車との速度差が約5km/h以上ある車両や歩行者に対して衝突するおそれがあるとシステムが判断したときに作動し、停止または減速することにより衝突回避や衝突被害の軽減を支援します。

誤発進抑制機能

ドライバーの不注意による急発進を防止し、注意喚起する機能です。

停車時や約10km/h以下で走行中、自車のほぼ真正面の近距離に車両などの障害物があるにもかかわらず、アクセルペダルを踏み込んだことにより、衝突するおそれがあるとシステムが判断したときにエンジンやモーターなどの出力を抑制し、急な発進を防止します。

後方誤発進抑制機能

ドライバーの不注意による急な後退を抑制し、注意喚起を行うのが後方誤発進抑制機能です。

停車時や約10km/h以下で後退中、自車のほぼ真後ろの近距離に壁などの障害物があるにもかかわらず、アクセルペダルを踏み込んだことにより、衝突するおそれがあるとシステムが判断したときに、エンジンやモーターなどの出力を抑制し、急な後退を防止します。

歩行者事故低減ステアリング

約10km/h~約40km/hで走行中、システムが歩行者側への車線逸脱と歩行者との衝突を予測したときに、ステアリング操作により事故回避を支援する機能です。

ただし、運転者のステアリング操作に代わるものではなく、また運転者が加速やブレーキ操作、急なステアリング操作を行っているとシステムが判断したとき、ウインカーを作動させている場合には作動しません。

路外逸脱抑制機能

路外逸脱抑制機能は、車線を検知し車両がはみ出さないように支援する機能です。約60km/h以上で走行中、システムが路外への逸脱を予測したときに作動します。

歩行者事故低減と同様、運転者のステアリング操作に代わるものではなく、運転者が加速やブレーキ操作、急なステアリング操作を行っているとシステムが判断したとき、ウインカーを作動させている場合には作動しません。

渋滞追従付アダプティブクルーズコントロール(ACC)

適切な車間距離を保ちドライバーの負担を軽減するのが、渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC)です。高速道路などの長距離移動のときに、あらかじめ設定した車速内でクルマが自動的に加減速を行います

この機能は先行車がいる場合、停車中から作動し、先行車がいない場合は約30km/h以上で作動。渋滞追従機能は、ハイブリッド車のみ採用されています。

車線維持支援システム(LKAS)

高速道路や自動車専用道路で約65km/h以上で走行中、車線内を走行できるようにステアリング操作を支援するシステムです。

先行車発進お知らせ機能

停車中に先行車が発進したことをドライバーに知らせる機能です。先行車との車間距離が約10m以内で、先行車の発進を検知しても自車が停止し続けたときに作動します。

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萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博