ホンダオデッセイのエンジン仕様や現行型パワートレインなどを徹底解説
更新日:2024.09.09
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ホンダの5代目オデッセイは、2.4Lの直列4気筒ガソリンエンジンを搭載して2013年にデビュー。この2.4Lエンジンは、燃料噴射装置を通常モデルにポート噴射、アブソルートには直噴と使い分けていました。
しかし、2020年のマイナーチェンジで直噴エンジンを廃止。現在は、ポート噴射の2.4Lエンジンとハイブリッドe:HEVの2本立てとなっています。
ここでは現行型オデッセイに搭載されているパワートレインをはじめ、トランスミッション、4WDシステムをプロが徹底解説します。
文・写真/萩原 文博
しかし、2020年のマイナーチェンジで直噴エンジンを廃止。現在は、ポート噴射の2.4Lエンジンとハイブリッドe:HEVの2本立てとなっています。
ここでは現行型オデッセイに搭載されているパワートレインをはじめ、トランスミッション、4WDシステムをプロが徹底解説します。
文・写真/萩原 文博
現行オデッセイのエンジンは2.4Lガソリンとハイブリッドの2種類
現行型オデッセイに設定されているパワートレインは、最高出力129kW(175ps)/6,200rpm、最大トルク225Nm/4,000rpmを発生する2.4L直列4気筒i-VTECエンジンと、2016年2月の改良で追加されたスポーツハイブリッドi-MMD(e:HEVに名称変更)ハイブリッドシステムの2種類です。
2013年のデビュー当初から採用されている2.4L直列4気筒i-VTECエンジンは、次世代環境技術「アース・ドリームス・テクノロジー」を投入し、エンジンの骨格から刷新されたものです。
燃費向上の技術として、コンパクトな燃焼室、ダブルアームチェーンテンショナー、オフセットシリンダーなどを採用。同時に、軽量高剛性シリンダーブロック、軽量クランクシャフト、軽量ピストン、樹脂ヘッドカバーなどにより、エンジン自体の軽量化も行われました。
その結果、2.4Lガソリンエンジン車の燃費性能はWLTCモードで11.6~12.8km/Lを実現。低速域から力強いトルクを発生し、高速域まで伸びやかに加速するスムーズさと静粛性が特徴です。
2013年のデビュー当初から採用されている2.4L直列4気筒i-VTECエンジンは、次世代環境技術「アース・ドリームス・テクノロジー」を投入し、エンジンの骨格から刷新されたものです。
燃費向上の技術として、コンパクトな燃焼室、ダブルアームチェーンテンショナー、オフセットシリンダーなどを採用。同時に、軽量高剛性シリンダーブロック、軽量クランクシャフト、軽量ピストン、樹脂ヘッドカバーなどにより、エンジン自体の軽量化も行われました。
その結果、2.4Lガソリンエンジン車の燃費性能はWLTCモードで11.6~12.8km/Lを実現。低速域から力強いトルクを発生し、高速域まで伸びやかに加速するスムーズさと静粛性が特徴です。
いっぽうのハイブリッドシステムe:HEVは、走行用と発電用を分けた2つのモーターと2.0Lアトキンソンサイクル直列4気筒i-VTECエンジンを組み合わせたシリーズハイブリッド方式です。
主役である高性能モーターは、モーターの巻き線方式や構造を見直すことで、従来システム比約23%の小型軽量を達成。
走行用モーターは、最高出力135kW(184ps)/5,000-6,000rpm、最大トルク315Nm/0-2,000rpmという高出力、高トルクで、クラストップの低燃費と力強い加速を両立しています。
組み合わされる2.0Lエンジンは、熱効率に優れるアトキンソンサイクルで、最高出力は107kW(145ps)/6,200rpm、最大トルク175Nm/4,000rpmを発生しています。
さらに、高速クルージング時にエンジンの出力軸を車輪へ直結するエンジン直結クラッチを採用。アトキンソンサイクルでの高効率運転を最大限に活かす機構により、従来システムより許容重量上限を向上させるだけでなく、エンジンの高出力化にも対応しています。
燃費性能は、WLTCモードで19.8~20.2km/Lを実現しています
主役である高性能モーターは、モーターの巻き線方式や構造を見直すことで、従来システム比約23%の小型軽量を達成。
走行用モーターは、最高出力135kW(184ps)/5,000-6,000rpm、最大トルク315Nm/0-2,000rpmという高出力、高トルクで、クラストップの低燃費と力強い加速を両立しています。
組み合わされる2.0Lエンジンは、熱効率に優れるアトキンソンサイクルで、最高出力は107kW(145ps)/6,200rpm、最大トルク175Nm/4,000rpmを発生しています。
さらに、高速クルージング時にエンジンの出力軸を車輪へ直結するエンジン直結クラッチを採用。アトキンソンサイクルでの高効率運転を最大限に活かす機構により、従来システムより許容重量上限を向上させるだけでなく、エンジンの高出力化にも対応しています。
燃費性能は、WLTCモードで19.8~20.2km/Lを実現しています
ガソリンエンジンのトランスミッションはリニアなフィールのCVT
2.4Lエンジンに組み合わされているトランスミッションは、爽快な加速と低燃費を両立した新開発のCVTです。
従来のCVTに対して、変速比幅を19%広げたうえで、伝達効率の向上や機能集約による軽量化など高効率化を徹底し、加速性能と燃費性能をともに向上。さらに、アクセル操作に素早く対応するDBW(ドライブバイワイヤ)協調制御のG-デザインシフトを採用し、ドライバーの感覚にリニアな加速フィールを実現しました。
また発進加速時やキックダウン時にタイムラグが少なく、従来の5速AT以上のダイレクト感のある加速Gと優れた燃費性能が特徴です。
従来のCVTに対して、変速比幅を19%広げたうえで、伝達効率の向上や機能集約による軽量化など高効率化を徹底し、加速性能と燃費性能をともに向上。さらに、アクセル操作に素早く対応するDBW(ドライブバイワイヤ)協調制御のG-デザインシフトを採用し、ドライバーの感覚にリニアな加速フィールを実現しました。
また発進加速時やキックダウン時にタイムラグが少なく、従来の5速AT以上のダイレクト感のある加速Gと優れた燃費性能が特徴です。
ホンダオデッセイe:HEV搭載は2WD|4WDモデルはガソリンエンジン車種のみ
オデッセイは2WD(FF)中心に、2.4Lガソリン車に4WDモデル(8人乗り)を設定しています。搭載されている4WDシステムは、リアルタイムAWD(インテリジェント・コントロール・システム)と呼ばれるもので、電子制御により緻密な制御を実現しています。
走行状況を検知して、後輪へ最適な駆動力を伝達。電子制御によって前後輪の駆動力配分をより緻密に行い、雪道などでの発進やコーナリング、登坂における安定性を一層高めています。
また、駆動力制御に2つの油圧ポンプを用いていた従来システムに対し、ポンプを1つにするなど小型・軽量化を実現。さらに、クルーズ走行時(2WDの状態)では後輪駆動力を完全にカットして駆動ロスを低減し、低燃費にも貢献しています。
走行状況を検知して、後輪へ最適な駆動力を伝達。電子制御によって前後輪の駆動力配分をより緻密に行い、雪道などでの発進やコーナリング、登坂における安定性を一層高めています。
また、駆動力制御に2つの油圧ポンプを用いていた従来システムに対し、ポンプを1つにするなど小型・軽量化を実現。さらに、クルーズ走行時(2WDの状態)では後輪駆動力を完全にカットして駆動ロスを低減し、低燃費にも貢献しています。
現行型オデッセイに搭載されているパワートレインで注目は、e:HEVと呼ばれるハイブリッドシステムです。積極的にモーターで駆動するため、スムーズかつ静粛性に優れた走行フィーリングと、低燃費が特徴です。