トヨタ RAV4をライバル「ホンダ CR-V」と比較してみた【プロ徹底解説】

ホンダ CR-V

国産SUVで現在最もヒートアップしているのは全長4.3m以下のコンパクトSUVで、RAV4の属するミドルサイズSUV市場は成熟しつつある状況です。

しかしながら各国産メーカーからは主力モデルが登場しているクラスでもあるので、魅力的な選択肢が豊富と言えます。

そんな中、今回RAV4のライバルとしてピックアップしたのは、ライトクロカンのルーツ、ホンダCR-Vです。

文/写真・萩原 文博

Chapter
ホンダ CR-Vはどんなモデル?
トヨタ RAV4とホンダ CR-Vのパワートレインを比較
トヨタ RAV4の方が良い点は?
ホンダ CR-Vの方が良い点は?

ホンダ CR-Vはどんなモデル?

RAV4と同じくCR-Vも2016年7月に一旦、日本市場から姿を消しましたが、2018年8月に約2年振りに日本市場に復活しました。ボディサイズはRAV4の全長4600mm×全幅1855mm×全高1685mmに対して、CR-Vは全長4605mm×全幅1855×全高1680mmとほぼ同じサイズです。

乗車定員はRAV4がすべて5人乗りに対して、CR-Vはガソリン車に7人乗りの3列シート車を用意しているのが、最も異なるポイントと言えるでしょう。ラゲージ容量を5人乗りのガソリン車で比較するとRAV4は580L(デッキボード下段時)に対して、RAV4は561Lプラスカーゴアンダーボックス24Lの585Lと甲乙付けがたい結果と言えます。

トヨタ RAV4とホンダ CR-Vのパワートレインを比較

搭載されているパワートレインは、RAV4が最高出力171ps、最大トルク207Nmを発生する2L直列4気筒ダイナミックフォースエンジン。

そして最高出力178ps、最大トルク221Nmを発生する2.5L直列4気筒エンジン+モーターのハイブリッドシステムの2種類で、駆動方式は4WDを中心に一部グレードに2WD(FF)を用意。燃費性能はWLTCモードで、15.2~21.4km/Lを実現しています。

一方のCR-Vは最高出力190ps、最大トルク240Nmを発生する1.5L直列4気筒VTECターボエンジンそして、最高出力145ps、最大トルク175Nmを発生する2L直列4気筒エンジンに駆動用、発電用2つのモーターを組み合わせたハイブリッドシステムの2種類を用意しています。

駆動方式は全グレードで2WD(FF)と4WDを用意し、燃費性能はWLTCモードで13.6~21.2km/Lとガソリン車ではややRAV4がリードしていますが、ハイブリッド車ではほぼ互角の数値となっています。

4WDシステムはCR-Vが電子制御により、緻密に前後輪のトルク配分を制御するリアルタイム4WDを搭載しています。

対してRAV4はモデルによってダイナミックトルクベクタリングAWDをはじめ、ダイナミックトルクコントロール4WD、電気式4WDのE-Fourという3種類の4WDシステムを採用。さらに2Lガソリン車には悪路走破性を高めるマルチテレインセレクトを搭載し悪路走破性が高められています。

運転支援機能はRAV4がトヨタセーフティセンス、CR-Vはホンダセンシングを標準装備し、ドライバーをサポートする機能はどちらも充実しています。

トヨタ RAV4の方が良い点は?

RAV4とCR-Vを比較してRAV4がリードしているポイントは多彩な4WDシステムによる走破性の高さでしょう。RAV4はモデルによってダイナミックトルクベクタリングAWDをはじめ、ダイナミックトルクコントロール4WD、電気式4WDのE-Fourという3種類の4WDシステムを採用しています。

中でも2Lガソリン車の一部に採用されているダイナミックトルクベクタリングAWDは走行状況に応じて前後トルク配分に加えて、後輪トルクを左右独立で制御し、旋回時の車両安定性を高める「トルクベクタリング機構」そして、4輪駆動が不要な時にはプロペラシャフト前後で動力を切断し、燃費効率を図る「ディスコネクト機構」を採用しています。

トルクベクタリング機構はステアリングを切り始めた時から前後輪にトルクを最適配分するとともに、後輪のトルクを左右独立して制御してくれるので、その結果、コーナリング時はドライバーの思い通りにラインをトレースできるだけでなく、安定した車両姿勢で走行することが可能です。

さらに、路面状況に応じて3つのモードが選べるマルチテレインセレクトを採用していることです。この機能によりオフロードでの操縦性が飛躍的に向上していると言えます。

ホンダ CR-Vの方が良い点は?

CR-VがRAV4をリードしているポイントは1.5Lターボ車に7人乗りの3列シート車を用意していることがまず上げられます。しかもサードシートの居住性は国産ミドルサイズSUVの中では最も広くなっています。そしてもう一つはハイブリッドシステムです。

e:HEV(イーエッチイーブイ)と呼ばれるハイブリッドシステムは、モーターによる走行を積極的に行うため、優れた燃費性能を発揮しますし、静粛性の高さも魅力です。

RAV4は2Lガソリンと2.5Lハイブリッド。対してCR-Vは1.5Lターボと2Lハイブリッドとガソリンエンジンとハイブリッドというラインアップは共通で甲乙付けがたいです。しかもRAV4は全車5人乗りに対して、CR-Vのガソリン車は7人乗りも選ぶことが可能となっています。

しかし、RAV4とCR-Vの最大の違いは4WDシステムにあり、RAV4の4WDシステムは悪路走破性を高めるだけでなく、オンロードでの走行安定性も向上させているのが魅力で、RAV4がリードしていると言えます。

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萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博
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