トヨタ マークX新旧比較!初代モデルと2代目の違いや特徴を徹底紹介

トヨタ 2代目マークX

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マークXは、2004年~2009年の5年間に発売されていたモデルを初代、2009年~2019年までの10年間に発売されたモデルを2代目と分類しています。

見た目には大きな違いがなさそうですが、モデルチェンジ前と後では、どこが変わったのでしょうか。

そこで今回は、モデルチェンジ後のトヨタ 2代目マークX(GRX130/133/135型)と、初代マークXとの違いを詳しくチェックしていきます。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
Chapter
マークX新旧比較表
トヨタ 2代目マークXはエンジンが違う!
トヨタ 2代目マークXは乗り心地や積載性が違う!
トヨタ 2代目マークXの変わらなかったポイントは?

マークX新旧比較表

2代目マークX初代マークX
新車価格238〜445万円245.7〜580万円
中古車価格16〜689.2万円16〜689.2万円
ボディタイプセダン/ハードトップセダン/ハードトップ
全長4,730~4,795mm4,730~4,755mm
全幅1,795mm1,775~1,780mm
全高1,420~1,445mm1,420~1,445mm
燃費WLTCモード--
燃費JC08モード10~11.8km/L-
ドア数4ドア4ドア
乗車定員5名5名
排気量2,499~3,456cc2,499~2,994cc
トランスミッションマニュアルモード付ATマニュアルモード付AT
ハンドル
最小回転半径5,200~5,400mm5,200~5,400mm
ホイールベース2,850mm2,850mm

トヨタ 2代目マークXはエンジンが違う!

マークXの初代と2代目の最大の違いは、エンジンが違うことでしょう。

初代マークXのラインアップは、2.5L V型6気筒エンジンと3.0LV型6気筒エンジンの2種類でした。これに対して2代目は、2.5L V型6気筒エンジンこそ同じ排気量ですが、上位エンジンとして3.5L V型6気筒エンジンが新たに採用されています。

2.5L V型6気筒エンジンは初代と2代目で一見同じように見えますが、プレミアムガソリン仕様からレギュラーガソリン仕様に変更されたため若干パワー不足となってしまいました。その代わり、燃費性能は向上させることに成功しており、維持費を気にして手が出せなかったユーザーにも間口を広げたのです。

一方の3.5L V型6気筒エンジンは、レクサスIS350に搭載されていたものを改良して採用しています。これにより、初代マークXの3.0L エンジンよりも力強い走りを実現でき、スポーツセダンとしての地位をしっかりと守り抜いています。

ただし、ハイブリッドエンジンの採用は生産終了までありませんでした。もしマークXのハイブリッド車が世に出ていれば、まだ現行車両として歴史に名を残し続けていたかもしれません。

トヨタ 2代目マークXは乗り心地や積載性が違う!

2代目マークXの初代との違いは、細かな箇所にもあります。

天井の大型イルミネーションが採用されていた初代のような遊び心は身を潜め、その代わりに正統派セダンとしての進化を遂げたのです。

フロントシート(前席)周りの広さは、パッと見た印象で大きな変化はありませんが、実際には20mmほど距離が広がっており、わずかながら広く設計されています。

ドアトリムの幅も25mm拡大して、乗りやすさに磨きがかかっているほか、2代目マークXには安全性能も最新のものが採用され、2016年のマイナーチェンジでオプションから全車標準装備に変更されました。

ラゲッジルーム(荷室)の広さは、初代と比較すると約43L 増えて480L に拡大しています。これにより、ゴルフバッグなら4個、それに加えてシューズケースも4個載せられるという、普段使いには十分すぎる空間へと進化したのです。

そのほかのリアシート(後席)のリクライニング機構や独立可倒機構に違いはありません。

マークXに使い勝手を求めるのであれば、2代目マークXの方がおすすめであることはいうまでもないでしょう。

トヨタ 2代目マークXの変わらなかったポイントは?

多くの変更が加えられた2代目マークXですが、初代から変更されていない点もいくつかあります。

まずプラットフォームですが、初代マークXの最終型と2代目マークXの初期型ではボディサイズに大きな変更はなく、全幅がやや広がっただけになっています。これは、採用されたプラットフォームが初代と同じであるのが理由です。

ホイールベースなどもそのままになっているため、初代から2代目に乗り換えた方でも、違和感を感じることなく運転することができるのです。

また、マークXは一部の特別仕様車を除いてすべて6速ATのみの展開で、免許種別にとらわれることなく誰でも運転できるクルマに仕上がっています。のちに2代目マークXの特別仕様車として発売された「GRMN」が6速MTで世に出ますが、それ以外でMTのトランスミッションを持ったマークXは誕生しませんでした。

そして、もっとも変わらなかったのは、モデルとなったマークⅡから続くスポーツセダンというコンセプトです。

特徴的な見た目で愛され続けてきたマークXは、あくまでもマークⅡの正当な後継車両として製造販売、マイナーチェンジがされてきました。時代に合わせて一部の機能が変更にはなったものの、大きな変更をされることなく51年間存在し続けたのです。
2代目マークXは、初代マークXから変更すべき点はきちんと改良され、守るべきところはしっかりと受け継いだ1台であることがわかりました。

残念ながら2019年末をもって生産終了してしまいましたが、現在でも中古車市場で手に入れることはできます。

もしセダンの代名詞的存在であるマークXに興味があれば、この機会に中古車市場をチェックしてみるのも良いのではないでしょうか。

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