トヨタ 4代目プリウス(ZVW50/ZVW51/ZVW55型)に欠点はあるのか?徹底考察

トヨタ 4代目プリウス

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日本を代表するハイブリッド車であるトヨタ 4代目プリウス(ZVW50/ZVW51/ZVW55型)。

「お客様の声を反映したクルマ」としても有名で完成度が高く、初心者から高齢者まで幅広く運転できるクルマでもあります。

今回は、そんな4代目プリウスにも欠点があるのか、本当に欠点になりうるのかどうかを考察していきます。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
Chapter
トヨタ 4代目プリウスの欠点:後方の視界が悪い?
トヨタ 4代目プリウスの欠点:シフトレバーがややこしい?
トヨタ 4代目プリウスの新車価格は?カローラツーリングと比較!

トヨタ 4代目プリウスの欠点:後方の視界が悪い?

プリウスは非常に完成度の高い1台ですが、運転席から後方を見た時に視界の悪さを感じる人もいます。その原因は、リアウインドウが2枚に分かれていることが関係しています。

通常のクルマであれば、リアウインドウは1枚で構成されているため、視界の悪さを感じることはあまりありません。

しかしプリウスの場合、大きな1枚のウインドウの下に長細いウインドウがついているのです。さらにそれを分断する太めのCピラーが、その見づらさに拍車をかけているので、駐車時には不自由を感じるでしょう。

この問題は、バックモニターを取り付けることで解決できます。また、駐車をアシストするIPAスイッチを作動することで車庫入れをサポートします。

加えてインテリジェントクリアランスソナーが搭載されているため、万が一衝突しそうになった際は自動ブレーキを作動させて衝突を防いでくれます後方の視界が悪いからといって、バック駐車や後方確認がすべて不利ではないのです。

トヨタ 4代目プリウスの欠点:シフトレバーがややこしい?

プリウスは、電子式シフトレバーを採用しています。しかし、このシフトレバーは慣れが必要で、最初のうちはややこしく感じる人も多いでしょう。中には、シフトレバーが原因でプリウスが暴走するのではないかという推測を立てる人もいるほどです。

確かにプリウスのシフトレパターンは、かなり特殊なレイアウトとなっています。

向かって右上から、「R」「N」「D」「B」の順番に並んでおり、シフトチェンジ自体は矢印もついているので難しくないのですが、「B」をバックと間違えてしまう人が多いのです

いうまでもなく、クルマのシフトレバーでバックを示すのは「Reverse(リバース)」の頭文字である「R」です。

しかし、普段からクルマを後退させる操作を「バック」と呼ぶため、「B」をそれと勘違いする人が一定数いるのです。

この「B」のシフトは「Brake(ブレーキ)」の頭文字であり、普通のクルマでいえば「セカンド」や「ローギア」と呼ばれるものです。正しくはエンジンブレーキで、充電満タン時に長い下り坂を下る際に使います。

トヨタ 4代目プリウスの新車価格は?カローラツーリングと比較!

プリウスと似た系統の車種として、トヨタにはカローラツーリングがあります。この2台の新車価格を比較してみると、プリウスは256万円~、カローラツーリングハイブリッドは248万円~と、約10万円の差があります。

積載性の面で言えばカローラツーリングに軍配が上がるため、利便性重視の人からすればプリウスを選ぶメリットは少ないように感じられます。

しかし、プリウスはカローラツーリングにはない装備が充実していることを忘れてはいけません。

プリウスの燃費性能は、カローラツーリングを大きく上回ります。エンジンは同じ2ZH-FXEを搭載していますが、プリウスは空気抵抗を徹底的に少なくしたデザインに仕上がっているため、エンジンで発生した動力損失を最小限に留めているのです。

機能面でも、エントリーモデルの比較になりますがプリウスの方が上回っています。そういう意味では、プリウスの価格がやや高くても納得がいきます。

あまり大きな荷物を積まず日常使いに限られるならプリウス、大きな荷物も積みたいし、アウトドアで車中泊もしたいのならカローラツーリングといったように、両者どちらを選ぶかは、普段の使い方次第と言えそうです。
4代目プリウスには確かに欠点と感じられる点もいくつかありますが、その欠点をサポートする機能によりしっかりとカバーされています。また、ややこしいと感じるシフトレバーも、慣れるまで注意すれば苦になることはあまりないでしょう。

一概にすべてが欠点とは言い切れないので、実際に試乗してみて本当に欠点に感じるのかを確認してから購入するのもいいでしょう。

※2021年5月現在

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