中古で買える国産スポーツカーのおすすめランキング12選【自動車目利き人が厳選】

トヨタ 86

「車種が多すぎて、どんな基準で買ったら良いのかわからない」「見た目優先で選んでしまうと失敗しそう」「プロがおすすめする国産スポーツカーを中古で買いたい」などなど、アタマを悩ませている方々に向けて、これまで何百車種と乗ってきた自動車ジャーナリストたちが、おすすめする国産スポーツカーを厳選してお届けします。

国産スポーツカーが欲しいけど、車種選びで迷っている、まだどんな車種を買ったら良いのかわからないという方は、愛車選びの参考にしていただければと思います。

文・三好 秀昌/松田 秀士/橋本 洋平/小野 泰治

Chapter
【目利き人】松田 秀士氏が選ぶ!国産スポーツカーのおすすめトップ3
直6を積んだFRスポーツが復活。トヨタ スープラ RZ
新しいスポーツカーのカタチ。ホンダ NSX
誰でも、どこでも速い!真のスーパーカー。日産 GT-R
【目利き人】三好 秀昌氏が選ぶ!国産スポーツカーのおすすめトップ3
いつまでも色褪せないスパルタンなモデル。トヨタ カローラ レビン/スプリンター トレノ(TE27)
最近、人気再燃中!?スバル アルシーオーネSVX
クルマの対話を楽しめる国産スーパーカー。ホンダ NSX-R
【目利き人】橋本 洋平氏が選ぶ!国産スポーツカーのおすすめトップ3
トヨタ 86&スバル BRZ
マツダ ロードスター
ホンダ S660
【目利き人】小野 泰治氏が選ぶ!国産スポーツカーのおすすめトップ3
“おたのしみ”は、むしろこれから?|初代 トヨタ86&スバルBRZ
古典的ラグジュアリークーペの「ラストワン」|レクサス RC
クーペの皮を被ったスーパースポーツ日本代表|日産 GT-R

【目利き人】松田 秀士氏が選ぶ!国産スポーツカーのおすすめトップ3

直6を積んだFRスポーツが復活。トヨタ スープラ RZ

現行モデルとなる5代目がデビューしたのは2019年。先代(4代目)の生産終了が2002年なので、じつに17年ぶりの復活ということになります。

ただし現行スープラは、トヨタオリジナルのクルマではありません。BMW社との共同開発によって生まれたモデルなのです。このため製造もオーストリア。BMW Z4の姉妹車ということになります。

ラグジュアリーなオープンモデルのZ4に対し、スープラはルーフを持つ走りを重要視した純スポーツモデルで、歴代スープラの伝統ともいえる直列6気筒エンジン、そしてFRという駆動型式も受け継がれています。

エンジンは、BMW製の3.0L直列6気筒ターボに、2.0Lの直列4気筒ターボのSZもラインアップされます。

ホイールベースとトレッドの比率を1.6以下にすることが、スポーティなハンドリングに寄与することからスープラではその比率を1.55とし、アジリティのあるハンドリングを実現しています。

筆者は愛知県にあるトヨタの下山テストコースでスープラ RZを走らせたのですが、とにかくステアリングを切り込めばどこまでも良く曲がり込む印象でした。

エンジンとプラットフォームはZ4と共通ですが、開発はそれぞれ別々に行っていること、またオープンとクローズドという異なるボディ形態であることから、BMWとはひと味違ったクルマに仕上がっています。

新しいスポーツカーのカタチ。ホンダ NSX

NSXは、ホンダによる本格派ミッドシップスポーツカーです。

初代はバブル末期の1990年にデビュー。アイルトン・セナが開発テストに参加するなど、注目を集めました。

エンジンは、高級セダンのレジェンドに使用されていた3.0L V6エンジンをチューンして、FFと同じように横置きでミド(車体中央)に搭載されていました。当時のフェラーリよりも高性能を目指したのです。

その2代目となる現行モデルは、2016年に発売されました。エンジンは同じくV6ですが3.5Lのツインターボ。これを初代の横置きから縦置きに変更しています。

そのスペックは、最高出力373kW(507ps)/6,500-7,500rpm、最大トルク550Nm/2,000-6,000rpmというもの。

それにハイブリッドシステムが導入され、エンジンとともにリヤを駆動する1つと、さらにフロント左右に1つずつ、合計3つのモーターが装備されます。モータ出力はフロントが27kW(37ps)/73Nm×2基。リヤが35kW(48ps)/148Nmです。

フロントの左右のモーターは、コーナリング中にはコーナー外前輪を内輪よりおおきく駆動してトルクベクタリングによる高いコーナリング速度を実現。

またコーナリング中は内輪側モーターに回生(発電)をさせてよりコーナリングを補助し、回生した電力で外輪を駆動するというスーパースポーツでありながらも環境にも配慮したモデルとなっています。

神戸の六甲山で行われた試乗会ではじめて触れたNSXは、あまりステアリングを切り込まなくても面白いようにコーナリングし、とてもピュアで楽しめるハンドリングでした。

ハイブリッドなので、市街地ではエンジンが掛からずモーターだけで走行するシーンも多く、またサスペンションのコンフォートモードは、この手のスポーツカーとしてはとても乗り心地が良いのです。このモデルは北米で生産されています。

誰でも、どこでも速い!真のスーパーカー。日産 GT-R

GT-R(R35)のデビューは、2007年。それ以前に販売されたスカイラインGT-R(R32~R34)とは、設計を含めてまったくの別モデルです。

プラットフォームは、日産の他のどの車種とも供用しない専用設計。そのコンセプトは「誰でも、どこでも、いつでも運転できるスーパーカー」で、運転しやすくどのような気象、路面条件でも安定した走行が楽しめるとしています。

エンジンはFR車と同じようにフロントに縦置きで、通常エンジンのすぐ後ろに繋がるトランスミッションは分離され、後輪のアクスル(駆動軸)上にマウントするトランスアクスル型式をとっています。

エンジン出力軸とトランスミッションはプロペラシャフトで繋がり、単体なので低くマウントすることが可能となり、後輪により荷重を掛けることができます。つまり後輪のトラクションレベルが上がり安定性は増します。

エンジンスペックは、発売当初は最高出力353kW(480ps)/6,400rpm、最大トルク588Nm/3,200-5,200rpmでしたが、毎年年次改良を重ね、現在では419kW(570ps)/6,800rpm、637Nm/3,300-5,800rpmまで高められました。

ドイツからベルギーにかけての試乗会ではアウトバーン速度無制限区域(ドイツ)で、日本のJARI高速周回路でそれぞれ300km/hオーバーを体験しましたが、非常に安定して走行できることを確認しました。

デビュー当初から同じプラットフォームを踏襲。14年経っても超一線級のスーパースポーツであることは、まさに技術力の証ですね。

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【目利き人】三好 秀昌氏が選ぶ!国産スポーツカーのおすすめトップ3

松田 秀士|まつだ ひでし

モータージャーナリスト/レーシングドライバー

INDY500やル・マン24時間など豊富な海外レース経験と、スーパーGT選手権では100戦以上出場経験者に与えられるグレーデッドドライバーとしても表彰されている。自身が提唱する「スローエイジング」により、66歳のいまも現役のプロレーサーとして活躍中。執筆は、レース経験やメカニズム知見をもとにした幅広い知識による、分かりやすい文章表現を心がけている。昨年、中高齢者のための安全運転指南書「安全運転寿命を延ばすレッスン」(小学館)を刊行。浄土真宗本願寺派 僧侶、BOSCH認定 CDRアナリスト、日本カー・オブ・ザ・イヤー/ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

松田 秀士

三好 秀昌|みよし ひであき

自動車評論家/ラリードライバー。

日本大学芸術学部写真学科卒業後、某出版社の契約カメラマンとして活躍するかたわら、試乗記事を国内ラリーに参戦。同時に某出版社で試乗記事も執筆するようになる。
国内でラリーの魅力に目覚め、1989年から渡英。同年よりイギリス国内選手権に三菱 ギャラン VR-4を駆って参戦。1991年には、イギリス国内選手権で年間2位の成績を収め、翌年からヨーロッパラリー選手権にステップアップ。当時のライバルには、故コリン・マクレーやトミ・マキネンなどがいた。また、この時期は自身のラリー活動と並行して、WRCに参戦する三菱ラリーアート・ジャパンのチームマネージャーも務めていた。
1995年からは、スバル インプレッサにマシンをスイッチしてWRCに参戦。1995-1996年サファリラリーグループNクラス優勝(※1995年はケニア国内選手権)を遂げ、スバルのサファリラリークラス7連覇に貢献した。
1999年のWRCサファリ参戦後、しばらく活動を休止していたが、2003年に全日本ラリー選手権2輪駆動部門に前年にデビューしたフェアレディZ(Z33)でエントリー。ターマックステージ中心の活動だったが、S30時代を彷彿とさせるカラーリングでも注目を集めた。
2007年になるとアフリカ大陸で開催されるFIAアフリカ選手権に、三菱 ランサーエボリューションで参戦。。翌2008年には、年間チャンピオンを獲得している。
などなど、華々しい経歴を持つ自動車評論家。豊富な経験による的確なドライビングと分析で、数々の自動車媒体に寄稿するかたわら、雪上ドライビングのインストラクターなども務めている。

三好 秀昌

橋本 洋平|はしもと ようへい

学生時代や自動車雑誌編者時代から数々のレースに参戦。2003年にフリーランスとなり、業界トップクラスの速さを持つモータージャーナリストとして活躍。
2013年より86/BRZレースにも参戦、2019年はクラブマンシリーズEXPERTでチャンピオンを獲得。AJAJ会員、日本カーオブザイヤー選考委員

橋本 洋平

小野 泰治|おの たいじ

長野県(の中ほど)在住の自動車ライター。自動車専門誌の編集者を経て、2010年よりフリーランスに転身。多くの自動車媒体で執筆中。クルマと二次元ワールドをこよなく愛する社会的分類上の“キモオタ”ながら、本人にその自覚はない模様。現在の愛車はポンコツドイツ車だが、基本的には雑食性のクルマ好き。

小野 泰治
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