中古で買える国産セダンのおすすめランキング9選【自動車目利き人が厳選】

スバル WRX STI

「車種が多すぎて、どんな基準で買ったら良いのかわからない」「見た目優先で選んでしまうと失敗しそう」「プロがおすすめする国産セダンを中古で買いたい」などなど、アタマを悩ませている方々に向けて、これまで何百車種と乗ってきた自動車ジャーナリストたちが、おすすめする国産セダンを厳選してお届けします。

国産セダンが欲しいけど、車種選びで迷っている、まだどんな車種を買ったら良いのかわからないという方は、愛車選びの参考にしていただければと思います。

文・松田 秀士/三好 秀昌/小鮒 康一

Chapter
【目利き人】三好 秀昌氏が選ぶ!国産セダンのおすすめトップ3
ホンダらしいアイディア満載の高級セダン。ホンダ レジェンド
しごく便利なハイパフォーマンスセダン。スバル WRX STI
世界トップクラスの技術を味わえる三菱 ランサーエボリューション IX
【目利き人】松田 秀士氏が選ぶ!国産セダンのおすすめトップ3
安全に早く移動できる最新技術満載の日産 スカイライン HV
ノーマルのISとはひと味違った乗り味が魅力。レクサス IS250/350 Fスポーツ
デザイン、質感、走りをおおきく引き上げたマツダ 3
【目利き人】小鮒 康一氏が選ぶ!国産セダンのおすすめトップ3
ハイブリッドには最新のプロパイロットを搭載。日産 スカイライン(V37)
オジサンイメージを脱却したコンパクトセダン。トヨタ カローラ(12代目)
一度は乗っておきたいハイパワーサルーン。日産 フーガ 450GT(Y50)

【目利き人】三好 秀昌氏が選ぶ!国産セダンのおすすめトップ3

ホンダらしいアイディア満載の高級セダン。ホンダ レジェンド

ここ数年、国産セダンは不調です。それなりのニーズはあると思うのですが、トヨタ クラウンでさえ次期モデルはSUVっぽくなるなんて噂さえ出ています。

そんなセダン不遇時代のなか、私が選んだ最初の1台はホンダ レジェンドです。ホンダ車のなかでも重要な立ち位置にいるモデルであり、最近、日本初のレベル3自動運転車として型式認定を受けて、にわかに注目を集めました。

しかし私が惹かれる理由はそこではなく、ホンダらしいアイディアの詰まったスポーツ・ハイブリッドSH-4WDが搭載されていることです。

そのハイテクさは、駆動方式にも表れています。リヤに2つのモーターを持っているので、リヤ駆動でEV走行ができます。またエンジン効率がいい高速クルージングでは前輪駆動になります。そして急加速や滑りやすい路面ではエンジン(前輪)とモーター(後輪)が協調して4輪駆動となるのです。

このリヤの2モーターがキモで、左右輪のトルクを変えることによって、トルクベクタリングを生み出すのです。

この効果はコーナリングで現れます。ドライバーのステアリング操作量が少ないまま、レジェンドはスムーズ、そしてシャープにコーナーをクリアしてしまうのです。なんか自分の運転が上手くなったような不思議な感覚をもたらしてくれます。

そして進化と逆転の発想として、現行型NSXにはスポーツハイブリッドSH-4WDシステムを180度回転させたレイアウト(フロントにモーター、リヤはエンジン駆動の4WD)が採用されて、輝き続けているのです。

しごく便利なハイパフォーマンスセダン。スバル WRX STI

ついに、生産販売が終了したスバル WRX STI。"安全"のスバルになる前の"走り"のスバルとして、WRC(世界ラリー選手権)に邁進している時代からパワフルに生き続けてきたクルマです。

その乗り味はあくまでもスパルタンで、ターボパワーと6MTを駆使し、走らせるドライバーズカーです。

このクルマ、速いだけでなく使い勝手がいいのは、この原稿のお題でもある“4ドアセダン”である点です。クルマの内容的には優れた4WD機構を持つスポーツカーなのですが、シルバーのおとなしいボディカラーを選べば冠婚葬祭あらゆるシチュエーションで使えます。

こんな便利なハイパフォーマンスカーは、世界を見渡してもそうそうありません

とはいえ、このクルマが真価を発揮するのは、なんと言ってもワインディング。それも高速コーナーが続くハイスピードコースです。ニュルブルリンクサーキットから生まれた味付けは、日本の公道ではなかなか本領発揮といきませんが、ミニサーキットなどを走ると、すばらしいロードホールディングに感動します。

ホモロゲーションマシン(国際ラリーに出場するための公認)として、ラリーマシンに極力近いカタチで市販されていたこともラリーファンに愛された一因でした。いまはWRXというネーミングがこれで終わってしまわないことを切に願うばかりです。

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世界トップクラスの技術を味わえる三菱 ランサーエボリューション IX

松田 秀士|まつだ ひでし

モータージャーナリスト/レーシングドライバー

INDY500やル・マン24時間など豊富な海外レース経験と、スーパーGT選手権では100戦以上出場経験者に与えられるグレーデッドドライバーとしても表彰されている。自身が提唱する「スローエイジング」により、66歳のいまも現役のプロレーサーとして活躍中。執筆は、レース経験やメカニズム知見をもとにした幅広い知識による、分かりやすい文章表現を心がけている。昨年、中高齢者のための安全運転指南書「安全運転寿命を延ばすレッスン」(小学館)を刊行。浄土真宗本願寺派 僧侶、BOSCH認定 CDRアナリスト、日本カー・オブ・ザ・イヤー/ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

松田 秀士

三好 秀昌|みよし ひであき

自動車評論家/ラリードライバー。

日本大学芸術学部写真学科卒業後、某出版社の契約カメラマンとして活躍するかたわら、試乗記事を国内ラリーに参戦。同時に某出版社で試乗記事も執筆するようになる。
国内でラリーの魅力に目覚め、1989年から渡英。同年よりイギリス国内選手権に三菱 ギャラン VR-4を駆って参戦。1991年には、イギリス国内選手権で年間2位の成績を収め、翌年からヨーロッパラリー選手権にステップアップ。当時のライバルには、故コリン・マクレーやトミ・マキネンなどがいた。また、この時期は自身のラリー活動と並行して、WRCに参戦する三菱ラリーアート・ジャパンのチームマネージャーも務めていた。
1995年からは、スバル インプレッサにマシンをスイッチしてWRCに参戦。1995-1996年サファリラリーグループNクラス優勝(※1995年はケニア国内選手権)を遂げ、スバルのサファリラリークラス7連覇に貢献した。
1999年のWRCサファリ参戦後、しばらく活動を休止していたが、2003年に全日本ラリー選手権2輪駆動部門に前年にデビューしたフェアレディZ(Z33)でエントリー。ターマックステージ中心の活動だったが、S30時代を彷彿とさせるカラーリングでも注目を集めた。
2007年になるとアフリカ大陸で開催されるFIAアフリカ選手権に、三菱 ランサーエボリューションで参戦。。翌2008年には、年間チャンピオンを獲得している。
などなど、華々しい経歴を持つ自動車評論家。豊富な経験による的確なドライビングと分析で、数々の自動車媒体に寄稿するかたわら、雪上ドライビングのインストラクターなども務めている。

三好 秀昌