【BMW 5シリーズ vs メルセデス・ベンツ Eクラス】プロが徹底比較!!
更新日:2024.09.09
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1986年に日本導入が開始された初代から、長きにわたり輸入車のプレミアム・ミドルクラスをリードしてきたEクラス。
6代目の後期型となる現行型は、メルセデスAMG E63 S 4MATIC+を頂点に、ガソリンやディーゼル、マイルドハイブリッド、そしてセダンではガソリンとディーゼルそれぞれにプラグインハイブリッドを設定するなど、多彩なパワートレインを設定しています。
そんなEクラスのライバルは一体どんな車種なのでしょうか。
文・写真/萩原 文博
6代目の後期型となる現行型は、メルセデスAMG E63 S 4MATIC+を頂点に、ガソリンやディーゼル、マイルドハイブリッド、そしてセダンではガソリンとディーゼルそれぞれにプラグインハイブリッドを設定するなど、多彩なパワートレインを設定しています。
そんなEクラスのライバルは一体どんな車種なのでしょうか。
文・写真/萩原 文博
【Eクラスの比較対象】BMW 5シリーズ
メルセデス・ベンツEクラスのライバルとしてピックアップしたのは、BMW 5シリーズです。
5シリーズは1972年に初代が誕生し、Eクラスとともにプレミアム・ミドルクラス市場を牽引してきました。
5シリーズの現行型は、2017年1月に日本上陸した7代目です。2020年9月にマイナーチェンジを受けた後期型が販売されています。
5シリーズは1972年に初代が誕生し、Eクラスとともにプレミアム・ミドルクラス市場を牽引してきました。
5シリーズの現行型は、2017年1月に日本上陸した7代目です。2020年9月にマイナーチェンジを受けた後期型が販売されています。
【ボディサイズ】BMW 5シリーズの方が一回り大きい
ボディサイズをセダンのエントリーモデルで比べてみましょう。
■Eクラス
全長4,940mm×全幅1,850mm×全高1,455mm
ホイールベース 2,940mm
■5シリーズ
全長4,975mm×全幅1,870mm×全高1,480mm
ホイールベース 2,975mm
5シリーズの方が少し大きいサイズです。いずれにせよ高い居住性を備えていることは共通しています。
■Eクラス
全長4,940mm×全幅1,850mm×全高1,455mm
ホイールベース 2,940mm
■5シリーズ
全長4,975mm×全幅1,870mm×全高1,480mm
ホイールベース 2,975mm
5シリーズの方が少し大きいサイズです。いずれにせよ高い居住性を備えていることは共通しています。
【積載量】Eクラス セダンに軍配が上がる
荷室容量を比較してみましょう。
■Eクラス
セダン:540L
ステーションワゴン:640〜1,820L
■5シリーズ
セダン:530L
ステーションワゴン:570〜1,700L
セダンもステーションワゴンも容量はEクラスの方が上回っています。
両車ともセダン/ステーションワゴン両方で後席に40:20:40の3分割可倒機構が備わっていますので、荷室の多彩なアレンジが可能となっています。
■Eクラス
セダン:540L
ステーションワゴン:640〜1,820L
■5シリーズ
セダン:530L
ステーションワゴン:570〜1,700L
セダンもステーションワゴンも容量はEクラスの方が上回っています。
両車ともセダン/ステーションワゴン両方で後席に40:20:40の3分割可倒機構が備わっていますので、荷室の多彩なアレンジが可能となっています。
【パワートレイン】両者とも多彩なラインアップ
パワートレインのバリエーションを見てみましょう。
■Eクラス
1.5Lガソリンターボのマイルドハイブリッド
2Lのディーゼルターボとガソリンターボ
3L直6ガソリンターボのマイルドハイブリッド
3L直6ガソリンターボのマイルドハイブリッド
4LV8ツインターボ
■5シリーズ
2Lのガソリンターボとディーゼルターボ
2Lガソリンターボのプラグインハイブリッド
3L直6ガソリンターボ
4LV8ガソリンターボ
4.4LV8ツインターボ
セダンの車両本体価格はEクラスが769万円〜1,867万円、5シリーズは752万円〜1,900万円と、ほぼ同じ価格帯に位置しています。
■Eクラス
1.5Lガソリンターボのマイルドハイブリッド
2Lのディーゼルターボとガソリンターボ
3L直6ガソリンターボのマイルドハイブリッド
3L直6ガソリンターボのマイルドハイブリッド
4LV8ツインターボ
■5シリーズ
2Lのガソリンターボとディーゼルターボ
2Lガソリンターボのプラグインハイブリッド
3L直6ガソリンターボ
4LV8ガソリンターボ
4.4LV8ツインターボ
セダンの車両本体価格はEクラスが769万円〜1,867万円、5シリーズは752万円〜1,900万円と、ほぼ同じ価格帯に位置しています。
【どっちが最速?】トップモデルの加速性能比較
トップパフォーマンスモデルとなるAMG E63 S 4MATIC+とBMW M5コンペティションを比較してみましょう。
E63 S 4MATIC+は最高出力612ps、最大トルク850Nmを発揮する4LV8ツインターボエンジンと9速AT(AMGスピードシフトMCT)を搭載する4輪駆動モデルで、0-100km/h加速は3.4秒(セダン)。
一方M5コンペティションには最高出力625ps、最大トルク750Nmを発揮する4.4L V8ツインターボエンジンと8速AT(ドライブロジック付Mステップトロニック)を搭載。こちらも4輪駆動で0-100km/h加速は3.3秒(セダンのみ)。
加速性能はわずかにM5が上回りましたが、いずれもスーパースポーツカーに迫る加速性能が与えられており、よきライバルといえます。
E63 S 4MATIC+は最高出力612ps、最大トルク850Nmを発揮する4LV8ツインターボエンジンと9速AT(AMGスピードシフトMCT)を搭載する4輪駆動モデルで、0-100km/h加速は3.4秒(セダン)。
一方M5コンペティションには最高出力625ps、最大トルク750Nmを発揮する4.4L V8ツインターボエンジンと8速AT(ドライブロジック付Mステップトロニック)を搭載。こちらも4輪駆動で0-100km/h加速は3.3秒(セダンのみ)。
加速性能はわずかにM5が上回りましたが、いずれもスーパースポーツカーに迫る加速性能が与えられており、よきライバルといえます。
【運転支援システム】装備面では、現行型EクラスのARナビゲーションの先進性が光る
運転支援システムの面では、両モデルともに高速道路などで追従走行が可能なアダプティブクルーズコントロールをはじめ、最新鋭の機能を搭載しています。
5シリーズではさらに、高速道路渋滞時のハンズ・オフ機能が全車に備わるなど、Eクラスより若干のアドバンテージがみられます。
コネクティビティは両モデルともに音声入力による操作が可能となっていまが、Eクラスには対話型インフォテイメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)」に、日本初となるAR(拡張現実)ナビゲーションを採用しており、先進性では少しリードしているといえます。
5シリーズではさらに、高速道路渋滞時のハンズ・オフ機能が全車に備わるなど、Eクラスより若干のアドバンテージがみられます。
コネクティビティは両モデルともに音声入力による操作が可能となっていまが、Eクラスには対話型インフォテイメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)」に、日本初となるAR(拡張現実)ナビゲーションを採用しており、先進性では少しリードしているといえます。
【比較】メルセデス Eクラスの優位点は?
まずボディサイズですが、Eクラスの全幅は一部のグレードを除いて1850mmに収められています。
これは多くの機械式駐車場に対応するサイズであることから、駐車スペースに制約のあるユーザーにとっては大きな利点となります。
パワートレインは、5シリーズが2Lガソリンターボからであるのに対して、Eクラスは1.5Lガソリンターボのマイルドハイブリッドから設定されていますので、税金面ではEクラスの方がより負担の少ないモデルが設定されていることになります。
これは多くの機械式駐車場に対応するサイズであることから、駐車スペースに制約のあるユーザーにとっては大きな利点となります。
パワートレインは、5シリーズが2Lガソリンターボからであるのに対して、Eクラスは1.5Lガソリンターボのマイルドハイブリッドから設定されていますので、税金面ではEクラスの方がより負担の少ないモデルが設定されていることになります。
【比較】BMW 5シリーズの優位点は?
Eクラスは、各パワートレインに対して1機種のモデルのみを展開しているのに対して、5シリーズは1機種のパワートレインに「ラグジュアリー」や「Mスポーツ」など、複数のデザインや仕様、装備の異なるモデルを設定しています。
これはユーザーの好みに応じてより幅広い選択肢を提供していると言えるでしょう。
これはユーザーの好みに応じてより幅広い選択肢を提供していると言えるでしょう。
両モデルともに長い歴史を持っており、各ブランドの中核モデルとして互いに切磋琢磨を重ねてきたこともあり、いずれも高い完成度を誇っています。
奇しくもマイナーチェンジモデル(現行モデル)の日本上陸が、2020年9月という同時期に発表された点からも、良きライバル同士であることを改めて認識させられます。
奇しくもマイナーチェンジモデル(現行モデル)の日本上陸が、2020年9月という同時期に発表された点からも、良きライバル同士であることを改めて認識させられます。