スバル 3代目ステラのシートアレンジを解説｜後部座席の倒し方は？

スバル ステラは、スバルの大ヒット作となったプレオの後継車的な立場のモデルとして、2006年に初代モデルが誕生しましたが、スバルが軽自動車の生産から撤退したため、2代目以降はダイハツからのOEM車として販売されています。

2014年から現行モデルとして発売されている3代目ステラも同様で、ダイハツ ムーヴの姉妹車にあたります。ムーヴと同様、ゆとりある頭上空間と運転のしやすさを両立させた絶妙な全高に設定されており、様々な場面で高い実用性を誇ります。

3代目ステラには、標準タイプとスポーティなカスタムの2種類のボディが用意されており、標準ボディは「Lスマートアシスト」「Gスマートアシスト」が、カスタムには「Rスマートアシスト」のグレードが設定されています。

ユーザーひとりひとりの暮らしに喜びというスパイスを加えてくれるのが、3代目ステラの魅力ですが、シートアレンジの機能を使いこなし4つのモードに変化させることで、それぞれのもつ機能が、ドライブをより安全に楽しめるようになります。

スバル 3代目ステラのシートアレンジについて、はじめにリアシート(後席)のアレンジ機能を紹介します。

3代目ステラのリアシートについては、分割リクライニング&可倒機能と分割のロングスライド機能によるアレンジが可能です。

分割リクライニング&可倒機能は、リアシートの乗員が快適にくつろげるよう、体格に合わせてリクライニングができるというものです。シートバックは前に倒すことで、ラゲッジルームを拡大することも可能です。

3代目ステラのリアシートは分割スライド機能もついており、調整幅は最大で240mmを誇ります。必要に応じてスライド量を調整することで、リアシート乗員の足元空間を広げたりラゲッジルームを拡大したりと、乗員や荷物に応じた使い方ができます。

これらの機能を駆使すれば、3代目ステラのアレンジパターンのうち、ハーフラゲージモードとフルラゲージモードで使うことができます。後述するフロントシート(前席)のアレンジも組み合わせればさらに多くのアレンジモードが使えるようになり、3代目ステラを便利に使いこなせます。

スバル 3代目ステラのフロントシートは主に乗車スペースとして使用されることが想定されており、左右のウォークスルーと快適な座り心地を両立させるためコンフォートベンチシートが採用されています。

安全なドライビングのためのアレンジ機能としては、運転席シートリフターがあります。シートの高さを調整して、どんな体格のドライバーも運転しやすい姿勢と視界を確保するというものです。この機能は、「Gスマートアシスト」とカスタム「Rスマートアシスト」に標準装備されています。

3代目ステラのフロントシートは、機能性をアップさせるためのアレンジ機能ももっており、ヘッドレストをはずして後ろへ倒せば、リアシートとの隙間がないフラットな空間が広がります。

助手席を倒せば長尺物も積めるようになるフロントサイドフラットモードとして、さらに停車時は運転席も倒すことで、ドライブの合間にリラックスして休憩できるロングソファモードとしても活躍します。

特にロングソファモードはちょっとした休憩に使えるのはもちろん、シュラフやベッドマットなどを上手に使えば車中泊にも対応できるため、プチキャンピングカーとしても活躍する場面が増えるでしょう。

スバル 3代目ステラはダイハツからOEM供給を受けている軽ハイトワゴンですが、軽自動車開発を得意とするダイハツと自動車開発に定評のあるスバルのコラボレーションにより、優れた実用性を誇ります。

また3代目ステラは豊富なシートアレンジの機能を使いこなすことで、オーナーとして様々な楽しみ方を味わえるモデルです。スバルでは4つのモードという視点から提案をしており、モードを使い分けることで幅広い用途に対応します。

一方3代目ステラの登場は2014年と、他メーカーの軽ハイトワゴンに新型が次々と登場している中では、どうしても見劣りしてしまいます。しかしスペースの広さや豊富なシートアレンジ機能・充実した装備など、実用性はまだまだ現行の乗用車にも引けを取らないでしょう。

※ 2021年3月現在