ホンダシビックタイプRを徹底評価…良い点や欠点などを試乗レビュー!

ホンダ シビック タイプR 2021年2月 萩原撮影

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走りに磨きを掛けたシビックタイプR。歴代モデルはサーキットでの走りに特化し、街乗りでの乗り心地は妥協せざる得ないこともありました。最新のシビックタイプRは一体どのような乗り味なのかを実際に試乗して確かめてみました。

文・写真/萩原 文博

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博
Chapter
シビックタイプRの試乗レビュー:今回は2020年マイナーチェンジ後のモデルに試乗
シビックタイプRの試乗レビュー:ストリートでも十分に感じられる高性能
シビックタイプRの試乗レビュー:求める改善点

シビックタイプRの試乗レビュー:今回は2020年マイナーチェンジ後のモデルに試乗

2015年に発売された先代モデルは、国内750台という限定発売だったことで、購入者が殺到。これを反省して2017年に登場した現行モデルは生産台数に制限は設けられませんでした。
リアにマルチリンク式サスペンションを採用した軽量・高剛性の新開発プラットフォームに、最高出力320ps、最大トルク400Nmを発生する2L直列4気筒VTECターボを搭載。このスペックだけ見ても、ニュルブルクリンクFF車最速に相応しい高性能です。
さらに現行型のタイプRは先代モデルからさらに進化したデュアルアクシス・ストラット式フロントサスペンションや、アダプティブ・ダンパー・システムをはじめ、減速操作に合わせてエンジンの回転数が自動で調整されるレブマッチシステムさらに、スポーツ、+Rに加えて、日常の快適性に配慮したコンフォートを追加したドライブモードなど街乗りからサーキットまでこれ一台で堪能できるクルマに仕立てられています。
2020年にマイナーチェンジを行い、空力性能の向上や運転支援システム「ホンダセンシング」の装着などが行われ、さらに商品力に磨きを掛けました。今回はこのマイナーチェンジ後のシビックタイプRに試乗しました。

シビックタイプRの試乗レビュー:ストリートでも十分に感じられる高性能

シビックタイプRのポテンシャルを全開させるためには、ドライバーも高いスキルが求められるでしょうし、ステージもサーキットが相応しいのは間違いありません。しかし、シビックタイプRの高性能は街を流しただけでも十分に感じることができます。節度感あるシフトノブを1速に入れて、やや重めのクラッチペダルを繋ぐと非常にスムーズに加速します。このジェントルな加速はとても320ps、400Nmも出力するハイパワーエンジンとは思えません。いや、実は有り余るパワーを最適制御しているからこそスムーズな走りを体感できるのです。
スムーズなのはエンジンパワーだけではありません。乗り心地も非常にジェントルです。もちろんタイプRなので、サスペンションは硬めのセッティングです。しかし、不快な硬さではなく、路面からの入力を短時間内で収束するので、スッキリとした乗り味なのです。スッキリそしてフラットな乗り味だからこそ、路面のつなぎ目のある首都高速でも安心してアクセルペダルを踏み込むことができます。
タイプRの凄さはハンドリング性能の良さです。我々レベルでは空力性能の向上は感じることはできませんが、クルマが自分の切ったハンドルの量に応じてしっかりと動くので思い通りのラインを攻めることができます。自分の思うままに加減速でき、ラインもコントロールできる。そんな操る楽しさをダイレクトに味わえるのがシビックタイプRだと思います。自分は運転が上手くないから。と思っている人ほど乗ってみると運転しやすく、自分の運転スキルが何段階もステップアップしたように感じられる。それがシビックタイプRの魅力と言えるでしょう。

シビックタイプRの試乗レビュー:求める改善点

正直言って、走行性能に関して改善する部分はまったくありません。改善してもらいたいとすれば、マイナーチェンジしたばかりにも関わらず生産終了というアナウンスが出ていること。これはすでにシビックタイプRの新車を購入することができないということです。これほど楽しいクルマがもう新車で手に入らないのは悔しくてたまらないです。
路面からの入力を最適化するアダプティブ・ダンパー・コントロールシステムなどの電子デバイスの効果で、現行型シビックタイプRは引き締められたフラットな乗り心地ではありますが、不快に感じるほどではありません。ドライブモードをコンフォートにすれば、まるで調教されたサラブレッドのように従順です。価格が高いため、なかなか手が出ないでしょうが、このクルマならば長く付き合えますので、長い目で見れば高いモデルではないと言えます。
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