ボルボ 2代目XC60のグレード一覧を徹底比較|おすすめグレードは?

ボルボ 2代目XC60

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ボルボ 2代目XC60(UB420TXCM/ UB420TXCMA/UB420TXCM/UB420XCP/UB420XCPA型)は、2017-2018 日本カー・オブ・ザ・イヤーと2018年ワールド・カー・オブ・ザ・イヤーの2冠を達成しており、使いやすさと、気品ある力強さを持り合わせたクロスオーバーSUVです。

48Vハイブリッドタイプとプラグインハイブリッドを合わせた5つのグレードが用意されており、それぞれどのような違いがあるのかをご紹介します。

※ 2021年1月現在

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
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ボルボ 2代目XC60 B5 AWD Momentum【価格:639万円】
ボルボ 2代目XC60 B5 AWD Inscription【価格:739万円】
ボルボ 2代目XC60 B6 AWD R-Design【価格:799万円】
ボルボ 2代目XC60 Recharge Plug-in hybrid T8 AWD Inscription Expression【価格:834万円】
ボルボ 2代目XC60 Recharge Plug-in hybrid T8 AWD Inscription【価格:949万円】

ボルボ 2代目XC60 B5 AWD Momentum【価格:639万円】

「B5 AWD Momentum」はボルボ 2代目XC60のエントリーモデルであり、5つのグレードの中でもっとも価格を抑えたモデルです。

エンジンには、2.0L 4気筒直噴ガソリンターボエンジンのB420T2という型式を搭載しており、最高出力は184kW(250PS)/5,400~5,700rpmで、最大トルクは350Nm(35.7kgm)/1,800~4,800rpmを発生します。

駆動方式は電子制御AWD(全輪駆動)システムで、トランスミッションには8速ギアトロニック付オートマチック・トランスミッションが搭載され、燃費はWLTCモードで11.5km/Lとなっています。

エクステリア(外装)では、アクティブベンディング機能付きのLEDヘッドライトや、LEDポジションライトに、 LEDデイタイム・ランニング・ライトなどが装備されています。

インテリア(内装)では、インパネ(インストルメントパネル)中央に配置された、縦長の9インチタッチスクリーン式センターディスプレイや、自動輝度調整機能が備わった12.3インチデジタル液晶ドライバー・ディスプレイが採用されています。
シートはT-Tec/テキスタイル・コンビネーション仕様となっており、フロントシート(前席)はシートヒーターも搭載され、リアシート(後席)は60:40の分割可倒式シートとなっています。また、ドアポケットやサイドステップ、コンソールやテールゲートに7カラーのイルミネーション設定ができるようになっています。

走行性能では、ドライブモード・セッティングに、 速度感応式電動パワーステアリング、ヒル・スタート・アシストやヒル・ディセント・コントロールといった機能が搭載されています。

安全性能においては、エントリーモデルながらも衝突回避システムのCity Safetyや、車線逸脱を回避するためのハンドル制御機能に、速度制限を設けるCare Key機能など、充分な安全機能が備わっています。

便利な機能も多数搭載されており、ワイヤレススマートフォンチャージや、ハンズフリーのパワーテールゲート、パークアシストといった機能があります。

価格は、全グレード中で1番安価な639万円となっています。

ボルボ 2代目XC60 B5 AWD Inscription【価格:739万円】

「B5 AWD Inscription」は「B5 AWD Momentum」と同エンジンを搭載し、さらに装備が充実したモデルです。

エクステリアでは、あらゆる部分でクローム仕様となり、Inscription専用フロントグリルが装備されており、ホイールには19インチのものが装着されたほか、マフラー部では、インテグレーテッド・デュアルテールパイプへ変更されています。

インテリアでは、インパネがドリフト・ウッド・パネルの加工が施され、テイラード仕様ダッシュボードや、オレフォス社製クリスタル・シフトノブへの変更があり、ステアリングホイール・ヒーター機能や、ヘッドアップ・ディスプレイも搭載されています。
シートはファインナッパレザー仕様となり、フロントシートでは、ベンチレーション機能に、電動バックレスト・サイドサポートや、電動クッション・エクステンション、リラクゼーション機能が装備され、助手席シートもメモリー機構となります。

また、リアシートはシートヒーター機能が追加され、アームレストはストレージボックス付きに変更されています。

音響面では、harman/kardonプレミアムサウンド・オーディオシステムが採用され、スピーカー14基とサブウーファー1基が装備されます。

価格は739万円となっており、「B5 AWD Momentum」よりも100万円高く設定されています。

ボルボ 2代目XC60 B6 AWD R-Design【価格:799万円】

「B6 AWD R-Design」は、48Vハイブリッド搭載車3グレードの中で最高峰モデルとなっています。

エンジンは、低回転域でのレスポンスに優れる電動スーパーチャージャーを搭載したB420T型になっており、最高出力は220kW(300PS)/5,400rpm、最大トルクは420Nm(42.8kgm)/2,100~4,800rpmを発生し、燃費はWLTCモードで11.1km/Lと、やや下がります。

エクステリアでは、R-Design専用のフロントグリルへの変更に、フロントバンパー下部やサイドウインドウ、ドアミラーカバーが、グロッシーブラック仕様となり、足回りではR-Design専用スポーツ・サスペンションが採用され、ホイールは21インチが装着されています。
インテリアでは、インパネはR-Design専用メタルメッシュ・アルミニウム・パネルとなり、アルミニウム・スポーツペダルへの変更もあります。そのほかにも、本革巻/シルクメタル・スポーツステアリングホイールへの変更に、専用本革巻シフトノブ(チャコール)や、フロアマットも専用仕様となっています。

シートはスポーツタイプへと変更され、R-Design専用オープングリッドテキスタイル/ファインナッパレザー・コンビネーション仕様となります。

価格は799万円となっており、「B5 AWD Inscription」よりも60万円高く設定されています。

ボルボ 2代目XC60 Recharge Plug-in hybrid T8 AWD Inscription Expression【価格:834万円】

「Recharge Plug-in hybrid T8 AWD Inscription Expression」は、プラグインハイブリッド搭載車の2グレードの中で、価格を抑えたモデルです。

エンジンは、スーパーチャージャーの搭載されたB420型となっており、最高出力は233kW(318PS)/6,000rpm、最大トルクは400Nm(40.8kgm)/2,200~5,400rpmを発生し、燃費はWLTCモードで12.6km/Lとなります。

エクステリアでは、フロントグリルや、フロントバンパー下部、リアバンパーといった部分が「B5 AWD Inscription」と同様のクローム仕様となっており、ドア下部のみRecharge専用クローム仕様となっています。そして、チルトアップ機構付電動パノラマ・ガラス・サンルーフが標準装備となっているのが大きなポイントです。
インテリアでは、「B5 AWD Momentum」と基本装備は同じで、フロントスカッフプレートのみRecharge専用アルミニウム仕様となっています。そのほかでは、充電機能の普通充電コネクター/普通充電用車載ケーブルがついています。

逆に搭載されていないものとして、LEDフロント・フォグライト や、フルオートマチック・エアコンディショナーが4ゾーンから2ゾーンになるといったことが挙げられます。

価格は834万円となっており、「B6 AWD R-Design」よりも35万円高く設定されています。

ボルボ 2代目XC60 Recharge Plug-in hybrid T8 AWD Inscription【価格:949万円】

「Recharge Plug-in hybrid T8 AWD Inscription」は5つのグレードでもっとも高価なモデルとなっています。
パワートレインは「XC60 Recharge Plug-in hybrid T8 AWD Inscription Expression」と同じ型式のB420型となっています。

エクステリアは、20インチホイールが装着されていること以外は、「Recharge Plug-in hybrid T8 AWD Inscription Expression」と同じ仕様になります。
インテリアの基本装備はグレードアップしており、「B5 AWD Inscription」と同じ仕様となっています。

そのほかでは、「Recharge Plug-in hybrid T8 AWD Inscription Expression」と同様に、フロントスカッフプレートのみRecharge専用アルミニウム仕様となっていることと、充電機能の普通充電コネクター/普通充電用車載ケーブルがついています。

専用搭載されたものとして、悪路でも地上高を一定に調整してくれる電子制御式4輪エアサスペンションと、ドライビングモード選択式FOUR-Cアクティブパフォーマンスシャーシの採用があります。

価格は949万円で、「Recharge Plug-in hybrid T8 AWD Inscription Expression」よりも115万円高く設定されています。
ボルボ 2代目XC60は唯一「XC60 Recharge Plug-in hybrid T8 AWD Inscription Expression」で、電子制御式4輪エアサスペンションと、ドライビングモード選択式FOUR-Cアクティブパフォーマンスシャーシの採用といった違いがありますが、基本的な車体サイズや、便利機能にグレード間の差はなく、エクステリアやインテリアの装飾で少しずつ違いがある形となっています。

安全性能ではしっかりとアップデートが行われ、エントリーモデルでも最新の機能を装備したクルマとなっているため、中古で探す際には「B5 AWD Momentum」でも十分と言えそうです。オプションの有無などに気を遣って探してみると良さそうです。

※ 2021年1月現在

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