スバル 新型レヴォーグ(VN5)の現行モデルとモデルチェンジ前の違いはどこにある?

スバル 新型レヴォーグ(VN5型)の現行モデルとモデルチェンジ前の違いについて紹介します。2020年1月の東京オートサロン2020でプロトタイプが公開されたスバル 新型レヴォーグですが、2020年8月から先行予約が開始され大きな話題となっています。

そこで今回は、新型モデルのレヴォーグとモデルチェンジ前の違いについて、エクステリア(外装)やインテリア(内装)、パワートレーンなどを詳しく解説していきます。

文・PBKK

Chapter
スバル 新型レヴォーグはボディーサイズを拡大!
スバル 新型レヴォーグではコックピットを大胆に変更!
スバル 新型レヴォーグのエンジンは新しい型式のものに変更!
スバル 新型レヴォーグは燃費が向上!
スバル 新型レヴォーグはトランスミッションも新型に!
スバル 新型レヴォーグではアイサイトも進化!
スバル 新型レヴォーグはグレード展開が充実!

スバル 新型レヴォーグはボディーサイズを拡大!

スバル 新型レヴォーグではモデルチェンジ前のスバル 初代レヴォーグのデザインを引き継ぎつつ、フロントマスクやテールランプなどのデザインを大胆に変更しています。

エクステリアデザインは、スバルのデザインコンセプトである「ダイナミック・ソリッド」を進化させた「ボールダー」を採用し、ヘキサゴン形状のフロントグリルやボディー内側から張り出したフェンダーは、乗員を守るキャビンの剛性感を表現したものともされています。

また、左右のヘッドライトを大きく外側に寄せるデザインへと変更されています。さらにボンネットのエアスクープ(空気取り入れ口)も幅が拡大されたことにより、数値以上にワイドでどっしりとした印象を与えるデザインとなりました。

ボディーサイズはモデルチェンジ前の初代レヴォーグが全長4,690mm×全幅1,780mm×全高1,490mm~1,500mmだったのに対して、新型レヴォーグは全長4,755mm×全幅1,795mm×全高1,500mmとひと回り大きくなっています。一方で全幅1,800mm以内を維持するなど国内の道路事情に配慮した大きすぎないサイズにとどめています。

エクステリアを大きく変え、ボディーサイズも拡大されたものの、車重は初代レヴォーグとほとんど変わっていません。初代レヴォーグの車重は1,540kg~1570kgでしたが、新型レヴォーグは1,550kg~1,580kgと初代レヴォーグと同等、または最大でも10kgの重量増にとどめています。

スバル 新型レヴォーグではコックピットを大胆に変更!

スバル 新型レヴォーグのインテリアでもっとも目を引くものが、インパネ(インストルメントパネル)中央部にマウントされた縦長の11.6インチセンターインフォメーションディスプレイではないでしょうか。

タブレットを連想させるこのディスプレイは、スバルの国内販売車種では新型レヴォーグではじめて搭載されたものと言われ、カーナビゲーションはもちろん、時計、エアコン、スマートフォン連携など多彩な機能を集約した装備となっています。

運転席ではメーターも従来のアナログ式から完全なデジタル式に変更され、「アイサイトX」を搭載するグレードでは12.3インチの大画面ディスプレイに取って代わっています。

通常はエンジン回転数やスピードが表示されますが、ナビ画面モードや、アイサイト表示モードなど、使いたい機能に合わせて表示内容を変更する近未来的なディプレイへと変貌を遂げています。ドライバーにとって必要な情報が目の前に表示されるこのディスプレイの存在は非常に大きいものと言えるでしょう。

ステアリングボタンも変更され、新型レヴォーグはモデルチェンジ前の初代レヴォーグよりも大きく押しやすいデザインとなっています。ドライバーから見て左側には音量やハンズフリーボタンがまとめられ、右側には車線逸脱やステアリング操作などに関するものが集中しています。

スバル 新型レヴォーグのエンジンは新しい型式のものに変更!

エンジンはまったく新しい型式の「CB18エンジン」となり、排気量も1.8Lへと統一されました。

モデルチェンジ前の初代レヴォーグでは排気量1.6Lの「FB16エンジン」と2Lの「FA20エンジン」を搭載し、どちらも高出力を発揮するターボチャージャーを装着していました。新型のCB18エンジンもターボチャージャーを装備し、最高出力130kW(177PS)/5,200~5,600rpm、最大トルク300Nm(30.6kgm)/1,600~3,600rpmを発揮します。

この数値は、FB16エンジンの最高出力125kW(170PS)/4,800~5,600rpm、最大トルク250Nm(25.5kgm)/1,800~4,800rpmより大きく、FA20エンジンの最高出力221kW(300PS)、最大トルク400Nm(40.8kgm)/2,000~4,800rpmより小さくなり、スペック的にはFB16エンジンの進化版と言えるかもしれません。

また、排気量が拡大されて最大トルクが向上したことで、信号停止状態からの発進や高速道路での合流において、FB16エンジンを搭載した初代レヴォーグよりもスムーズな加速力を発揮すると想像できます。

スバル 新型レヴォーグは燃費が向上!

新型エンジンを採用したことにより、燃費も向上しています。モデルチェンジ前のスバル 初代レヴォーグでは、FB16エンジンを搭載したグレードがJC08モード燃費で16km/L、FA20エンジンを搭載したグレードが同モード燃費で13.2km/Lだったのに対し、新型レヴォーグではJC08モード燃費で16.5km/L~16.6km/Lを達成。

実際の走行状況に近いとされるWLTCモード燃費でも13.6km/L~13.7km/Lに達しています。

レヴォーグはハイブリッドシステムを持たない純粋なガソリンエンジン車であり、フルタイム4WDという燃費が悪化しやすいとされる駆動方式となっています。

ボディー形状もセダンやコンパクトカーに比べて車体後部が重くなりやすいステーションワゴンで、初代レヴォーグよりもボディーサイズが拡大されるなどの悪条件を抱えつつ燃費を向上させた新型レヴォーグには、スバルの技術が詰め込まれていると言えるでしょう。

スバル 新型レヴォーグはトランスミッションも新型に!

スバル 新型レヴォーグのトランスミッションは、モデルチェンジ前のスバル 初代レヴォーグ同様にCVTのみの設定となっています。しかし内容は大きく進化し、初代レヴォーグの変速比はマニュアルモード時に1速から6速までだったのに対して、新型レヴォーグでは1速から8速まで増えています。

マニュアルモードはエンジンブレーキによる減速が必要な場合や、スポーティーな走行を楽しむ際に使われるものであるため、高速走行や勾配の大きい山道などでは特に威力を発揮するでしょう。

さらに、新型レヴォーグではステアリングにパドルシフトが標準装備され、これによって素早いシフトダウンとシフトアップが可能となっています。パドルシフトは車種やメーカーによってオプションとなることもありますが、あえて標準装備とすることにスバルのクルマづくりに対するこだわりが伺えます。

スバル 新型レヴォーグではアイサイトも進化!

スバル独自の運転支援システム「アイサイト」も、スバル 新型レヴォーグへのフルモデルチェンジに伴い「アイサイトX」へと進化しています。

スバル 初代レヴォーグに搭載されていたアイサイトは、フロントガラスに設置された2つのカメラで前方車両などを検知し、ブレーキと連動してクルマを減速させたり停止させる機能を持っていました。

新型レヴォーグのアイサイトXは、2つのカメラを広角化して広い範囲の物体を検知できるようになった他、ミリ波レーダー超音波ソナーを備え、さらには準天頂衛星「みちびき」やGPSを利用してクルマの正確な位置や周囲の状況を検知可能となりました。

その結果、前方だけではなく側面や後方の状況まで把握した運転支援を実現し、従来の全車速追従クルーズコントロールに加え、高速道路におけるカーブ前や料金所前での自動的な速度制御や、アクティブレーンチェンジアシスト、渋滞時のハンズオフなどの多彩な機能が盛り込まれています。

また、これまでのアイサイトに備わっていたクルマや歩行者、自転車を検知し衝突事故を回避するためのプリクラッシュブレーキに加えて、ブレーキだけでは避けられない場合のプリクラッシュステアリングなどの自動ハンドル操作機能も備わり、運転に不慣れなユーザーでも安心の性能を持っています。

スバル 新型レヴォーグはグレード展開が充実!

スバル 新型レヴォーグのグレード展開は、初代レヴォーグに比べて充実しています。

初代レヴォーグの登場時は、「1.6GT」、「1.6GT EyeSight」、「1.6GT-S EyeSight」、「2.0GT EyeSight」、「2.0GT-S EyeSight」の5種類がラインナップされていましたが、新型レヴォーグでは「GT」、「GT EX」、「GT-H」、「GT-H EX」、「STI Spot」、「STI Sport EX」の6種類となっています。

スバルのスポーツグレードでありトップグレードとも言える「STI」の名を冠したグレードは、専用サスペンションなどの通常のグレードとは異なる部分も多く、開発にも時間がかかるとされています。

そのため、WRX STIなどの一部の車種を除いて後日追加設定される場合が多く、初代レヴォーグでも発売から数年後に追加設定されました。最初から「STI」グレードが設定される新型レヴォーグはスバルでは異例のクルマと言えるでしょう。

レヴォーグとしては2代目にあたるスバル 新型レヴォーグですが、初代レヴォーグは大きすぎないボディーサイズと、水平対向エンジンやシンメトリカルAWDというスバル独自のメカニズムによる安定感、さらにアイサイトによる安全装備が評価されヒット車種となりました。

新型レヴォーグでもその特徴が引き継がれているため、発売前から多くの期待を寄せられる1台となっています。