ホンダ グレイスの上質な乗り心地に迫ってみました!

ホンダ グレイス

ホンダ グレイスは、2014年に登場した3代目にあたるホンダ フィットハイブリッド(GP5/6型)をベースにした5ナンバーサイズのコンパクトなハイブリッドセダンです。グレイスは、2009年に販売を終えたフィット アリアの後継ともいえますが、フィット アリアと比べて優れた走行性能を備えており、ユーザーから高評価を得る乗り心地を実現しています。

今回は、ホンダ グレイスの乗り心地について着目し、その裏側にまで迫ってみました。

文・PBKK

ワンモーターのハイブリッドシステム SPORT HIBRID i-DCD

グレイスに搭載するパワートレーン(動力伝達装置)は、フィットやヴェゼルのハイブリッド車にも搭載したワンモーター式の「SPORT HIBRID i-DCD」を採用しています。JC08モード燃費は、ふたつの「HYBRID DX」「HYBRID LX」グレードのFF車で34.4km/Lの好燃費を達成

上級グレード「HYBRID EX」FF車で31.4km/Lとなり、HVの4WD車は全グレード29.4km/Lを記録しました。さらに、ハイブリッドのパワーコントロールユニット(PCU)を小型化したことで、ハイブリッドモデルであっても「トランクスルー機構」を備え、荷室アレンジが極めて多彩となった点がユーザーから高評価を得ています。

また、追加となったガソリン車は1.5LのL15B型直噴式を搭載。高出力・高トルクとJC08モード燃費で21.8km/Lの低燃費を両立しました。

優れた走行性で静粛性の高い室内を実現

グレイスの魅力の1つとして挙げられるのが、室内の高い静粛性です。同時期に同社から販売されている3代目のフィットハイブリッドモデルは、コンパクトカーとして合理的なボディ形状の5ドアハッチバック。

しかしこの収納や快適機能などのユーティリティーに優れたボディ形式は、後輪側アクスル付近からの騒音の侵入が避けられない問題とされています。

インテリアスペースとラゲッジルームが一体化したハッチバック式ボディレイアウトは、FFコンパクトカーの基本レイアウトですが、後輪タイヤの発するパターンノイズやリヤアクスルの発する騒音が直接室内に入ってくることが避け難い構造なのです。

このため、グローバルでFFハッチバック車のベンチマークとされるVWゴルフでさえ、派生モデルとして幾度も4ドアセダンをリリースしてきました。

最近の例を挙げるなら、メルセデスAクラスやアウディA3などが好例です。コンパクトなクルマながら、上質な乗り味と静粛性を付加しようとすると、セダンボディに行き着くということなのでしょう。

ホンダ グレイスもまた同様に、長いホイールベースの四隅で動く前マクファーソン式、後トーションバーのサスペンションは、ダンパーの減衰力だけで余計な動きを抑え込もうとせずに、ゆったりストロークさせ安定感を保つサスペンション特性を持っています。これが独特の乗り心地を提供。前後席を問わない快適な乗り心地を提供します。

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グローバルモデルだったグレイスには本来的に資質があった!?