新型 ホンダ フィット 公道初試乗!”生活に寄り添った道具”として更なる高みへ

HONDA FIT 宮越孝政

4代目となった新型 ホンダ フィット(FIT)。ホンダ フィットは、ホンダに置いて、累計で269万台を販売するホンダの主力車種で、ホンダにとって大事なモデルです。4代目となったフィットでは、グランドコンセプトに「用の美・スモール」と掲げ、BASIC、HOME、NESS、CROSSTAR、LUXEと5つのグレード構成に再編されました。

今回は、HOMEとLUXEに試乗し、街中と高速道路でテストしました。新しいフィットは一体どんな感触なのか?斎藤 聡がレポートします。

文・斎藤 聡/写真・宮越 孝政

新型フィットのサスペンションは走り良し、乗り心地良し

時々充電のためにエンジン音が聞こえてみますが駆動力はほぼモーターで、加速原則の印象もモーターそのものです。走り出した瞬間から強めのトルクを発揮して軽々とFITを発加速させてくれます。エンジン回転数に左右されないので、車速にほとんど関係なくアクセルを踏むとモーターの厚みのあるトルクを発揮してくれます。

サスペンション回りにかなり手を入れているので、路面からの突き上げや微振動が少ないくなっています。そのため乗り心地もマイルドでとても上質です。さらにシートもSバネと呼ばれるスプリングタイプからMAT構造と呼ばれるフレームとクッション材からなるシートに変更したことで、クッション性が数段よく上質な乗り心地を提供してくれます。

それから、先に触れたサスペンションの変更は、特にハンドルを切り出した時の手応えとか、ダイレクトな応答に効果があるようで、街中でハンドルを切り出した時のハンドルの手応えや、素直なクルマの動きに表れています。スッキリした操舵感(操縦感)も新型FITの魅力の一つに挙げていいと思います。

ガソリンエンジンは力強さはないものの”必要十分”

また同時に試乗することのできた1.3L ガソリンエンジン搭載のHOMEは、動力性能的にはe:HEVほどの力強さはありませんが、必要十分な動力性能を持っていて、より道具としてシンプルで機能的であるように感じました。e:HEVに乗った後でも、街乗り中心ならこちらで十分と思えるほどでした。

CVTの制御も、アクセルを全開にして加速してくと、まるでシフトアップしているかのように変速感が演出されていて、パワー感に節度感があるのも好感の持てる部分です。

そんな具合にe:HEVも1.3Lも、新しく現代風のFITを作ったと感じました。

ただ、気になるところもあります。それはリヤサスペンションのストロークが短いことです。バンプラバーをソフトなものにして突き上げのショックを柔らかくしているので、通常ほとんど気になりませんが、大人4人乗りの長距離ドライブは少々厳しいかもしれません。

<次のページに続く>
次ページ
4代目フィットは「生活に寄り添った道具」として完成度が高い

斎藤 聡|さいとう さとし

モータージャーナリスト。車両のインプレッションはもちろん、タイヤやサスペンションについて造詣が深く、業界内でも頼りにされている存在。多数の自動車雑誌やWEBマガジンで活躍中。某メーカーのドライビングインストラクターを務めるなど、わかりやすい解説も人気のヒミツ。日本自動車ジャーナリスト協会会員、日本カーオブザイヤー選考委員。

斎藤 聡