新型ホンダフィットの荷室&収納をレビュー!荷室容量やラゲッジの広さ、使い勝手を詳しく解説!
更新日:2024.09.09
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2020年2月に3代目を迎えた新型ホンダフィット。今、コンパクトカー市場でトヨタから販売されている新型ヤリスと共に話題沸騰中で、荷室、収納や使い勝手など気になっているユーザーの方も多いはず。今回は、新型ホンダフィットの荷室&収納に注目し解説します。
文:自動車ジャーナリスト 吉川賢一/写真:エムスリープロダクション 鈴木祐子
文:自動車ジャーナリスト 吉川賢一/写真:エムスリープロダクション 鈴木祐子
新型ホンダフィットの収納レビュー!運転席周りの収納はやや少なめ?
シンプルで見晴らしの良いフィットの前席には、収納がいくつかあります。ドリンクホルダーは、運転席側にはステアリングホイールの右側とドアポケットの2カ所、助手席側はエアコン吹き出し口の前側とドアポケットにあります。
助手席側のダッシュボードには、触感の良いソフトパットの蓋の収納ボックスがあります。ティッシュBOXのケースが入る程度の大きさですが、使いやすいところにあります。
助手席側のダッシュボードには、触感の良いソフトパットの蓋の収納ボックスがあります。ティッシュBOXのケースが入る程度の大きさですが、使いやすいところにあります。
また、電子制御パーキングブレーキが標準装備となったことで、センターコンソール付近はサッパリとしたデザインになりました。
そのおかげで、シフトノブの前側には、財布程度が置けるスペースと、後ろ側にはカバンも置けるような、細長いテーブルコンソールがあり、ちょっとした荷物や、財布、携帯電話、コインなど、気軽に荷物を置くことができます。
なおUSB充電口は、運転席側に1口、センターコンソールの後ろ側に後席用の2口があります。
そのおかげで、シフトノブの前側には、財布程度が置けるスペースと、後ろ側にはカバンも置けるような、細長いテーブルコンソールがあり、ちょっとした荷物や、財布、携帯電話、コインなど、気軽に荷物を置くことができます。
なおUSB充電口は、運転席側に1口、センターコンソールの後ろ側に後席用の2口があります。
新型ホンダフィットの荷室レビュー!後席シートバックを倒した際の広さはフィットの魅力
フィットのVDA方式のカーゴエリア容量は330L(床下収納を含む)。荷室エリアの幅や奥行、そして高さなどを実測した結果は以下の通りです。
新型ホンダフィットの荷室エリアの幅や奥行、そして高さなどを実測した結果は以下の通り
ホンダ・フィット(FIT) | フィットe:HEV | ノートe-POWER |
VDA方式 | 330L(床下収納を含まない場合308L) | 330 L |
地面から、荷室までの高さ | 600mm | 650mm |
荷室入口の最大幅 | 1100mm | 980mm |
荷室の最大幅 | 1160mm | 1160mm |
荷室の奥行 | 700mm | 650mm |
荷室入口の高さ | 850mm | 750mm |
後席シートバックを倒した奥行 | 1550mm | 1550mm |
後席シートバックを倒した際の奥行きや、荷室の最大幅は、フィットもノートも同じですが、フィットは、荷室入口の最大幅がノートより100mm以上広く、地面から荷室までの高さも50mmほど低くなっており、大きく重たい荷物を積み込む際には、フィットのほうが積み込みしやすい、といえます。
さらには、荷室床面が、低いままフラットになるのもポイントです。
これは、後席シートバックを倒した際、後席の尻下クッションが、後席足元へ格納されるように移動するためです。ヴェゼルやN-BOXなど、ホンダ車でよく見られるこの機構は、荷室容量の確保に絶大な効果をもたらしています。
また他社車の場合、後席シートバックと荷室入り口の段差をなくすため、デッキボードを付けたり、2段底にしていたりと、スペースを犠牲にしていましたが、フィットにはそうした対策をせずとも、大きな荷物を積み込むことができます。このパッケージングの良さは、フィットの魅力であり、非常に優れた設計がされている、といえるでしょう。
さらには、荷室床面が、低いままフラットになるのもポイントです。
これは、後席シートバックを倒した際、後席の尻下クッションが、後席足元へ格納されるように移動するためです。ヴェゼルやN-BOXなど、ホンダ車でよく見られるこの機構は、荷室容量の確保に絶大な効果をもたらしています。
また他社車の場合、後席シートバックと荷室入り口の段差をなくすため、デッキボードを付けたり、2段底にしていたりと、スペースを犠牲にしていましたが、フィットにはそうした対策をせずとも、大きな荷物を積み込むことができます。このパッケージングの良さは、フィットの魅力であり、非常に優れた設計がされている、といえるでしょう。
新型ホンダフィットCROSSTARで気になった荷室の使い勝手を解説
アウトドア志向に合わせたグレードであるフィットCROSSTARは、専用バンパーやホイールアーチ、リアバンパーを装備したモデルです。そのため、キャンプやスキーのような、荷物を積む機会が多く想定されます。しかし、フィットの荷室には、荷崩れ防止のためのネットや、固縛用のロープを引っかけるフック口がありません。
ちなみに、同じくSUVタイプのコンパクトカーである、ロッキー/ライズには、荷室にフック口が付けられています。アウトドアシーンでの使い方を想定できていたのでしょう。荷室に関してここまでパーフェクトだったフィットですが、5グレードで共通のインテリアで済ますため、設計的に諦めたのかもしれません。
ちなみに、同じくSUVタイプのコンパクトカーである、ロッキー/ライズには、荷室にフック口が付けられています。アウトドアシーンでの使い方を想定できていたのでしょう。荷室に関してここまでパーフェクトだったフィットですが、5グレードで共通のインテリアで済ますため、設計的に諦めたのかもしれません。
この優れた積載能力は、フィットの魅力のひとつです。長年続けてきたセンタータンクレイアウトや、軽自動車の経験を経て、効率の良いパッケージングを追求してきたホンダならではのメリットだと思います。外観の大きさからは想像つかない収納力は、良い意味で期待を裏切ってくれました。
次回はいよいよ、高速道路や一般道路、ワインディングなど、ロードインプレッションをレポートしていきます。
次回はいよいよ、高速道路や一般道路、ワインディングなど、ロードインプレッションをレポートしていきます。