トヨタ 2代目アクアレビュー|誰もが扱える万能な仕上がり【プロ徹底解説】
更新日:2024.09.09
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コンパクトカーのベストセラーカーであるトヨタのアクアが、2021年7月にフルモデルチェンジで2代目モデルとなりました。
ハイブリッド専門モデルであるアクアの最新モデルの走りは、どのようなものなのでしょうか。実際に走らせた印象をレポートします。
文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK
ハイブリッド専門モデルであるアクアの最新モデルの走りは、どのようなものなのでしょうか。実際に走らせた印象をレポートします。
文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK
2代目アクアの内装は先進性とクリーンさを感じさせる
新型アクアは顔つきが優しくなっていますが、それでもルーフの後端が高くなった全体のプロポーションは先代そのまま。初めて見ても、誰もが「これがアクアだ!」と気が付くことでしょう。
運転席に座ってみれば、ピラーが細くなっていることもあって、視界は良好です。先代はメーターがコンソールの中央にありましたが、新型は普通に目の前にメーターがあります。
ジョイスティックのようなシフトノブがコンソールにあるなど、デザインは非常にモダン。ただし、スイッチはセンターコンソールと運転席前の右側に集中しているので、扱いにくさはまったくありませんでした。
また、個人的には、普段使っているスマートフォンのアプリを利用するオーディオディスプレイは、初めての車であっても操作方法に困ることがないため大歓迎の装備。
画面が大きく、操作しやすいのも好印象でした。
ジョイスティックのようなシフトノブがコンソールにあるなど、デザインは非常にモダン。ただし、スイッチはセンターコンソールと運転席前の右側に集中しているので、扱いにくさはまったくありませんでした。
また、個人的には、普段使っているスマートフォンのアプリを利用するオーディオディスプレイは、初めての車であっても操作方法に困ることがないため大歓迎の装備。
画面が大きく、操作しやすいのも好印象でした。
後席はゆったりとしており、足元にも十分なスペースがあります。
後席に人を乗せた状態でも、ラゲッジに撮影用の機材も困ることなく収納できました。アクアは世代から社用車としても人気が高かったことも納得。非常に実用性に富んだコンパクトカーではないでしょうか。
後席に人を乗せた状態でも、ラゲッジに撮影用の機材も困ることなく収納できました。アクアは世代から社用車としても人気が高かったことも納得。非常に実用性に富んだコンパクトカーではないでしょうか。
2代目アクアを通して、トヨタの技術の高さに関心
走らせて最初に気付くのは、滑らかな加速感と、その静かさです。旧型よりも2倍も高めた新型電池を採用したことで、モーターだけで走れる領域が増えています。
さらに、エンジンが稼働していても、その音や振動は非常に小さく、「遠くで何かなっているなあ~」といったのが正直な感想です。
路面が悪いところであれば、走行ノイズの方が大きいほどです。
また、角を曲がったときや加速、減速時の車の動きは非常に穏やか。路面に段差のあるところを走っても、上手にショックをいなしてくれます。快適な乗り心地です。
さらに、エンジンが稼働していても、その音や振動は非常に小さく、「遠くで何かなっているなあ~」といったのが正直な感想です。
路面が悪いところであれば、走行ノイズの方が大きいほどです。
また、角を曲がったときや加速、減速時の車の動きは非常に穏やか。路面に段差のあるところを走っても、上手にショックをいなしてくれます。快適な乗り心地です。
そして、高速道路の上り道でも、力不足は一切感じませんでした。十分な動力性能が備えています。それでいて、世界最高レベルの燃費性能というのがアクア。何も我慢せずとも、素晴らしい低燃費で走れてしまうのが、驚くべきところです。
そもそもハイブリッド車は、エンジンに追加してモーターとバッテリーを搭載します。つまり、エンジン車よりも重くなるのです。
そのため、もともと重量の軽いコンパクトカーは、本来的にハイブリッドカーに向いていません。モーターと電池を軽く小さくする技術的な困難さがあるのです。それを克服して、アクアは世界最高レベルの優れた燃費性能を達成したというのが、大きな価値と言えるでしょう。
そして2代目モデルは、その難しい燃費性能を、さらに高めて登場したのです。
改めて、走らせてみて、何も我慢せずに、素晴らしい燃費になる。これがアクアのすごさでしょう。
そのため、もともと重量の軽いコンパクトカーは、本来的にハイブリッドカーに向いていません。モーターと電池を軽く小さくする技術的な困難さがあるのです。それを克服して、アクアは世界最高レベルの優れた燃費性能を達成したというのが、大きな価値と言えるでしょう。
そして2代目モデルは、その難しい燃費性能を、さらに高めて登場したのです。
改めて、走らせてみて、何も我慢せずに、素晴らしい燃費になる。これがアクアのすごさでしょう。
2代目アクアのただ一つの不満は最小回転半径の大きさ
モダンな内装と広い後席と実用性の高い荷室があり、走らせてみれば、加速は静かで滑らか。
ハンドリングは穏やかで乗り心地も快適。燃費性能も最高レベルです。全方位的に、満足度の高い試乗となりました。
しかし、その中で唯一、気になったのが取り回しです。実のところアクアの15インチタイヤを装着する中位から上位グレードでは、最小回転半径が5.2mもあります。コンパクトカーではなく、ひとクラス上に近づいているのです。
先代でも、最小回転半径の数字は、あまりよい数字ではありませんでした。それが改良されてなかったのが残念なポイントです。
先代でも、最小回転半径の数字は、あまりよい数字ではありませんでした。それが改良されてなかったのが残念なポイントです。
新型となり、プラットフォームだけでなくパワートレインも一新し、駆動用の電池も最新型が採用されています。
その結果、走行性能はさらに磨きこまれ、静粛性や快適な乗り心地も向上しています。
ただし、その走りは穏やかなもの。
誰もが扱いやすく、ファミリーや社用などに使うのに適した走り味と言えるでしょう。
その結果、走行性能はさらに磨きこまれ、静粛性や快適な乗り心地も向上しています。
ただし、その走りは穏やかなもの。
誰もが扱いやすく、ファミリーや社用などに使うのに適した走り味と言えるでしょう。